猫がお腹を見せる時の気持ち
猫をはじめ、多くの四足歩行の動物にとって、大事な内臓がありそれを守る骨が無いお腹は急所といえます。そんな大切なお腹を猫が見せてくれる理由はいくつかあります。
- 相手を信頼している
- 遊びに誘っている
- 暑がっている
- リラックスしている
飼い主さんへの信頼の気持ち
もともと猫はとても警戒心の強い動物です。弱点とも言えるお腹を猫が飼い主さんへ見せてくれる時、どんな気持ちでいるのでしょうか?
- とても信頼しています。
- 安心できる場所に入れて嬉しい。
- 飼い主さんを愛しています。
飼い主としては嬉しいことばかりですよね!見ているこちらも幸せになれる姿です。良い関係が築けていると思いますのでこれからも可愛がってあげましょう。
遊ぼうよ!と遊びに誘っている
猫がお腹を見せる行為は、まだ子猫のころ母猫や兄弟猫に構ってほしい、遊んでほしい、などとアピールする行為のひとつです。親猫の代わりとなった飼い主さんへ、遊んでほしいという気持ちなのでたくさん遊んであげて下さいね。
猫が暑い時
猫はそれほど暑さに強くありません。体温が上がり暑くなると猫はお腹を見せることがあります。
個体差があるので一概には言えませんが、適温は22℃~29℃なので様子をみて室温の調節をしてあげましょう。
リラックスしている
猫が突然寝転んでお腹を見せた時は、気分転換やリラックスするための行為でもあります。人間でも一息つく時に両手を上げて伸びることありますよね。それと似ています。ほっと一息つきたいという可愛らしい猫の行動ですね。
猫がお腹を見せて眠っている時の気持ち
- 飼い主に対して『安心』『信頼』『幸せ』『愛情』を感じている
- 究極にリラックスできているという気持ち
上記でもふれましたが、急所であるお腹を見せる行為は猫が『安心』『信頼』『幸せ』『愛情』等を感じている状態です。さらに猫がお腹を見せて眠ってしまっている場合は、究極にリラックスできている、という心理です。
警戒心がまるでなく、飼い主さんを信頼しきっていますし、住んでいる環境に対しての安心感もとても高いと言えます。騒音等が大きく落ち着かない居住環境ではあまり安心できず、猫はお腹を見せて眠りません。
猫のお腹がたくさん見られる環境をつくってあげたいですね。
猫が安眠できる工夫
猫は光や音に敏感です。光がチラついていると眠ることが出来ないので、お部屋の中にある電化製品の小さなライト等にも気をつけてあげて下さい。また、小さな音にも警戒してしまうので可能な限り静かな場所を寝床として選んであげましょう。
常に安心な環境でストレス無く過ごしてくれる事によって、健康管理にも繋がります。毎日、猫がゴロゴロとお腹を見せてくれると嬉しいですね。
猫のお腹がたるむ理由
突然、飼われている猫のお腹がたるんできたら驚きますよね。まずは太らせてしまった、と考えられると思いますが、肥満以外でもお腹がたるむ理由があるのです。
ルーズスキン
ルーズスキンと呼ばれるのは猫のお腹に見られる特徴で、後ろ足の付け根あたりからお腹の中心部分の皮膚がタプタプにたるむ状態です。歩く姿を見ると、猫のお腹がゆさゆさ揺れているので驚かれると思います。
もちろん病気ではなく、痩せている、太っている、年齢等も関係なくどんな猫にも見られるお腹の状態です。
ルーズスキンが必要な意味
外敵との喧嘩の際、噛まれても皮膚でガードする事によって内臓や血管を守り致命傷を防ぐため、また高い場所へジャンプする時、お腹のたるみがあることによって身体全体の皮が突っ張ることを防ぐため等、諸説ありまあす。
実は猫以外の猫科の動物、トラやライオンにもルーズスキンは見られる特徴なので、致命傷を防ぐためが一番の理由ではないかと言われています。
ルーズスキン?それとも肥満?
猫のお腹のたるみには、もちろん肥満でたるんでいる猫ちゃんもいらっしゃいます。身体全体はほっそりしていて、お腹だけがたるんでいるのならルーズスキンの可能性が高いです。
確認方法は、お腹をつまんでみて皮膚だけの状態ならルーズスキンですが。皮膚の中にお肉があるようですと太りすぎの場合もあります。人間と同じく太りすぎは健康に悪いので注意しましょう。
猫のお腹が膨らむ病気
ルーズスキンの様に、皮膚がたるむわけではなく、肥満でも妊娠でもなく便秘もしていないのに猫のお腹が膨らんできた場合、病気の可能性があります。その多くは内臓疾患になります。
猫のお腹にみられる病気
- 猫ウィルス性腹膜炎
- 腫瘍
- 腸閉塞
- 子宮蓄膿症
- 膀胱炎
- 腎不全など
猫のお腹が膨れる原因
- 腫瘍(しこり)
- 腹水
- ガスがたまる
- 臓器の肥大など
猫のお腹が腫れる病気や原因は様々です。日々、猫ちゃんと生活されていらっしゃる方は、毎日可愛がっているかと思いますが、頻繁に健康チェックのために猫のお腹に触れると良いでしょう。お腹が腫れていないか、しこりは無いか、熱をおびていないかなど触れることによって確認できます。
猫のお腹が膨れる病気では初期症状があまりなく、進行が遅いものが多いと言われています。健康チェックをこまめに行い、初期の段階で獣医さんに診てもらうのが一番です。万が一、急速にお腹が膨れる場合は悪い病気の危険性も高まりますので、至急、獣医さんに診てもらいましょう。
まとめ
猫がお腹を見せてくれる行為に、私たち飼い主も幸せな気持ちになりますが、猫ちゃん自身もとても幸せを感じているのです。その幸せな気持ち、また、何よりも大切な猫ちゃんの健康を守れるように、日々、愛でて触れていきましょうね。