1.香水、芳香剤、アロマのにおい
猫の嗅覚は人間の数十万倍も優れているとされていて、そのため私達にはそれほど強く香らないようなにおいでも、非常に激臭に感じていることもあります。猫は味覚機能が人間ほど発達していないため、そのぶん鼻が良くにおいにも敏感なのだそうです。
猫は人間が体にまとっている香水や部屋の芳香剤、アロマテラピーなどのにおいを臭いと思っていることも多いようで、それが知らずに強いストレスになっていることもあります。
苦手なニオイ
猫はみかん、レモンなどをはじめとした柑橘系のにおいの他、スーッとするメントールやハッカのにおい、こしょう、タバスコ、唐辛子などの香辛料やカレー、キムチなどのにおいの強い料理、洗濯洗剤の香りなども苦手です。
アロマテラピーは危険
また、アロマテラピーに関してはにおいが強すぎるだけでなく、猫の体が精油の有毒成分を分解できないため毒素が溜まってしまい危険であると言われています。
以上のことから猫を飼っている場合、アロマテラピーはできる限り使わない。どうしてもという場合は、換気をしたり猫を別の場所で過ごさせるようにする。という生活スタイルが望まれる他、香水や芳香剤などの猫にとって刺激が強すぎる香りも身にまとうのを控える、猫の普段過ごす部屋に充満させないようにするなどの対策が必要です。
2.掃除機、ドライヤーの音
猫は人間の10倍の聴力の持ち主であり、私達人間には聞こえない音も聞き取っています。
よく掃除機が嫌いで動かすとパンチなどで攻撃する猫もいますが、これは掃除機が危険な相手だと認識しているからのようで、掃除機の大きな音や低音は猫にとって他の生き物のうなり声のように聞こえるのだそうです。
また、ドライヤーは大きい音以外にもモーター音があり、これが猫にはとても不快な音に感じられるそうです。
実は我慢しているかも
中には掃除機をかけても平気そうにしている猫もいますが、我慢しているだけで実は非常に大きなストレスになっていることもあるようなので、できれば掃除機やドライヤーを使う際は猫を別の部屋に移してあげることが望ましいでしょう。
3.パソコンのキーボードの音
最近ではテレワークの方も増え、そのような場合自宅でパソコンを使うことも多いかもしれません。よくネットの投稿画像などでも猫がパソコンを使っていると、邪魔して困るというものが見られます。
このような姿はとても微笑ましく思えますが、飼い主さんのパソコン作業を邪魔するのは猫なりの「この音嫌い」というアピールかもしれません。実は猫はパソコンのキーボードを打つ音が苦手なのだそうです。
よって猫の側でパソコンを使う時は、可能であれば嫌だと感じたら音の聞こえない部屋に避難できるような環境を作ってあげる、などするとストレスも少なくて済むかもしれません。
4.大きなくしゃみ、手を叩く
猫は機械音が苦手な傾向にあるようですが、人間自身の発する音でストレスを感じることもあるようです。
例えば、人によってはとても大きなくしゃみをする人がいますが、これには猫は相当驚いてストレスを感じているようです。この他にもテレビのバラエティー番組などを見て、大きな声で手を叩きながら笑うなども猫にとっては非常にびっくりしてしまう音になっているようです。
楽しい時に大きな声で笑うのは当然のことですが、すぐ側に猫がいる場合はちょっと気を遣ってあげることも必要かもしれません。
まとめ
いかがでしたか?私達には特に問題ないような香りや音でも、猫には刺激が強すぎることがあるようです。猫はのんびりと気ままに見えますが実はとても繊細な動物なので、ストレスを感じやすいということを理解してあげましょう。
また、もしも体調面で元気がない、食欲が落ちた等の異変があれば他の病気の可能性もありますが、ストレスが原因という可能性もありますので、注意して様子を見てあげるようにしましょう。