愛猫のために作った手作り「お花見ゼリーケーキ」
桜の花も綻び始め、いよいよ春がやってきました。花より団子の諺もあるように、お花見といえば美味しいお供が欠かせません。
愛猫を連れてお散歩に出かけ、一緒に寝転んで桜を見上げられたらどんなに素敵でしょう。でも、完全室内飼いの我が家の猫は、連れ出した途端にパニックで走り去ってしまうこと請け合い。夢は夢のまま、室内で平和に猫と春を楽しむひと時を過ごすことにしましょう。
ふっくらした春の時鮭と冬の名残のブロッコリーは、まだ陽気も控え目な初春ならではの組み合わせ。ゼラチンのコラーゲンは脂質控えめでたんぱく質たっぷりと、ダイエット中の猫にも嬉しい食材です。お湯にも溶けやすいパウダータイプを使うと楽ちんですよ。
猫のための「お花見ゼリーケーキ」のレシピ
材料(1食分)
- 鮭(無塩) 15g
- ササミ 15g
- ブロッコリー 10g
- 水 200ml
- ゼラチンパウダー 7g
作り方
① 鍋に分量の水を沸かし、鮭・ササミ・ブロッコリーを完全に火が通るまで茹でます。
② 茹でた具材を細かく刻み、それぞれ器に入れて平らにならしておきます。固まった後で取り出せるよう、器にはラップを敷いておいてください。
③ 鍋のゆで汁にゼラチンパウダーをよく溶かし込み、具材の器に注ぎます。
④ 冷蔵庫で1時間ほど冷やし固め、お好みの型で抜いて完成です。
あまり冷たくても猫がびっくりしてしまうので、取り出してしばらく室温に馴染ませてからあげて下さいね。
愛猫の反応は!?
それでは愛猫お待ちかねの実食タイムです。具材を茹で始めた時からもう、ソワソワしていた猫。冷やすためにいったん冷蔵庫にしまったところ「どうして?なんで?」と大クレームでした。美味しくなる魔法をかけていたんですよ…!
お皿を置くと足取りも軽く近づいてきました。せわしない前脚と伸び切った首が期待の高さを物語っていますね!
3色のうち、一番気に入ったのはやはり鮭ゼリーのようです。トッピングにあしらった固形フードも、いつもなら喜んで食べるのですが、今回ばかりは後回しにすると決めたようです。終盤までお皿に残っていました。
お肉も魚もお野菜も、残さず平らげてごちそうさまです。名残惜しそうにいつまでもお皿を舐めていました。今回も気に入ってもらえてよかったです!
注意点
猫は完全肉食動物なので、おやつもやはり肉、魚を中心に動物性のたんぱく質を意識する必要があります。とはいえ、植物性の食材も適量であれば、食物繊維などが猫にも有効とされています。
今回は猫に害がなく、細かく刻みやすいという点でブロッコリーを選びました。しかし、緑黄色野菜の中には、猫の体に良くない酵素を持つものもあるため、事前に猫が食べても大丈夫な野菜か、調べてからお使いください。
アレルギーに注意
猫が食べられる食材でも、猫によってはアレルギーを起こす可能性があります。初めての食材を与える場合は少量から試し、万が一異常が見られた場合は獣医師の診断を受けて、食べたものをお伝えください。特に子猫やシニア猫、持病のある猫や食事療法中の猫に、手作りおやつを与えたい場合は、必ず事前に獣医師に相談しましょう。
栄養のバランスに注意
本記事の猫のおやつは、猫と飼い主さんが一緒に楽しむ季節のイベントとしてご提案しています。あくまでおやつは心の栄養です。栄養のバランスを保つためにも、フードに置き換えて常食させるのはお控えください。
おまけの猫おやつ
猫のおやつに使う材料は、人間のレシピと比べると本当にわずかなので、どうしても余りが出てしまいますよね。今回、残った茹で汁に余りの具材と細かく刻んだ白菜を加えて煮込み、猫用にストックしておくことにしました。
大さじ1杯程度を目安に一食分ずつ小分けして冷凍すると、手軽に手作りおやつが楽しめますよ。
猫としては、シンプルだろうと凝っていようと「食べられるものならなんでも歓迎!」と思っているようです。しかし、見た目や盛り付けにこだわりたいのは飼い主側の楽しみでもあるので…!普段のおやつとスペシャルおやつ、メリハリがあってもいいでしょう、と割り切っています。
まとめ
桜咲き、猫の毛舞い散る春。花粉や強風や諸般自粛の風潮で、おうちにこもると決めた日は、猫とお部屋でおやつ会なんていうのも良いものです。
今回は刻みましたが、具材をペーストにしてみたり、煮汁に生クリーム(植物性)を加えてみてもキレイに仕上がりそうですよ。愛猫ちゃんの好みと飼い主さんのセンスで、是非色々と試してみて下さいね!