コンビニに捨てられた1匹の猫が最期まで生きようとした姿に涙
人に捨てられ野良猫に、3本足になっても必死に生きたマリアちゃん
地元でコツコツTNRや保護活動をしてくださっているゴエママ(@COKeS7nsxPGOroD)さんに見送られて、先月虹の橋に旅立った3本足のマリアちゃん。
この世に生を受けて幸せになるはずの尊い命。でもマリアちゃんの猫生は波乱に満ちていました。
ある日コンビニに捨てられ、猫生は一変。幸せと不幸は紙一重で隣り合わせと言わんばかりに、そこからはお外で過酷な野良生活を強いられました。
ワイヤーに足がひっかかり千切れてしまって3本足に…そのような状況でも何度も出産し子育てを頑張ってきた猫さんでした。
肝っ玉かあちゃんのマリアです。片足無くしてコンビニでご飯を貰いながら何度も出産して子育てもして来た偉大な母猫。腎不全、糖尿病、FlVキャリアと病気もいっぱいあるけれどゴエモン部屋に入居して3年目、今はのんびりと余生を過ごしてます?母は強し! pic.twitter.com/9kgdZ6zliD
— ゴエママ (@COKeS7nsxPGOroD) April 10, 2018
無責任な飼育放棄、野良猫の避妊手術の必要性がなかなか浸透しない地域では、残念ながら不幸な命を産み出す連鎖が止まらないと耳に致します。マリアちゃんの姿やゴエママさんのされているような保護活動を知ることで、命の重みや命を一生預かるとはどういうことか、多くの方にお届けできればと思います。
長い間病に蝕まれていた身体を献身的に看病してくれた人の優しさ
お外でひっそりと一生を終えるたくさんの不幸な野良猫さんがいる一方で、保護してもらった子はラッキーです。マリアちゃんもゴエママさんに保護され安心したことでしょう。
聖母マリアの名をもらい新な猫生を生きてる3本脚の強い母猫。私が保護した時、彼女は授乳中でした。先生の言葉が今も忘れられない…子猫居るよリターンしないの?と。私は子猫を見捨てた…7年もコンビニでご飯を貰い子育てしてた母猫をリターンできなかった。もういいよね、十分頑張った3本脚で。 pic.twitter.com/PcaFSpNimB
— ゴエママ (@COKeS7nsxPGOroD) October 17, 2018
人の優しさに触れ、これから猫生を仕切り直して幸せな後半生を…と思いましたが、お外で頑張っていた身体は長年病に蝕まれていてかなり状態が悪くなっていたようです。
何の罪もない猫さんが無責任な人間に捨てられ、何年も過酷なお外で頑張り、病気になり短い一生を閉じる。そのことに思いを馳せると何とも言えない気持ちになります。でもゴエママさんに保護されたことで、最期の瞬間まで献身的な看病をしてもらい、もう一度人間の愛情を感じながら幸せな気持ちで旅立ってくれたことにはとても救われます。
動物も人間も幸せになることを願わない命はないでしょう。次にもう一度生まれ変わる時は、一生大切にしてくれる飼い主さんの元で愛情をたっぷり注がれ天寿全うできますようにと祈らずにはいられません。
夕方家に戻ったら糖尿病を患ってるマリアが意識が無い状態で手足を突っ張らせ横たわってた。低血糖だと思い急いで砂糖水を飲ませ保温して病院に…血糖値11、体温35度と危険な状態です。でも家で飲ませた砂糖水のお陰で少しだけ意識が戻りました。外猫時代は3本足で子育てしてた強い母猫…頑張れ? pic.twitter.com/mGqVnl36XG
— ゴエママ (@COKeS7nsxPGOroD) December 7, 2019
最期は愛してくれた人に見送られて
マリアちゃんは病と闘いながら最後まで頑張り、獣医さんとゴエママさんに見送られ、静かに旅立ちました。
最後の瞬間まで精いっぱい生きようと頑張った姿に胸が熱くなります。
お別れは悲しいですが、寂しい思いをすることなく最期を見送ってもらえたことに安堵するとともに、動物を飼うということはそのような覚悟が必要であると改めて感じました。
マリア頑張ってます!生きてるのが奇跡のよう?4年前、保護したときマリアは授乳中でした。先生に「子育てしてるよ、どうする?」って言われたけどリターンできなかった…こんな体の母猫を外に戻せない。子猫は探したけど見つかりませんでした。マリアはFIVにも感染してたのです。お願い生きて… pic.twitter.com/D7ATDktO1y
— ゴエママ (@COKeS7nsxPGOroD) December 8, 2019
