猛暑の中公園に捨てられていた盲目の猫。前向きに生きる姿に胸を打たれる

猛暑の中公園に捨てられていた盲目の猫。前向きに生きる姿に胸を打たれる

2019年8月、猛暑の中公園に遺棄されていた盲目の猫。2週間も茂みにうずくまって動けずにいた危ない状況から無事保護されました。盲目を嘆かず前向きに生きようとするその姿は、私達人間に大切なことを教えてくれます。

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公園に遺棄され猛暑の中生き抜いた全盲の猫

2019年8月、NPOくすのきに一本のレスキュー連絡が入りました。

熱海市小山臨海公園に猫が遺棄されているとのこと。

その猫は2週間前から同じ場所にうずくまっていて、レスキュー2日前には、雨の中ずぶ濡れになっているのにその場から動かないのを見て、不審に思っての連絡でした。

無事に保護されたそのヒマラヤンMIXは、盲目でした。何も見えない中、知らない場所に放り出されて身動きが取れなかったのかもしれません。猛暑続きの8月中旬のできごとで、熱中症で命を落とす危険もありました。連絡してくれる人がいなかったら…レスキューが遅れていたら…。命が繋がった瞬間でした。

NPOくすのきのブログには「34℃という猛暑の中よく生き延びてくれた、遺棄した人への憤りでいっぱい、この子がどんな思いで2週間過ごしたかと思うと胸が締め付けられる」と綴られています。

NPOくすのきは、伊豆の熱海を基盤に飼主のいない猫の保護・譲渡活動を行なっています。“ねこざんまい”と共同で主催している譲渡会や、『譲渡型ねこハウス』である“Temple Cat”で、猫ちゃんの里親探しをしている保護団体です。

猫飼いの意識に地域差!?地方には比較的外猫が多い?

近年、完全室内飼いや避妊手術などが浸透しつつあり、猫の飼い方が変わりつつある印象ですが、猫保護団体によるとまだまだ地域差があり、都会に比べると地方には外猫が多いそうです。その結果、妊娠出産を繰り返す猫が増え、不幸な野良猫が爆発的に増えていくという試算に。これでは保護団体がどんなに頑張っても手が回りきらない部分もあり、根本的な解決が望まれる地域もまだまだあるようです。

盲目のヒマラヤンMIXは「キング」と命名!

こうして無事保護された盲目猫は、キングとお名前を付けて貰いました。苦難に負けずに強く気高く生きてほしいとの思いを込めてつけられたとのこと。

遺棄され2週間も過酷な環境の中で生き抜いた盲目猫キング。辛い思いをしましたが、その生命力と運の強さで、苦難をバネに幸せな猫生を送ってもらいたいですね。

動物病院を受診した結果、キング君は推定3才のオス、去勢手術はされていませんでした。

ウイルス検査においてはエイズ・白血病ともに陰性でしたが、目の奥は腫れていて非常に状態が悪く栄養状態も悪いため併せて治療を開始することになったそうです。

こちらは蝶ネクタイをプレゼントしてもらって嬉しそうなキング君です。自分を助けてくれたこと、愛されていること…すべてわかっていそうな表情に見えますね。

盲目に負けない!見てて、自分でこんなにできるよ!

ハンディキャップを感じさせない

キング君は盲目でも、ハンデを感じさせないほど普通の猫ちゃんと同じように振る舞います。身だしなみを整えて毛繕いするのも怠りません。

そしてとっても賢いのです!お水を飲むときは、まずは手をつけて水を確認。そして、その手を前後左右に動かして器の大きさを確認してから、水を飲むそうです。

ショップ内を上手にお散歩して、初めてお友達になった子猫のコメットちゃん専用ケージにも立ち寄ります。

キング君は盲目で大変なこともきっとあるはず。それにもかかわらず、生きることを諦めず、すべてを受け入れて前を向いているかのような姿に胸を打たれます。

坂村真民の言葉「咲くも無心 散るも無心 花は嘆かず 今を生きる」を思い出しました。人間はおごってはいけない。動物からたくさんのことを教えてもらうのだなと改めて感じます。

キングに希望の光が!

キング君の目の詳しい診断結果は「小眼球症」。先天性で眼球が小さく瞼が内側に入り込み炎症を起こしているので手術が必要との事です。 重度になると盲目になるが今は完全な盲目では無いとの事がわかり、少し希望の光も見えてきました!

がんばれキング君!手術が成功しますように。キング君に幸せが訪れますように。祈っています!

動物同士に偏見はない。心を通わせる仲間たち

優しいキング君は、仲良しになった子猫の柊君と楽しそうに遊びます。盲目=孤独ではありません。気の合う仲間ができたり、スタッフの皆様や仲間の猫達の愛を感じながら暮らしています。

この世に生を受けたことも必然。盲目というハンディキャップがありますが、目が不自由なぶん心ですべて感じ、受け止めているのではないでしょうか。優しい気持ちもたくさん持ち合わせているキング君。今日も命を大切に精一杯生きています!

まとめ

今は命を繋いでもらった保護施設で暮らしているキング君。猛暑のなか公園に遺棄され2週間生き延びたものの、危ないところでした。

盲目の姿でかわいそうにと思う人間に対し、嘆かず前向きに生きようとする姿を見せてくれたり、「目はよく見えないけど心で感じているよ」「仲間や人間と心と心で繫がれるから寂しくないよ」と大切なメッセージを送ってくれています。

ハンデがあっても幸せになれる、ということを一番知っているのはキング君なのかもしれませんね。

今日も消え入りそうな尊い命を繋いでくださっている保護団体の皆様には頭が下がります。不幸な命を増やさない活動がもっともっと浸透していくと良いですよね。

ハンディキャップを負っていても明日の幸せを信じ、前向きに生きようとする小さな命の重みや尊さ。動物が人間に教えてくれることがたくさんあると改めて感じました。

※この記事に使用している写真や投稿は、作成者の許諾を得て掲載しております。


NPOくすのき様、このたびはご協力頂きまして誠に有難うございました!

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NPO くすのきが運営する譲渡型ねこハウス
『Temple Cat』

住所:静岡県熱海市咲見町4-40
電話:0557-28-0126
営業時間:11:00~17:00(定休日なし)

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