ある日、庭に一匹の猫が
ある1匹の子猫を保護した女性は、後に驚愕の事実を知る事となりました。
その始まりは2016年3月、まだ寒さが残る夜に庭から猫の鳴き声が聞こえてきました。様子を見てみるとチラッと姿を確認できたものの、すぐに逃げてしまったそうです。しかしその翌日、庭先で堂々と眠る子猫の姿を発見したのです。
生きてるよね?!とドキドキしたものの、無事保護。動物病院へ連れて行き、健康診断や予防接種等を受け、特に問題もなく一安心。庭先で眠っていた生後半年程の女の子は「める子」と名付けられ正式に家族として迎えられました。
める子ちゃんはとても人懐っこく、飼い主さんの家族の中には猫が苦手な人も居たそうですが、すぐに打ち解ける事が出来たそうです。
「める子は、捨て猫だったのかもしれません。警戒心も薄く、痩せてはいたが汚れが酷くなかった事や、トイレに猫砂を入れた途端、トイレに駆け込み用を足した事、そして何より驚いたのは、保護してすぐに抱っこをせがんだ事です。
突然の出会いでしたが、ただ、目の前の冷たく、このまま放っておけば消えてしまうかもしれない命を守りたかった、それがめる子と暮らしていくことを決めた理由でした。」
一度は人の手によって傷付けられたのかもしれないめる子ちゃんに、暖かい手が差し伸べられたのは、偶然ではなかったのかもしれません。
驚愕の事実発覚?!
すくすく育つめる子ちゃんを見て、家族皆が安心していたのもつかの間、保護から3週間程過ぎた頃に食欲が落ち、どこか様子がおかしいと心配になり連れて行った動物病院で、驚愕の事実が発覚したのです。
「おめでたですよ!5匹です!」
えぇえぇぇぇ!私、6匹保護したって事?!
驚いてばかりも居られず、とにかく母子共に健康で居られるよう、かかりつけの獣医さんにも協力してもらいながら、なんとか過ごしたそうです。
そして、飼い主さんがめる子ちゃんを保護した日から63日目の夜、静かに鳴きだしためる子ちゃんは、7時間掛けて5つの命を産み落とし、生後8ヵ月(推定)にして立派な母になりました。
当時を振り返り、「める子の出産に付き添い、命が産み落とされる瞬間を目の当たりにした私は、その奇跡に感謝の気持ちと涙が止まりませんでした。」そうお話して下さいました。
ーめる子母になるー
— める子とポンコツ飼い主 (@melkichi1111) 2017年8月18日
8ヶ月から9ヶ月(推定)でママとなりました。
#猫 #子猫 #猫出産 #猫好きさんと繋がりたい pic.twitter.com/NE2eQr6hgP
める子はちゃんは、一生懸命子育てをしました。しかし、5匹のうち2匹がおっぱいに吸い付かなくなり、病院へ連れて行き回復を願ったものの…数日後、虹の橋を渡ったそうです。
他の3匹は、現在も里親さんの元で元気に、幸せに暮らしています。
「子猫1匹を保護したつもりが、まさかの展開に驚きましたが、める子の出産に付き添った事で、新しい命が生まれるのは奇跡だという事、無事生まれたとしても、消えてしまう命もあるのだという事、たくさんの事を教えられました。める子が、私達を選んで良かったと心から思ってくれるよう、日々を大切に大切にしながら、一緒に暮らしていこうと思います。」
(記事内の動画、画像は飼い主様に許可を頂いて掲載しております。無断転載、保存等は厳禁ですのでご了承ください。)
まとめ
める子ちゃんと飼い主さんの出会いは、偶然ではなく必然だったのだと思います。める子ちゃんが、身重な自身とお腹の中の子供達を守る事が出来る場所だと飼い主さんを選んだのではないでしょうか。める子ちゃん、優しい飼い主さんの元で末永く幸せに暮らして下さいね!飼い主さん、める子ちゃん、ご協力ありがとうございました!