猫にも思春期はある

結論からいうと、猫の思春期は明確にあるわけではありません。ただ、人間が思春期になると異性に興味を持ったり、からだが成長するように、猫も大人に近づくにつれ、同じような特徴が見られるので、それを「猫の思春期」と呼ぶことはできるでしょう。ただ、猫の場合は思春期というよりも「発情期」とよばれることが多いです。
猫はだいたい生後6~7ヶ月頃から大人のからだへと変わっていき、異性に興味を持ち始めます。早い子だと生後3ヶ月頃から思春期に突入するケースも多いです。
思春期になるとどんな行動をとる?

猫は思春期に突入するとどのような行動をとるかご存じでしょうか。実は、思春期に入ると子猫の時には見られない変わった行動をとる傾向にあるのです。さっそく代表的な猫の思春期の行動を見ていきましょう。
発情をアピールする行動をとるようになる
猫は思春期に入ると周りに向けて、異性を受け入れる準備ができていることをアピールします。
おしりを高く持ち上げるようなポーズをとったり、腰を動かすような行動は思春期特有の動きといえるでしょう。
また、寝転んでからだをくねくねと動かすのも思春期ならではの行動です。
交尾をするようになる
猫は個体差はあるものの、生後約5ヶ月~12ヶ月くらいで性成熟し、異性との交尾を求めるようになります。
完全室内飼いで1匹しか飼っていない場合や、去勢・避妊手術をしている猫を飼っている場合、妊娠する可能性はゼロですが、去勢・避妊手術をしていない異性同士の猫を飼っていたり、外で放し飼いにしていると望まぬ妊娠をしてしまう(もしくは、させてしまう)可能性があります。
なので、できれば猫を飼い始める前に、去勢・避妊手術のことについてしっかりと考えておきましょう。
思春期特有の鳴き方をする
思春期に入ったメス猫は「ウォーン」といったような独特の鳴き声を出す傾向にあります。思春期特有の鳴き声を出すことによって「成長したメス猫がここにいる」という合図を周りに送っているのです。そして、オス猫はこの鳴き声を聞いて、メス猫の元に寄ってきます。
スプレー行為をする
多くのオス猫は自分の存在をアピールするために、スプレー行為(においの強い尿でマーキングする行為)をします。
自分の縄張りにスプレー行為をすることによって「オス猫がここにいるよ!」とアピールして、他のオス猫を近づけないようにしているのでしょう。
まとめ

今日のねこちゃんより:もか♀ / スコティッシュストレート / 2kg
猫は思春期に入ると、様々な行動をとるようになります。スプレー行為や鳴き声などは、去勢・避妊手術をすることによって収まる傾向にあるため、繁殖させる計画が特にないのであれば、去勢・避妊手術を考慮することをおすすめします。