1.ひげが生える膨らみの部分
猫の口周りにあるひげが生えている膨らんだ部分が「ウィスカーパッド」です。英語で書くと「Whisker pad」。ウィスカーとは「ほほひげ」の意味。加えてパッドが「詰め物」などの意味がありますので、まとめると「ほほひげが詰まっている部分」となります。正に状態を適切に表している言葉です。
あのぷっくりした感じがたまらにゃい!と思う飼い主さんは多いでしょう。肉球に負けず劣らず、コアなファンが多い部分といえます。
2.別名あり!
ウィスカーパッドには実は様々な別名があります。「ひげ袋」「鼻タブ」「ふぐふぐ」「ひげだまり」など。飼い主さんによって呼び方が異なります。全部知っていると少し自慢できそうです。
また飼い主さんにより、独自の呼び名を持っている場合も。どんな名前でも愛着を持って呼べるものが一番ですね!それだけ猫への愛情も深まるというものです。
3.ウィスカーパッドの役割は?
ぷくぷくしていて可愛いウィスカーパッドですが、もちろんそれだけではありません。きちんとした役割があります。それはあの立派な一本一本のひげを支えたり、守ったりする役目です。
猫のひげの根元には「静脈洞」という血だまりがあります。その中には「輪状塊」という構造があり、静脈洞内に生じた血圧やひげの動きによって動くと考えられています。輪状塊には神経が繋がっており、ひげの根元が感知したわずかな変動を脳に伝えているそう。
少し難しい話になりましたが、簡単に説明するとあんなシュッとした印象のひげは実は、高機能なセンサーとなっているということです。それが集約されているのがウィスカーパッドなのです。実は猫が周辺状況を感知するのに非常に重要な役割を果たしていることが分かります。
4.「マズル」ではない
ウィスカーパッドを「マズル」だと思っている人は多いのですが、実はちょっと違います。マズルは一般的には鼻と口の全体のことをいいます。ですからウィスカーパッドはマズルの一部分ということになります。
5.ウィスカーパッドが膨らむ理由
猫の口元に静かに鎮座しているウィスカーパッドですが、状況により膨らむことがあります。それは猫が興奮している時。よりぷくぷく感が増すのでフェチとしてはたまらない瞬間です。
ただ口内炎があったりアレルギー症状が起きていたりとした原因で腫れる場合もあります。ずっとウィスカーパッドが膨らんでいる時はこちらの方が該当しているかもしれません。気をつけて見てあげてください。
まとめ
今日のねこちゃんより:もも♀ / 三毛猫 / 3kg
あんなぷっくりとした様子で可愛らしさを漂わせているウィスカーパッド。ただのキュート担当だけではありませんでした。実は猫にとって非常に重要な役割を果たしているので、今以上に愛でてあげる必要があるようです。大切にして行きましょう。