理由その1:幼猫の噛み噛み衝動
生まれてから永久歯に生え替わる約6ヵ月齢くらいまでは、子猫は色々噛みたい時期です。噛むことでアゴが育ちしっかりした歯が生えてくるので、ここはがっちり噛ませてあげたいところ。獲物(蹴りぐるみやその他のおもちゃ)をプレゼントして、思い切りガジガジさせてあげましょう。
可愛いくてつい手で構いたくなりますが、噛み癖がつくのも困るのでそこはじっと我慢です。
理由その2:構ってほしい・言うことをきかせたい
猫の甘噛みは本来注意喚起とマウンティングの意味なので、思わず声を上げてしまうほど痛いもの。「うちはそんなに強く噛まないよ」というならそれは猫が手加減しているのです。
しかし優しくだろうがきつかろうが、猫が日常的に噛んでコミュニケーションを図ろうとするなら、それは「噛み癖」です。もし猫が噛んで遊びに誘うようなら、怒る代わりにこうしましょう。
「(痛くなくても)大きな声で『痛い』と叫んで席を立つ!」
そもそも怒ったところで猫は飼い主さんの意図が理解できません。悲鳴と無視で「噛んだら嫌だ!遊ばないよ!」と背中で意思表示することが、猫には一番分かりやすいメッセージ。噛み癖をなくすコツでもあるのです。
理由その3:(主に撫でるのを)止めてほしい
噛み癖の全くない猫でも噛むことはあります。例えばお腹を見せてきたのでお腹を撫でたら甘噛みされた、というケース。このひと噛みを翻訳すると「大事なお腹を見せるほど大好きだけど、触っていいとは言ってない」「止めてくれ!」という意味です。
ところが中にはせっかく猫が教育的指導(甘噛み)をしているのに、触るのを控えない方がいます。そうすると猫は仕方なく、さらにきつい方法(強く噛む・引っ掻く等)で訴えるようになっていきます。
また触られるのを拒む原因が、怪我や病気の可能性もあります。もし手を出して猫に甘噛みされた時には1歩下がり、猫の言い分をきちんと聞いてあげましょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:ポンちゃん♀ / 4歳 / サビ猫 / 3.9kg
猫が噛むのには理由があります。子猫なら猫の武器(アゴと牙)を立派に育てるため、オトナの猫なら制止のため、噛み癖がついてしまった猫ならおねだりのためと、それぞれ理由を持っています。飼い主さんはそれを見分け、甘噛みも含めて猫に安易に人を噛ませないように仕向けましょう。