X線検査で判明したのは骨折だけではなかった
保護
ギリシャ北部の町でノラ猫として生きている黒白八割れの雄猫が、ギリシャの保護活動団体に保護されました。
猫は骨折した後足をひきずり、飢餓状態で孤独に生きていました。
エーゲ海を飛び越える
猫は保護された後、飛行機でエーゲ海を越え、アテネに到着しました。初めて見る家の中を不思議そうに見まわします。
人のぬくもりを知る
猫は体中、ぼろぼろの状態でした。おそらく今まで優しく触れられたこともなかったのでしょう。
それでも喉をゴロゴロ鳴らし、足をひきずりながら人の後をついて回ります。彼は「フロッグ」と名付けられました。
X線検査
病院で検査したところ、足の骨折の他に、脊椎を損傷していました。そしてさらに、弾のようなものが撃ち込まれていることも判明。
車にはねられたであろうことと共に、虐待の事実も浮かび上がったのです。
手術
幸いにも脊椎と右後足は自然治癒が叶いそうでしたが、左の後足は切断となりました。
術後は家でたくさん食べ、のんびり寝そべって回復を待ちます。
フロッグにとって、このゆったりとした生活は初めての経験でしょう。
その後の展開
心身ともに苦痛の中で生き、エーゲ海を飛び越えたフロッグは、さらに国境を越えて旅することになりました。
どこにたどり着いたのかは、動画の3分20秒あたりをよくお聞きください。画像もヒントです。そこから先のフロッグの表情やしぐさも必見です。
フロッグはぎりぎりのところで保護され、時間とお金が使われたまれな猫です。事故や虐待、放置の中で失われる命が多い現実を少しでも変えることができるのは、私たち一人ひとりの行動なのでしょう。
動画を見ることは保護活動支援につながります。