1.またたびと同じ成分が含まれている
チーズ、汗、足の匂い…どれもあまり良いイメージのない匂いがしそうですが、あの独特の匂いは「イソ吉草酸」という成分が関係しています。そしてこの成分はまたたびにも含まれており、これが猫を陶酔させているのです。
ですから飼い主さんの使用済靴下の匂いを嗅いだ猫は、思わず陶酔してしまうのでしょう。そしてそれに味を占め、また後で楽しもうとして隠すのです。
猫は食べ残したものも砂をかけて隠す習性がありますが、ほぼ忘れてしまうそう。ですからせっかく隠した飼い主さんの靴下のことも忘れてしまう確率はかなり高いです。ちょっと悲しいですね…。
余談ですが猫を陶酔させるイソ吉草酸はカスミソウにも含まれているのだとか。花束をもらってきてその辺りに置いておいたら、デロデロになった愛猫の姿が見られるかもしれません。植物には猫に危険なものもありますので、くれぐれも口にしないよう注意してあげてください。
2.収集癖
猫には狩りで得た獲物を巣に持ち帰る習性や、子猫に餌を運ぶという習性があります。その為、物を収集する癖がある猫がいるのです。
猫が収集するものは実に様々。おもちゃをはじめとしたペットボトルのふた、ゴム、リップなど「なんでそれ?」と思うようなものをせっせと集めます。
その好みは正直全く分かりません。そんな猫がなぜか飼い主さんの靴下に魅力を感じて集めるようになったのでしょう。やはりせっかく集めた物を取られては困りますから、隠してコレクションにしているのです。
3.飼い主の匂いがするから
大好きな飼い主さんの匂いが染み付いている靴下は、側にあると安心できるアイテムなのでしょう。こっそり持ち出して隠し、ひっそりと匂いを楽しみます。
猫だからまだしも、人だったらかなりアウトな行動です。飼い主さんのことを母猫のように思う猫も多いのでその匂いに甘え、満たされているのかもしれません。
4.構って欲しくて
靴下を隠せば飼い主さんが自分に注目してくれると思っているのかも。または以前にたまたま何かしらの理由で靴下を隠した時に反応してくれたのが嬉しくて、味を占めた可能性もあります。
猫はマイペースな生き物で、時に飼い主さんとのコミュニケーションを素っ気なく断ります。でも、構って貰いたい時は構って貰いたいのです。
ですから飼い主さんが困る行動をする時は、構ってあげてください。きっとご機嫌を直してくれることでしょう。
対処法
対処法としては猫の手が届く場所に靴下を置いておかないことです。これが一番てっとり早いでしょう。
ただそれでは猫が満たされない可能性があります。その場合、もう履かなくなった古い靴下をプレゼントしてあげると良いでしょう。
そうすれば飼い主さんも困らないですし、猫も靴下不足に悩む必要がありません。
まとめ
愛猫が靴下を隠してしまう場合、しっかりと対策を行えばもう隠すことはないでしょう。これでもう出かけなければいけない忙しい時にバタバタと靴下を探し回る必要はありません。飼い主さんも猫も満たされる方法を、行っていきましょう。