猫と畳
猫を飼っており、かつ、ご自宅に和室がある場合、猫の粗相や爪研ぎのいたずらが気になるご家庭も多いのではないでしょうか。
猫と和室の組み合わせは風情があり、和やかな気分にさせてくれるものですが、実際に飼っている飼い主から見れば心配な点もあると思います。特に、畳に粗相などをされてしまうと清掃が大変です。
今回はなぜ猫は畳が好きなのか、そして実際に畳があるご家庭であればどういったところで粗相やいたずらを防いだら良いのかを調べてみましたので、悩まれている方はぜひ参考にして下さい。
猫が畳を好きな理由
畳の好きな猫は多いのですが、その理由は「猫の好きなポイントが畳に多く備わっているから」に尽きます。
例えば、畳の「素材」です。「い草」や「藁」は中身がスポンジ状で、空気を多く含む素材です。そのため保温性に優れていて、断熱性も高く備えています。これは、冬暖かくて夏には涼しくなってくれる、いわゆる冷暖房のような役割を果たしてくれます。そのため、人工的な冷暖房より自然由来の冷暖房を好む猫にはうってつけの素材なのです。
その他、自然の匂いがすることから、匂いが好きで居座る猫もいますし、い草のスポンジ状構造により防音効果が優れているところも猫が好きなポイントです。足音なども吸音効果によって静かになりますし、元々静かな場所を好む猫には嬉しいポイントです。
このように、猫の好きなポイントがぎゅっと詰まって備わっているものが「畳」なのです。
畳で爪研ぎをする理由
上記と重なってしまう部分もあるのですが、自然の素材であるために猫が喜んで「爪研ぎ」している可能性があります。
家の中で暮らしている猫から見ると、自然由来の素材が心地よく、元気が出て普段よりも遊びたくなったり活動的になる事があります。
もしくは、畳のことをただ「爪研ぎしやすい素材」と思っている可能性もあります。畳には凹凸があるために爪がとく引っかかります。猫の爪研ぎは古い爪を剥がして新しい爪を出そうとするのでちょうどいい、と思っているのかもしれません。
1.爪研ぎを置く
いくら猫が畳のことを好きに思っていてくれても、結局いたずらをされてしまうのでは飼い主にはたまったものではありませ。ゆえに「事前の予防策」が必要です。
爪研ぎに関しては、別の場所に爪研ぎを置くようにして意識をそらしましょう。ミニサイズの爪研ぎなどが販売されてますので、そちらの方を気に入ってもらえれば畳での爪とぎは自然としなくなります。
2.敷物に頼る
また他にも、対策として絨毯やカーペットを畳の上に敷く方法があります。間に防水シートを敷いておけば、粗相対策にもなります。
まとめ
日本の伝統でもある畳と猫の共存が、うまくいく方法を工夫を持ってやってみましょう。
猫と畳の組み合わせは、見ている方にも癒しをくれます。ストレスのない方法で一緒に生活できるように考えてみましょう。