猫のしっぽマフラー
猫ちゃんが「しっぽマフラー」する場面を見たことはありますか。自分のしっぽをくるんと丸めて自分を守るように巻き付ける行為です。
しっぽの短い日本猫にはなかなか見られない光景なのですが、洋猫は比較的しっぽの長い種類が多いので、この仕草を見ることができます。ふわふわした毛に包まれてあたたかそうに思えますが、どのようなタイミングでその仕草をするのかについてまとめてみました。
1.警戒している
実はこの「しっぽマフラー」は警戒しているときに見られる仕草です。喧嘩まではいかなくても相手に不快感を感じており、じっと警戒して過ごそうと思っています。
顔を見ると睨みつけるようなまなざしでしっぽをゆらしている仕草も同時に見られることがあります。警戒と同時にイライラも少ししている状態ですので、飼い主さんはあまり近づかにようにしてあげて下さい。猫ちゃんは不機嫌でも時間をおけば気持ちを切り替えてくれます。飼い主さんはそれまでじっと待ってあげましょう。
足跡や匂いを消す
またしっぽを足に巻くことで、足跡や足のにおいを消す消臭効果もあります。よく猫ちゃんは忍者のように例えられることがありますが、こういった仕草を通して例えられているのだと思われます。
警戒しているとはいえ、この行為は野生の緊張感の名残とも言えますので、常にこの体制だから緊張し続けているわけではありません。ケースバイケースなので、飼い主さんも観察してよく見定めて下さい。
2.寒い
単純に寒いときも猫ちゃんは「しっぽマフラー」してやり過ごします。本当にマフラー代わりして寒さを軽減しているのです。あのふわふわの毛なら確かにあたたまることができそうですね。
それになんとなく上品でコンパクトな姿勢にも見えるので、可愛らしい仕草だと思われます。そのため冬場によくみられる仕草でもありますので、飼い主さんは気づいたらすぐ室温を上げるなりして対処してあげて下さい。もしくは猫ちゃんが普段いる場所に、毛布を多めに敷いておくなどの寒さ対策も有効です。
3.几帳面な性格だから
猫ちゃんにとって、大事な器官であるしっぽを汚したくないからといった理由で、しっぽを巻いて地面につけさせないようにする子もいます。
しっぽは多くの神経とつながっていますので、大事にしたがるのでしょう。また余談ですが、しっぽも実は右巻きの子と左巻きの子がいます。こえは人間でいう「利き腕」と同じような意味をもちますので、ご自身の愛猫がどちらの利き腕か観察するのも面白そうです。
まとめ
今日のねこちゃんより:ヒメちゃん / ♀ / スコティッシュフォールド / 2.1kg
可愛らしい姿で魅了してくれる猫ちゃんですが、しっぽを巻くことには様々な意味があることが分かりました。飼い主さんは愛猫がどの意味を示しているのか、注意深く見ながら推測していきましょう