1. 甘えている
猫が自分の手を吸っている時は甘えている時です。飼い主さんの手などを吸うこともあります。成猫であってもたまに子猫返りをしているのでしょう。
母猫に甘えていたことを思い出して幸せ気分に浸ります。前足でふみふみするのと同じ心境だと考えられます。うっとりとしたその表情に、見ている飼い主さんは癒されるかもしれませんね!
2. 人に育てられた
生まれてすぐに何らかの事情で人に育てられる猫がいます。母猫と一緒なら自然と離乳ができて行きますが、うまくできない場合があるのです。するといつまでも母乳を吸うクセが抜けないことがあります。
吸う対象として自分の手を選んだのでしょう。中心にある「掌球」と呼ばれる大きな肉球を吸うことが多いようです。確かに吸いがいがありそうですが…。リラックス中にチュパチュパしていたら、おしゃぶりをしていると思って良いでしょう。
3. 甘え足りない
離乳をする前に母猫と離れてしまったなどが原因で、十分に甘えて来られなかったのかもしれません。その為その穴を埋めようとして自分の手を吸っているのです。
野良猫の場合はまだ小さな時に母猫が事故などに遭って命を落としてしまうことがあります。ペットショップの猫も早くに引き離されることが多いです。
様々な理由から十分な愛情を母猫から受けることができずに不足感があるため、自分の手を吸うようになってしまいます。なるべく離乳ができるようになるまでは一緒に過ごさせた方が良いようです。
早すぎる母猫との別れは噛み癖や攻撃性などの問題行動も引き起こします。子猫を選ぶ時は月齢が低いからという理由ではなく、十分母猫と過ごせたかも見て行きましょう。
4. 離乳ができていない
子猫が生後1ヶ月頃になると歯が生えてきます。すると母猫は母乳を吸われるのに痛みを感じて威嚇しますので、自然と離乳が進みます。
ですがこの頃に何らかの理由できちんと離乳ができないことで成長しても吸いグセが残ることがあるのです。母猫が近くにいなければ母乳を吸うことはできませんから代わりに自分の手をチュパチュパします。
もし離乳時期の子猫の近くに母猫がいない場合は飼い主さんが代わって離乳をさせてあげる必要があります。子猫の気が済むまでミルクを飲ませてあげるようにしてください。
まとめ
吸いグセは成猫になると自然に治る場合も多いです。もし成長しても猫の吸いグセが抜けない場合は様子を見ましょう。肉球を吸いすぎてキズになったりウールサッキングにつながるようなら対策を検討した方が良いでしょう。