迷信?本当?猫の『不思議なエピソード』5つ

迷信?本当?猫の『不思議なエピソード』5つ

これって本当なの?と思うような不思議なエピソードを聞いたことはありませんか?いったい何を根拠にそのように言い伝えられたのか、不思議に思うことがありますよね。猫に関するエピソードはたくさんありますが、中でも特によく聞くエピソードを5つご紹介します。

1.猫が顔を洗うと雨が降る

顔を洗う猫

「顔を洗う」というのは、猫がヒゲの手入れをすることを意味しています。

猫のヒゲはとても敏感で、感覚器としての役割を果たしているため、付着物で感覚が鈍らないようお手入れを念入りに行うのです。

雨の前の湿気が多いときは、ヒゲが水分を含み重くなります。その水分を取り除くためにヒゲを熱心に手入れする様子から、「猫が顔を洗うと雨が降る」と言われています。

2.猫は死ぬときに姿を消す

猫の後ろ姿

交通事故でない限り、目のつく場所で猫が亡くなっているのを見ることはあまりないですよね。外で暮らしている猫は、物置や建物の陰など、人目につかない場所で発見されることがほとんどです。

「可愛がっていた猫が、突然姿を消し、戻って来なくなる」というのは、江戸時代の民話の中でも多く語られていました。

猫は不調を隠そうとする動物。単独で行動している猫にとって、弱った状態に気づかれてしまうと敵に襲われてしまうからです。敵に見つからないように身を隠し、そのまま亡くなってしまうケースが多いのでしょう。

そのため、「猫は死ぬときに姿を消す」というのは、猫の行動学的にも自然なこととして伝えられています。

3.黒猫は不吉

黒猫

「黒猫は不吉」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

古代エジプトで始まった「魔女は黒猫に姿を変える」という魔女信仰がギリシア神話を経由してヨーロッパに広がりました。これが「黒猫が不幸をもたらす」と言われた起源だと思われます。

日本では、江戸時代までは「福猫」として親しまれていましたが、次第にヨーロッパでの魔女信仰に影響され、黒猫=不吉といった風説が生まれてしまったようです。

しかし現代では、アメリカで8月17日を「黒猫感謝の日」に制定するなど、昔のような不吉なイメージは払拭されてきています。

4.アワビを食べると耳が落ちる

耳を診察される猫

猫が「アワビを食べると耳が落ちる」との言い伝えがあります。何とも不思議な言い伝えですよね。これは本当なのでしょうか?

まず、猫がアワビを食べると、アワビの肝臓に含まれる「フェオフォーバイド」という物質が猫の血液中に入ります。この物質はアワビが生きているときに食べた海藻に含まれるクロロフィルを分解するための物質で、フェオフォーバイド自体に毒はありません。

しかし、猫がアワビを食べたあと長時間紫外線を浴びると、皮膚が薄い耳を流れる血液中のフェオフォーバイドが変化して赤血球の膜を壊し、皮膚炎を引き起こします。そして、引っ掻くと皮膚組織がボロボロと落ちてしまいます。これが「アワビを食べると耳が落ちる」と言われるようになった所以で、研究結果としても報告されています。

5.はぐれた猫が何日もかけて戻ってくる

歩いている猫

迷子になってしまった猫が、何日もかけて数百km離れた自宅に戻ってきた!などという話が実在します。信じがたい話ですが、「遠い所から自宅に帰って来る」という猫の帰巣本能の説明として、猫は体内時計と太陽の位置で自宅の場所を割り出すという説があります。

猫にとって体内時計は、自然界で生きていくためには必要不可欠。この体内時計で自宅のある場所の太陽の位置を記憶しています。はぐれてしまっても、はぐれた場所の太陽の位置と、自宅のある場所の太陽の位置のズレで、自宅の方向を見極め、戻ることが出来るというのです。

もちろん全ての猫に当てはまる訳ではないので、飼い主さんは猫の脱走には十分注意をしましょうね。

まとめ

口を開ける猫

いかがでしたか?猫に関する迷信はたくさん存在します。猫は古来から人々の生活の中に大きく関わってきたことがうかがえますよね。

迷信と思われる言葉でも、猫の習性や特性を考えると納得できる言い伝えもあるでしょう。なぜそのように言い伝えられたのかを調べてみると楽しいかもしれませんね。

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