入ってほしくない部屋に入る猫ちゃん
猫ちゃんと暮らしていると、家の中で住み分けをしている飼い主さんも多いのではないでしょうか。住み分けとは、全ての部屋を猫ちゃんが自由に出入りするのではなく、ある部屋にだけは入らないように躾したりすることです。
例えば、筆者の家では寝室には入らないように伝えています。しかし、それでもチャンスがあれば禁止されているお部屋なのに入ろうとするのが猫ちゃんとも言えます。賢い猫ちゃんにはその部屋が禁止されていると分かっていても、つい入ろうとしてしまうのです。
今回はこの理由について探ってみました。なかなか躾が行かないと嘆く前に、まずは猫ちゃん側の理由について知ってみてはいかがでしょうか。
1. 好奇心
猫ちゃんはもともと自由な生き物であり、独自に行動して生活します。ワンちゃんのように誰かをリーダーとして、動くというスタイルではないのです。
そのため、猫ちゃんが好奇心を感じれば、感情の赴くままに行動してしまうことが多々あります。それは飼い主さんに禁止されているお部屋だと教えられても、抗い難い感情なのです。
部屋に入れない工夫
よって、猫ちゃんに入ってほしくない部屋がある場合は、物理的には入れないように工夫した方が早いと言われています。ドアを閉めて入れないようにしたり。
入ってしまったのであれば猫ちゃんにとって嫌なことが起きる、例えば大きな音がなる、水で濡らされるといった天罰方式などといった、経験で学習するようになります。
2. 不安
猫ちゃんは他の動物よりもテリトリー意識が強い生き物です。自分の縄張りは毎日パトロールをして異常がないかどうか自分の目と鼻で確認しています。しかし、その性質のある中で「入れない部屋」というのがあると、「自分が確認していない部屋」と認識し不安に感じてしまう子がいます。
その不安を解消するために、なんとかしてその部屋に入れないだろうかと考えてしまうのです。可能であれば飼い主さんがみている前で一度、愛猫に納得するまで確認してもらい、その上で禁止するようにしたら落ち着いてくれるかもしれません。
3. 心地よかった経験から
例えば寝室を禁止部屋にした場合、既に寝室で寛いでいた経験があるならしばらくの間は「入室禁止」をされたことがわからず経験で入ってしまうかもしれません。
普通にまた、あのふかふかの布団の上で寝ようかしらと、軽い気持ちで入ってしまっている可能性があります。その場合は根気強く「もう入れないんだよ」と教えこみ、ある程度時間がかかることを念頭に置いておきましょう。
まとめ
猫ちゃんの視点で考えてみると、嫌がらせのために入ろうとしていることは全くないことがわかります。飼い主さんは、猫ちゃんのリズムに合わせて根気強く教え込むようにしましょう。