1. 猫との共同生活の理由

昔は生活のために飼っていた猫を、現在は愛玩動物として飼うようになっています。日本人と猫との関係は平安時代にまで遡れますが、当時は身近な動物ではなく貴族の一部のペットとして飼われていたようです。
その後、害虫やネズミを食べる役に立つ動物として、養蚕業や漁業で猫が注目されるようになる江戸時代もまだ高価で、一般には手に入れられませんでした。
本物の猫の代わりに猫絵
猫を手に入れられない場合は「猫の絵」などを、ネズミ除けとして祀っていたそうです。上州、下野、信濃の岩松の殿様が描く猫絵、猫好きで有名な浮世絵師「歌川国芳」のネズミ除けの猫絵も大変人気があったそうです。
現代に近づくにつれ、猫は一緒に暮らす愛玩動物としての地位を確立してきました。現在の猫たちは側にいるだけで、人間のリラックスを作り上げてくれる貴重な動物ですよね。
2. 猫の暮らし方

昔は猫が外で遊んでいるのが普通でしたが、現在はほぼ家の中で暮らすようになっています。交通量の多い街では猫等の動物が車の事故に遭ってしまう事が多く、現在のように家の中だけに暮らしている方が危険から身を守りやすいと言えます。
3. 食べ物事情

昔は猫専用の食事ではなく「ねこまんま」もしくは人間の残りものを与えていました。当時の猫達は足りない栄養素を、屋外や屋内で狩りをして補給していたのでしょう。
1960年辺りに、日本ではドッグフードと共用でキャットフードが販売されました。キャットフードが猫の食事の代表となったのは最近のことです。猫が長生きになってきたのには、食事も大きく関わっています。
4. 身近になった動物病院

現在、猫の去勢避妊手術は83%と多く行われるようになっています。人間と同じように動物の健康を考え、病院を受診するのが当然になったのも昔との違いでしょう。獣医学の発達とも関わってきますが、猫と人間の関係性がより親密になってきたのでしょう。
5. ワクチン接種について

日本に初めて獣医大学が設立されたのは1881年、動物猫用のワクチンが日本に取り入れられたのは1985年でした。ただし猫へのワクチンの必要性を飼い主が感じなければ、接種は行わなかったでしょう。昔よりは多くなっているものの、現在でもまだまだワクチン接種率は10%前後と少ないようです。
6. ペットの保険

現在では見かけるようになったペット保険も、日本では導入されてまだ数十年です。世界ではスウェーデンの1924年犬のために販売された保険が初めてのようですが、日本へ初めてペット保険が導入されたのは1995年です。
現在でもペットの保険加入率は10%にも満たないそうです。因みに保険の大好きな日本人の人間用の保険加入率は80%を超えています。
まとめ

今日のねこちゃんより:ノキア / ♂ / 3歳 / キジシロ / 5.8kg
今と昔で異なる『猫の飼い方』5選についてお伝え致しました。種族の違う動物同士が気持ちよく暮らすにはお互いに歩み寄る事が大切だと思います。
常に人間の方が、相手に合わせてもらっているような気がするのは私だけでしょうか。地球上の生物同士、仲良く気持ち良く暮らしていきたいですね。