瀕死のマリアちゃんは、ゴエママさんが病院に到着するまでちゃんと待っていてくれたそうです。命の恩人で最期まで愛して必死に看病してくれたゴエママさんに、旅立つ前に会いたかったのでしょう。マリアちゃんのご冥福をお祈りいたします。
無責任に罪のない命を捨てる人間が不幸な猫を増やしました。この現実を、どうにか良くしていく方法があったらと思わない日はありません。
次に生まれ変わる時は、一生涯大切にして貰える飼い主さんとご縁が繋がりますように…
AM9時20分、マリアの心臓が止まったと連絡あり急いで向かった。先生が甦生してくれたらマリアの心臓は動き出したのです。声は出なくとも私を見て鳴こうとした。辛い動画だけどコンビニに捨てられた1匹の猫が最期まで生きようとした姿を見てほしかったのです。心臓が止まるまで一緒に… pic.twitter.com/4Trm88FdTp
— ゴエママ (@COKeS7nsxPGOroD) December 11, 2019
保護活動を通しての切実な叫び
ゴエママさんに保護され、命拾いした猫さんがたくさんいます。保護された猫さん達は通院や人慣れ修行をし、やがて譲渡され幸せになることを目指しています。
でもその裏側には、保護主さん達が日々命を繋ぎながら目の当たりにする虐待の事実、死、無責任な飼育放棄等、心が折れそうな現実が多々あることを忘れてはなりません。
一人が1匹の猫を保護して家族になる、もしくは里親探して幸せにする。とても素晴らしい事だと思います。でもね、1匹の猫が幸せになっても外では数匹数十匹と命を落としてる。里親になるにも数に限りがあります。全ての猫を救えないなら産まさない努力をしてほしいと思います。消えてもいい命は無い。 pic.twitter.com/eFSeJ0znQX
— ゴエママ (@COKeS7nsxPGOroD) January 7, 2020
筆者も保護活動に思いが深い一人です。愛猫も、元飼い主に捨てられ不幸になりかけていたところを保護主さんに命を繋いで貰って譲渡会を通じご縁が繋がりました。
ほとんどボランティア状態なのにもかかわらず、今日も保護活動を続けてくださる方々には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
愛猫も風邪が重症化する前に保護主さんに保護して頂き一時的な通院で風邪を治療し復活することができました。悲しい思いをしたけれど残りの猫生を愛情たっぷりに幸せにしてあげることができたのは、あの時保護して頂いたおかげなのです。
素晴らしい活動ですが、地道でとても大変な活動であることが伺い知れます。
保護活動をされていらっしゃる方々にお任せするだけではなく、一人ひとりが正しい知識や飼育方法を身につけ、一代限りで増やさないTNR活動に正しい知識を持つことや、一生涯責任を持って飼うこと等、もっともっと世の中に浸透していくと良いですね。
まとめ
これから長い年月を生きて行く子たち。
— ゴエママ (@COKeS7nsxPGOroD) December 18, 2019
育てられる環境で大きく左右される。
幸か不幸か紙一重…
ただただ幸せになってほしい。その思いだけで育てたんだから。 pic.twitter.com/DKXZIRLUmo
不幸な猫達の命を繋ぎ、ひたすら幸せを祈ってくださる保護活動をされていらっしゃる皆様。その一方で無責任な飼育放棄や命の軽視など一部の心ない方々のなさりようには心が痛みます。
飼い主に捨てられ過酷な野良生活を強いられ、長年病に蝕まれそして旅立ったマリアちゃんの生涯を通し、一つ一つの命の重みや猫生に思いを寄せ、一生涯責任を持って飼育することを改めて心に誓いたいですね。
譲渡会でご対面する時の猫さん達は、既に元気にして貰ってシャンプーやおしゃれして頂き参加しているので、なかなかその裏側が伝わりにくいですが、保護活動の実態を知り正しい知識を身につけることで、不幸な猫を減らすことに繋げていかれたらと思います。
地道に努力されていらっしゃる保護活動がいつか実を結び、一匹でも多くの猫が幸せな一生を送り天寿全うできることを心からお祈りしたいと思います。
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ゴエママさん、天国のマリアちゃん、このたびはご協力頂き誠に有難うございました!
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