1.扉を開ける
これは、ある日飼い主さんが網戸が開いてるのに気がつくことから始まります。最初は閉め忘れかなと思っていると、後日偶然猫が網戸を開ける現場に遭遇!感心するというパターンです。
実は猫の手首の関節は柔らかいので、引き戸を開ける動作はそれほど難しくないのです。(※実際に開けられるかどうかは、猫の性格・年齢・体力・引き戸の重さ等で分かれます。)
さらに運動能力の高い猫は、ドアノブまでも攻略します。ドアの仕組みを理解し、手先や体重を器用に使ってドアを開ける様子はまさに圧巻。賢いなぁと思う瞬間です。
2.飼い主さんの嫌がることをする
物を落としたり、変なところで爪研ぎをしたりするケースです。視線を合わせ、明らかに飼い主さんに対して見せつけながら物を落とす。一見嫌がらせのようですが、これは飼い主さんへの注意喚起です。なぜなら、普通に呼んでも飼い主さんは振り向いてくれません。
仕方がないので、怒られるのを承知の上で物を落としたりするのです。思わずイラッとするその行為。決して褒められたものではありませんが、しかし「人の心を弄ぶのが上手だな」と妙に感心してしまう場面でもあります。
3.飼い主さんの大事なものは猫にとっても大事
わざと物を落として注意を引く猫がいる一方で、テレビなどで見る看板猫たちは、お店の商品に手を出しません。以前見たガラス工芸品のお店では、猫が品物を上手によけて歩いているのに心から驚いたものでした。
「これは飼い主さんの大事な物だから傷つけてはいけない」と、どうやって教えたのか、知ったのか。飼い主さんとの絆を感じる猫の賢さです。
4.人の世話を焼く
猫は本能で、弱者(子どもか、病気・障害を持っているか)が分かります。そして世の中には、弱者の守り手になる猫が少なからずいるのです。例えば赤ちゃんの面倒を見る猫。添い寝をしてしっぽで遊ばせ、爪を隠してそっと撫で、泣いたら大人に知らせます。
また、障害のある飼い主さんを介助する猫、幼児を猛犬から救う猫、介護施設で看取りをする猫など、その面倒見の良さには目を見張るばかりです。もっと身近には、寝込んだり泣いたりした時に、側を離れない猫がいます。傷みを知る猫の賢さ優しさに、癒された方も少なくないのではないでしょうか。
まとめ
今日のねこちゃんより:小春♀ / 1歳 / 黒白ハチワレ / 3.5kg
「賢い」というと、芸をすることがその物差しになりがちです。しかし、それは少し違うと思うのです。賢さを自分の力で考えることだと定義するなら、あの手この手でご飯を催促するのもその賢さの1つです。猫は本当に色々考えています。あなたの猫は、どうでしょう。どんなところで賢さを発揮しているか、数えてみるのも面白いですね。