なぜ障害物が避けられるのか
猫の障害物チャレンジがSNSなどで話題になっていますが、猫は飼い主さんが置いた障害物を何事もなかったかのようにうまく避けて通りますよね。
逆に、これを犬でやると上手く通れずに障害物をなぎ倒してしまうため、それを動画にしている犬の飼い主さんもたくさんいらっしゃいます。猫の障害物チャレンジとは全く違った結果になるので、こらも話題になっていたりします。
では、どうして猫は障害物を上手く避けて歩くことができるのでしょうか? 犬のようになぎ倒してしまわないことを不思議に思ったことはありませんか?
実は猫は歩く時に、前脚で踏んだ場所を後ろ脚で踏むようにして歩きます。そのため、前脚さえ障害物を上手く避けることができれば、後ろ脚は前脚と同じ場所に置くので倒してしまったりすることはないのです。
前脚で通った場所を後ろ脚が通る理由
猫の足跡を見ると、一直線になっています。とても綺麗に真っ直ぐ歩いているので、どうして猫はこんなふうに歩くのか気になった方もいらっしゃると思います。
猫は警戒心の強い生き物です。前脚で踏んだ「安全な場所」と同じところを後ろ脚で追従することによって、危険なものを踏んでしまわないようにしているのだと言われています。
また、前脚と同じ場所を後ろ脚で通るのは敵に気づかれないように、不用意にたくさん匂いをつけないためだとも言われています。音もなく静かに歩くのも、敵に存在を察知されないためのようです。
ただしわざと物を落とすことも
テーブルや棚の上にある物も、猫は簡単に避けて歩くことができます。ですが、避けて歩けるはずなのにわざと物を落としたりなぎ倒して行く猫もいますよね。それはどうしてなのでしょうか?
これらの行動の理由は「飼い主さんの気を引きたいから」です。物を落としたりすることで、飼い主さんの注意を自分に向けようとしているんです。
上手く障害物を避けられる猫が、わざと物を落として歩いたりしている場合は、飼い主さんに構って欲しいなどの理由があるようです。
まとめ
今日のねこちゃんより:ゆず♀ / 3歳 / キジトラ / 3.5kg
猫が障害物を上手く避けて歩けるのは、野生の頃からの習性に理由があるようです。危険なものを踏まないように注意して歩き、後ろ脚は前脚が通った場所に追従させることで危険を回避しているんですね。
これらのことを知った上で改めて障害物チャレンジをしてみると、猫ちゃんの新たな一面などが見えてくるかもしれませんね。犬と違って障害物などそこにないかのように華麗に避ける猫ちゃんたち、その能力は凄いものなんです。
SNSにもたくさんの猫ちゃんの障害物チャレンジの写真や動画が投稿されていますので、ぜひ一度見てみると面白いと思いますよ。