「ノネコ」と「野良猫」って違うの?!猫の名称10個の解説!

「ノネコ」と「野良猫」って違うの?!猫の名称10個の解説!

猫に対する呼び名には、さまざまなものがあります。その中には、ノネコ、野良猫、どら猫のように、厳密な違いや使い分けの方法がよく分からないまま、なんとなく使っているものもあるのではないでしょうか。猫に関する呼び名、名称を集め、その意味や使われ方について整理してみました。

いろいろな呼ばれ方をする猫たち

獲物を狙う猫

奄美大島の「ノネコ管理計画」をご存知でしょうか。希少種であるアマミノクロウサギ等を捕食しているノネコを、捕獲およびモニタリングするという計画です。

計画内容の見直しを要求する声が挙がっていますが、その理由の1つに、「捕獲されている猫のほとんどがノネコではなく、野良猫や飼い猫である可能性が高い」というものがあります。

では、「ノネコ」と「野良猫」にはどのような違いがあるのでしょうか。この他にも、猫に対する名称はたくさん存在しています。これら猫に関する名称について、整理してみました。

外にいる猫たちの名称

野良猫

1.ノネコ

飼い主がおらず、人に依存せずに野生動物を捕って生きている猫がノネコです。

元々は人に飼われていた猫が外に出て野生化しました。外見だけではノネコ、放し飼いの猫、野良猫等を識別するのは難しいです。

ノネコは鳥獣保護法で、有害鳥獣として駆除できる「野生動物」とされています。

2.野良猫

飼い主のいない猫を野良猫と言います。大抵は市街で暮らし、自力で獲物を捕る他に人から与えられる餌に依存していると考えられています。

動物愛護法で「愛護動物」とみなされています。外見からノネコと野良猫を識別することは難しく、法令による明確な線引きもありません。

3.どら猫

「お魚くわえたどら猫 追っかけて」というアニメ主題歌の歌詞でも有名などら猫も、飼い主の定まっていない野良猫のことを指します。

ただし、盗み食いなどをする図々しい猫を指すことが多いようです。

生物学的な分類による名称

ヤマネコ

4.イエネコ

イエネコは、生物学的な分類におけるネコ科ネコ属に分類される種で、リビアヤマネコを祖先として家畜化された動物です。

現在人と一緒に暮らしている猫には約30種ほどの品種がありますが、すべてイエネコです。

5.ヤマネコ

ネコ科の動物のうち、小形ないし中形の野生ネコ類の俗称で、イエネコとピューマ以外のネコ亜科のものをヤマネコと言います。

ヨーロッパ系、東アジア系、南アメリカ系の3グループに大別できます。

その他の名称

6.保護猫

さくら猫

保護された猫のことです。保護理由は、飼い主による遺棄、迷子、繁殖引退、行政機関への持ち込み、多頭崩壊、ブリーダー崩壊、事故に遭った猫等さまざまです。

7.地域猫

飼い主がおらず外で暮らしている猫で、その地域の住民が共同で飼育と管理をしている猫のことです。

地域住民も合意の上で地域猫活動が行われていることがポイントで、個人的に餌やりをしている猫は地域猫とは言いません。

8.さくら猫

地域猫活動の中には、野良猫を捕まえて去勢・避妊手術をし、元の場所に戻すという活動があります。

手術をした猫は、印として耳に桜の花びらの形のカットを入れます。この印のある猫を「さくら猫」と言います。

9.飼い猫

迷い猫のポスター

飼い主がいる猫のことです。現在は室内飼いの猫が増えましたが、放し飼いをしている猫は自由に外に出られるため、感染症、交通事故、虐待などのリスクが高くなります。

10.迷い猫

飼い猫ですが、何らかの理由で外に出て帰れなくなってしまった迷子の猫を迷い猫と言います。

まとめ

猫島で横たわる猫

ノネコ、野良猫は、基本的には飼い主のいない猫を指していることが分かりました。しかし、明確な識別ができないにも関わらず、法律で有害鳥獣と愛護動物にはっきりと分かれることも分かりました。

両者とも、元々は飼い猫だった猫たちです。猫の飼い主は、自分の飼い猫を危険な目に遭わせないよう、猫の習性に適したストレスフリーな環境に整えた室内で、安全な飼養に注力したいものです。

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