1.黒猫が通る
日本では猫が道を横切ると縁起が悪いと言われていますよね。この話は実はアイルランドの「月夜に黒猫が横切ると、横切られた者が流行り病で死ぬ」という迷信が起源なんです。
逆にイギリスでは「黒猫が横切ると縁起が良い」と言われています。黒猫は幸運のシンボルとされているからです。
また黒猫を飼うと商売がうまく行くとも言われていて(福猫と呼ばれていました)、自営業者が好んで黒猫を飼うこともあるそうです。
国によって様々な黒猫の迷信ですが、日本でも当初は幸運の象徴とされていたようです。そういえば今でも黒猫の招き猫が売られていますね。
2.猫又
しっぽの先が二股に分かれている妖怪です。歳を取った飼い猫が猫又になると言われていて、人に呪いをかける時に猫がまたいで呪いをかけることから「猫またぎ」とも言われています。
猫又は人の言葉を理解し、話すことができると言われています。また踊り好きで手ぬぐいをかぶり、仲間を誘って踊りに出かけるという民話も多く残されているようです。
人を食い殺してその人間に成り代わることもあるという話もよく聞きますよね。
昔の日本では飼い猫が猫又にならないように、猫の長いしっぽを切ったりもしていたそうです。
3.化け猫
こちらも猫が妖怪に変化したものではありますが、猫又と違うのはしっぽが1本であることです。猫又がさらに歳を取ると化け猫になり、化け猫がさらに歳を取ると猫又になると言われることもあります。
化け猫の特徴には「死体を躍らせたり葬式で死体を奪ったりする」「悪い化け猫は死者を操ったり呪いをかけたり人に憑いたりする」などがあります。
逆に良い化け猫の話も存在するようで、こちらは災いや疫病から主人やその家族を守ったり、恩返しもしてくれるのだとか。
化け猫にも悪いものと良いものがいるんですね。化け猫の話も奥が深いので、興味のある方はぜひ色々と見てみることをおすすめします。
まとめ
猫にまつわる迷信や言い伝えをご紹介させていただきましたが、この他にもたくさんの話が存在します。
昔話などにも猫又や化け猫の話がたくさんありますが、昔の人はそれを本当にいると信じて猫のしっぽを切ったり…昔の猫は大変だったのかも知れませんね。
今も昔も家族の一員として人気が高かったからこそ、こういった迷信や言い伝えがたくさんあるのでしょうか。
こういった迷信などが信じられていた時代の猫たちに思いを馳せてみるのもいいかも知れないですね。