楽しきかな!収集癖のある猫との暮らし!
「猫のコレクション」といえば一般的には、「遊んでいるうちに手の届かないところへ入ってしまい、結果的に後から大量に出てくるおもちゃのこと」を指すのではないでしょうか。
しかし、本格的な収集癖のある猫ちゃんの場合は少し違います。集める物はくわえやすい小さなサイズものから、引きずるほどの大物まで。そして、隠し方は見えないように丁寧に隠す方法から、どう見ても隠しているように見えないやり方まで、それぞれの猫ちゃんに細かいこだわりが見られます。
猫コレクションは宝物
たいていの場合、集めるのは猫のおもちゃかガラクタです。見つけた瞬間は「なぜこんなものをこんなにたくさん?」と思いますが、一生懸命集めている猫の姿を思い浮かべると、何ともいえない愛しさがこみ上げてきます。まして、いなくなってしまった飼い猫の忘れ形見だったとすれば、涙なくして片付けることはできないでしょう。それほどまでに猫のコレクションには、愛と笑いと涙がつまっているのです。
では、どんなアイテムに猫は思いを込めるのか。それをご紹介していきましょう。
猫コレクションベスト5!集めて楽しいアイテムはコレ!
きちんと統計を取ったわけではありませんが、様々な意見を見て聞いてみる中で1番ポピュラーなのがこの5つでした。
①ネズミのおもちゃ
②ヘアゴム
③スーパーのビニール袋
④ペットボトルのキャップ
⑤靴下
①は、猫のおもちゃそのもの。②から④は、猫が遊ぶのに最適なサイズの日用品。⑤の靴下は、洗濯の終わったものより、家族の脱ぎ捨てたものが人気なようです。
どれも手に入りやすくて、靴下以外なくなっても気がつきにくいものばかりです。そして、おそらく同じような理由でしょう。こんなものも好まれています。
これも猫に人気のアイテム
- 猫じゃらし
- 手のひらサイズのマスコット
- リップスティック
- ストロー
- どんぐり
- ペン
- 手袋
- ハンコ
- 蹴りぐるみ
- 靴、草履、スリッパ
ただし、履き物類などの大物は隠し場所まで到達できず、途中放棄されている場合も少なくないようです。
ここなら見つからない!オススメの隠し場所ベスト3
猫が「ここなら見つからない!」と、自信を持って隠す場所のベスト3は
①ベッドやソファの下
②タンスと壁の隙間
③ソファの隙間
にほぼ絞られるようです。
①や②は、たまたま入ってしまって手が届かなくなってしまった場所のベスト3にも入りますが、入れる隙間がある場合にも大変便利な場所なのです。③は、人間でも捜し物が出てきやすい場所の1つですね。
しかし、本格的な猫コレクターはこの隙間にギュッと宝物を押し込みます。外からは完全に見えなくなるので、隠し場所としては最適の場所ではないでしょうか。おそらく多頭飼いで、他の猫に盗られたくない場合などに利用すると考えられます。
ただ残念なのは、後で宝物が欲しくなった時に取り出すのがとても難しいこと。しかし、他の場所でも貯まる一方な場合が多いので、それはそれほど問題にはならないようです。
その他の隠し場所
- 押入れの隅
- こたつの中
- キャットタワーの箱の中
- 専用のおもちゃ箱の中
- 自分のベッド
など、安心できる場所か狭くて人目に付かない場所が好まれます。それに加え
- 基地用に穴を開けたソファの内側
- ご飯皿の横
など、少し変わった例もあるようです。
これには気をつけたい!NGコレクション
猫の収集癖は、しつけで止めることができません。ですから、持ち込んでもらいたくないものは飼い主さんの側でコントロールしなければなりません。
- 生ゴミ
- 画鋲
- 薬類
- 輪ゴム
- タバコの吸い殻(フィルター)
などは、衛生面で問題があったり、口にすると危険なもの身体に不調をきたすものです。
- 生ゴミは一瞬でも放置しない
- 危険なもの、大事なものは出しっぱなしにしない
(フタをする、すぐに戸棚にしまう、捨てる)
など、NGコレクションに手を出す場合は、とにかく猫の目に触れないように気を配りましょう。
番外編(外猫ちゃんのお気に入り)
猫が、色々なものを「家に持ち込む」ことと「コレクションをしている」ことの差は微妙なものです。どちらも「猫が安全と考える場所に、大事なものを持ち込んでいる」ところまでは同じでも、実際にどんな風な考えで持ってくるのかは分かっていないからです。そんな中、外出する猫ちゃんの中には、隠しはしないものの、こだわりの逸品をせっせと家に持ち帰る子がいます。
たとえば、
- 植物の葉っぱ
- 隣の工事現場用の手袋
- よそのうちの靴下&下着のセット
- バラの花
など、野鳥や小動物(ヘビやネズミ、カエルなど)以外にも、色々な好みがあるようです。
中には、かなりご近所迷惑なものもありますが、こればっかりは止めることができません。ですから、収集癖のある猫を外に出す場合には、ご近所との関係を保つための努力も必要になってきます。
まとめ
今日のねこちゃんより:コロ / ♂ / 1歳 / スコティッシュフォールド / 4.5kg
収集癖のある猫は、飼い主さんの留守中に頑張ることもあれば、目の前で集めて持ち去ることもあります。気をつけなければならないのは、猫が口にしても大丈夫でないもの、なくすと困るものは徹底的に片付けてしまっておくことです。
それに、コレクション行動は一時的なことも多いので、変にとがめるより面白がっていた方が得策です。きっと後々、いい思い出のタネになってくれることでしょう。