1.安全なところで食べたい
自然界では血の臭いを嗅ぎつけるとすぐに天敵やライバルが集まって来ます。ですからヒョウやジャガーのような大型の強い猫でも、獲物を獲ったらそれをくわえてすぐにその場を離れます。彼らが向かうのは敵に横取りされたり襲われたりしにくい場所。安心してゆっくり食べられる場所です。そしてそれが飼い猫の場合、家にネズミや鳥を持ち帰るのです。
完全室内飼いの猫でも、問題があると部屋の隅にごはんを運んで食べることがあります。猫の不安材料は何なのか。置き場所か同居中の猫なのかを考える必要があるでしょう。
2.誰かにプレゼントしたい
猫が獲った獲物を家の中に持って帰るのは飼い主さんへのプレゼント物語として有名ですが、実際には「安全な家で食べようと小動物をくわえて持ち帰ったけれど、狩りの欲求はおさまったし、キャットフードの方が美味しいのでその場に置いて忘れてしまう」のが有力な説だと言われています。
しかし猫にもプレゼント欲求がないわけではありません。ウワサ通り「飼い主さんへのプレゼント」の可能性もなきにしもあらずです。
3.お皿がいや
お皿から食べるのがいやな猫もいます。
- 野良猫で、まだお皿に慣れてない
- 人の視線(食べるのを見られているの)が落ち着かない
- ヒゲがお皿に当たって気になる
- お皿の高さに問題がある
こんな場合、くわえて持ち出したり前肢で掻き出したりして食べる行為がよく見られます。
4.大きすぎるので手元で調理したい
いつもはお皿から上手に食べるのに、たまに焼き魚など大きな塊を乗せると引っ張り出して食べる猫は少なくありません。これはひと口で飲み込めない食べ物を手元に引き寄せ、前肢で押さえて千切って食べようとしていると考えられます。
猫にしてみればこれが食事の正式なお作法。もしお皿から引っ張り出されるのがいやなのなら、新聞紙やプラスチックのランチョンマットの上に置くか、最初からひと口サイズにしてお皿に入れてあげましょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:ごましお♀ / 1歳 / 黒ブチ / 4.2kg
猫にとってごはんをお皿で食べるのは予定外の行動です。逆にお皿からごはんを問題なく食べてくれることは、口当たりのちょうど良いごはんを安心して食べているという印です。もしお皿からごはんをくわえて行くようなら、サイズや場所などを少し見直す必要があるのかもしれませんね。