ネコ夢中!カーテン登りと障子遊びの対策法
ネコとの暮らしはとても楽しいものです。家の中を悠々自適に歩くネコの姿を眺めていると、飼い主さんまで優雅な気持ちになりますよね。ネコの存在によって、日常の何気ない時間が彩り豊かなものになります。
しかしネコとの生活には、様々な問題も発生します。よく耳にするのが、部屋の美しいインテリアをネコの問題行動によって損なわれてしまって悩んでいるという飼い主さんの切実な声です。その中でも多く聞かれるのがカーテンと障子の悩みです。「ネコがお気に入りのカーテンによじ登って、ビリビリに破けてしまった」「ネコが障子に穴を開けた」など、カーテンと障子に関する飼い主さんの悩みは後を絶ちません。
ネコとカーテンと障子
カーテンと障子には、ネコを夢中にさせる様々な要素が含まれているのです。しかしカーテンと障子は、部屋のインテリアを美しく見せる効果の高い重要アイテム。何とかしたいですよね。ネコと生活する上で、カーテンや障子と上手に付き合っていくにはどうすればいいでしょうか?様々な視線で、ネコとカーテンと障子の関係性を考えていきましょう。
ネコはカーテン登りと障子遊びが大好き
ネコはカーテン登りと障子遊びが大好きです。なぜなら、どちらもネコの遊び心をくすぐる要素がたくさん含まれているからです。ネコは高い所が大好き、少しでも高い場所に行きたがる習性があります。
カーテンによじ登って、カーテンレールの上まで到達した時のネコは何ともご満悦な顔をしています。部屋の一番高い所で、ネコは自信たっぷりな顔で部屋全体を眺めているように見えます。
ネコは障子遊びも大好きです。障子のカサカサとした質感はネコの遊び心をくすぐります。また、障子を押すと軽い弾力性を感じるのでネコは「ん?何?この感じ…面白そう!」と興味深々になります。「もしかしたら、突き破れるかも!よし!いっちょ、やってみるか!」とネコはより障子に対して興味を持ちます。ネコは狩りをする生き物です。カーテンと障子には、ネコの好奇心やハンターとしての習性をくすぐる要素がたくさん含まれているんですね。
ネコを夢中にさせない、上手な対策法は?
しかしネコが爪を立てながらよじ登ると、カーテンはボロボロになります。さらにカーテンレールの上に乗ると、ネコの重みによってカーテンがレールごと落下するケースもあります。我が家では、ネコが何度もカーテン登りをしてレールの上に乗り、レールごと落下しました。その都度レールを壁に固定し直していたら、固定部分の壁が弱ってしまいビスが上手く固定できなくなるという新たな問題が発生して頭を抱えました。
障子も同様です。ネコは障子を何度も手で押したり軽く引っ掻いたりしながら「これって何?」と障子に興味を持つようになりました。障子に引っ掻き傷や小さな穴ができて、最後はとうとう勢いよく突き破ってしまいました。
いたずら防止対策として
対策法としてネコが不快に感じる臭いスプレーをカーテンや障子に吹きかけてみましたが、殆ど効果はありませんでした。市販で売っている猫用の臭いスプレーですが、不快に感じるネコと不快に感じないネコがいるようです。次に試した対策法は、カーテンや障子の前にキャットタワーを設置する事です。この対策法が功を成して、ネコ達をカーテン登りと障子遊びから卒業させられる事ができました。ネコの好奇心は、カーテンと障子からキャットタワーへ変化したのです。
対策法は“別の興味を与える事”
ネコにとってのカーテン登りと障子遊びは、好奇心や興味をくすぐる絶好の遊びです。無理にやめさせようとしても、逆に飼い主さんの見てない時を見計らって遊ぶようになります。何せカーテンと障子には、ネコ本来の習性を満足させる要素・ネコの遊び心をくすぐる要素がたくさん含まれているのですから。ネコにカーテン登りや障子遊びをやめさせたい場合、飼い主さんは「やめさせる」という発想から「別の興味を与える」という発想に変えてみましょう。
ネコにカーテン登りをやめさせたい時は、カーテンの前にキャットタワーを設置してネコの興味をカーテンからキャットタワーに変化させてみましょう。ネコに障子遊びをやめさせたい時は、木枠などに障子に似た素材の紙を貼り付けて、ネコに与えてみるのもいいですね。カーテンや障子よりも、もっと夢中になる遊びをネコにプレゼントしてあげましょう。
まとめ
カーテン登りと障子遊びはネコを夢中にさせる遊びです。人間にとって問題行動だとしても、ネコにとっては夢中になれる大好きな遊びなんですね。ボロボロになったカーテンや障子を見ると、飼い主さんは落胆する事でしょう。しかし無理矢理やめさせようとネコを叱りつけるのではなく、飼い主さんは寛大な気持ちで、ネコにカーテンや障子よりも、もっと夢中になれる遊び道具をプレゼントしてあげましょう。
飼い主さんにとってもネコにとっても、お互いにストレスの無い解決策を工夫しながら考えていきましょう。そうする事で、ネコとの時間がより彩り豊かなものになるのではないでしょうか。