1.トイレ本体との相性
オープンタイプ
カバーがなく壁の高さが低めのオープンタイプのトイレは、砂が全方向へ飛び散ります。どの方向へ砂が飛んでもいいように、下に敷いて使える大型マットが向いています。
ハーフカバー
出入口以外が高いハーフカバータイプは、斜め横からも猫が出入りします。このタイプは半円を描くような形で砂が飛び散りますので、長方形のマットを横向きに置くか、横幅のある半円形のマットを利用するといいでしょう。
フルカバー
出入口が前にしかないフルカバーは、前方だけにしか砂が飛びません。前方に小さめのバスマットサイズのマットがあれば十分です。
ドームタイプ
近頃はやりのドームタイプは、猫が好んで出る方向、場合によっては全方向へ砂が散ります。
ゆえに、小さめのマットで猫が一番出ていく面だけ砂をキャッチするか、大きめマットで全方向をカバーするか、そこは飼い主さんの考え方次第です。
2.猫の好み
猫の好みはそれぞれですぐには使ってもらえないこともあります。マット自体をあきらめるか、別のマットに買い替えるかは猫のストレス具合を見て考えましょう。
気を付けたいのはマットで遊ぶ猫がいることです。たまにマットをかじってばらばらにした等の記事を見かけます。
ウールサッキングなど噛み癖のある猫は、柔らかいラバーや塩化ビニル製は食いちぎって飲み込んでしまう危険性があります。そんな猫には硬くて歯の立たないポリプロピレン製を選ぶといいでしょう。
3.掃除・お手入れのしやすさ
大型マットは広い範囲をカバーしてくれる反面、掃除の時にはかさばります。またループ(パイル)状マットは猫の足の裏の細かい砂まで取ってくれる優れものですが、粒が奥に入りこむとなかなか取れません。
さらに二重構造のマットは砂を捨てるのが非常に簡単で便利ですが、構造上内側に湿気がこもりやすく、湿度の高い時期に掃除を怠るとカビが生える可能性があります(ただしこのタイプのマットはほとんどが防カビ仕様になっています)。
砂をたくさん回収してくれる優秀なマットほど、衛生状態が悪くなりがちです。ご自分の生活スタイルに合わせて、お手入れのしやすいものを選びましょう。
4.ズレ防止
飼い主さんが案外困っているのがマットのズレです。
トイレマットの中にはかなり軽いものがあります。掃除の時には便利なのですが、トイレの後にトイレハイになり、爪とぎをしたり蹴とばしたりしてしまうのです。
元気な猫の場合には、裏に滑り止めがあるかどうかのチェックもしておくといいでしょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:マカン♀ / 2歳 / スコティッシュフォールド / 3.9kg
猫用トイレマットはトイレと同じくらい目立ちますので、ついインテリアに合わせて色柄で選んでしまいがちです。しかし本来の目的は猫砂を部屋に散らばらせないこと。
まずはトイレ本体との相性など飛び散り具合を研究し、衛生的に使うことを考えましょう。