猫のポーズ『怒っている・警戒している時』
猫はわがままで気まぐれとよく言われますが、猫がとっているポーズの意味をあらかじめ知っておけば理解に苦しむことも少なくなります。ここでは、ボディランゲージとも言われる猫のポーズを御紹介します。
立ちあがるポーズ
猫が、辺りを警戒しているときにこの姿になります。警戒心が強い、好奇心が盛ん、縄張り意識が強いという性格だと、このポーズをすることが多いです。遠くの方に、気になるものがあるときもこのポーズになります。猫にとっては苦しいポーズではないので、数分間立っている猫もいます。
しっぽが膨らんでいるポーズ
猫が背中を丸めてこのポーズをしているときは、威嚇をしているときです。自分の体をより大きく見せ、縄張りに侵入してきた敵を撃退しようとしています。近寄るな!いつでも戦うぞ!というサインなので、手を出すのはやめておきましょう。
猫のポーズ『反省・降参している時』
耳を後ろに倒してしっぽを体の下に巻き込んでいるポーズ
フーッと低いうなり声を上げ、ひげも逆立てているポーズです。一見、怒っているようですが、防御しています。切羽詰まってどうしようもないときは、いつでも仰向けで降参のポーズになれるようにしています。
目をそらして耳を後ろにしているポーズ
具体的な言葉は分からなくても、飼い主さんから叱られていることは十分わかっているのです。猫が相手から視線を外さずじっと見つめるのは、臨戦状態のときです。これとは逆に、視線を外して耳を後ろにしているのは、敵意がないことを示しています。
また、自分を落ち着かせようとしているのと同時に、相手にも落ち着いてほしいというサインです。精神的にストレスを感じたときに猫はこのようなポーズを取ります。反省しているので、寛大な心で許してあげてください。
猫のポーズ『甘えたい・構ってほしい時』
体をすり寄せてくるポーズ
飼い主さんが外出先から帰ってくると、猫がすり寄ってくることがあります。外でつけてきたいろいろな匂いを消して、自分の匂いをつけ直しているのです。
マーキングをして、仲間であることを確認している猫のポーズと考えられています。猫がしっぽを立ててスリスリしてきたら飼い主さんとの関係をより親密にしようとしており愛されている証拠だと思っていいでしょう。
新聞やパソコンの上に乗ってくるポーズ
これは、「遊んで!構って!」という猫のポーズです。自分ではない他のことに気が向いている飼い主さんの気を引こうとしています。どうしても構ってあげられないときは、毅然とした態度で視線を合わさず無視をしていましょう。
中途半端に構ってしまうと、期待させてしまいます。手が空いてから思いっきり遊んであげてください。
新聞や雑誌を読んでいたり、パソコンで作業をしいたりすると猫がその上に乗ってきた!という経験はありませんか。
邪魔になるから、待っててねとどかしても、乗ってくる、どかす、乗ってくる、のループで結局、飼い主さんが降参!ということも少なくないはずです。
猫のポーズ『リラックスしている時』
おやじ座りのポーズ
猫がお尻をつけて、足を開きだらーっとして座っているポーズです。
これは、飼い猫のみに見られるポーズと言え、とてもリラックスしている状態と言えます。このポーズだといざというときにすぐに逃げ出せないからです。野生の猫ではありえない面白ポーズと言えます。
猫のポーズ『体の具合が悪い時』
猫のポーズは喜怒哀楽を表しているほかに、体の不調を示しているポーズがあります。猫がふだんと違う行動やポーズを取るときは、かかりつけの獣医さんに相談することをおすすめします。
猫が自分の体や飼い主さんの持ち物を噛む
ふだんはイタズラしない猫や体を清潔にしているのに、自分の体を噛み続ける、飼い主さんの洋服やじゅうたんを噛む。このような猫のポーズは、ストレスが溜まっているサインです。
猫の食器や、トイレの汚れ、部屋を模様替えしたなど、些細なことがストレスの原因の場合もあります。生活環境を改善すれば、ストレス解消となる場合も多いのでまずは身近なところからチェックしてください。
何らかの病気が原因の場合もあるので、猫の噛むというポーズが治らない場合は獣医さんに診断してもらいましょう。
猫のポーズ『体調に関する事』
トイレでおかしなポーズを取る
猫がトイレをしている時痛そうにしていたり、トイレでいつもと違うポーズを取っていることはありませんか?
トイレで変なポーズでうんちやおしっこをしている時は排泄の時痛みがあるのかもしれません。トイレに行く回数が多く、尿や便が出ない、下痢、血便、血尿が見られるのは病気の可能性が高いです。
早急に獣医さんに診てもらいましょう。人間と同じで、トイレは病気の兆候が表れやすい場所です。ふだんから注意して見てあげてください。
猫の食欲がなくなるポーズ
1、2回御飯を食べないからと言って心配する必要はありません。たまたま食べたくないという気まぐれの場合も多いです。また、気まぐれにご飯を隠すポーズを取る事もありますが、お腹がいっぱいだったり、排泄物と勘違いしている事もあります。
急に食欲がなくなった、ぐったりしているなど明らかに様子がおかしい場合は獣医さんに診てもらってください。
まとめ
猫のポーズにはいろいろな意味があります。どんなに大切な愛猫でも、思わず怒ってしまうシチュエーションがあると思います。
決められている場所でトイレをしなかった、猫が遊んでいるときに大切なものを壊してしまった、などです。「どうしてこんなことしたの!ダメでしょう!」など大きな声を出したことはありませんか。
そのときの猫のポーズを思い出してみてください。視線が外れていて、耳を後ろに向け聞いているのか、いないのかわからないというポーズではないでしょうか。猫がとるこのポーズは、言葉を無視しているわけではありません。
言葉を話すことができないからこそ、猫はポーズや行動に気持ちで飼い主さんにサインを送っているのです。猫のポーズで気分を読み取ることで、お互いにストレスなく生活することができます。皆さんと愛猫とのコミュニケーションにお役に立てたら幸いです。
20代 女性 うみか
うちの猫ちゃんは、よく2本足で立ちます。
おやつがほしいときにも、立ち上がって椅子に片手をかけているときもありますよ。
そして、叱ると怖がって尻尾をお尻にしいて部屋の角で丸くなります。
成猫になって、叱ることも減りました。ほかには、ゴキブリを見つけた時にも猫ちゃんが怖がって耳を後ろにし、片手でポリポリするようなポーズをとります。猫ちゃんによって違うポーズをとることもありますので、見ていて楽しいです。
猫ちゃんも仕草が色々とあって高度な知能を持っているなと思います。