天然の猫じゃらし「エノコログサ」を育ててみた!

天然の猫じゃらし「エノコログサ」を育ててみた!

リアルな猫じゃらしの草として、誰でも1度は目にしたことがある「エノコログサ」。天然の猫草であり、かつおもちゃになってくれる雑草です。そのエノコログサを半年かけて、種から育ててみました。

エノコログサを育ててみたい

穂が4つのっているブルーのシート

我が家では、エノコログサを取ってくるといつも猫たちが寄って来て、鳴いて催促するほど人気です。とにかく食いつき方が違うのです。そのうち、「コレが自宅の庭に生えていたらいいのにな」と思い始めました。もともと道端に勝手に生えるような雑草なのですから、庭で簡単に育てられそうです。物は試しと穂を集め、種から育ててみることにしました。

準備した物

  • エノコログサの穂
  • 植木鉢

穂は、8月から11月頃の、茶色くなったものを取ってきました。エノコログサの種はとても小さく、十分成熟した種は触っただけでポロポロ落ちてしまいますので、ティッシュやビニール袋に入れて持ち帰りました。植木鉢や土は特に用意せず、花が終わった後に上を切り取っただけの使用済みの植木鉢を使いました。

上から見た植木鉢

育て方

(1)種蒔き

土の入った植木鉢を用意し、土の上に穂をこそげて種を落とし、水をまいたら終わりです。土をかぶせる必要はありませんが、種が飛んでしまいそうな時は、軽く土をかけるといいかもしれません。

(2)そのまま半年ほど放置

雑草なら平気だろうと、水やりも何もしませんでした。

(3)葉が15㎝くらいになれば猫草完成

小さい葉のうちに猫たちに見せると、翌日の分がなくなってしまうので、ある程度葉が伸びるまで待ちました乾燥にはかなり強く、多少水遣りをサボっても簡単には枯れません。しかし、葉が伸びてくると、やはり元気がなくなります。最初は雨水だけですませていましたが、折を見て土の表面が乾いたら水をまくようにしました。

(4)穂が出れば猫じゃらしの完成

早ければ6月に穂が出始めます。猫じゃらしとして遊ぶ時は、未熟な青い穂の方が種が落ちなくて向いています。ただ、梅雨が明けると、さすがに毎日水やりが必要になりました。

キジトラ白の猫とエノコログサ

(5)種の収穫と種蒔き

8月以降、穂が茶色くなってきたら、来年用の種の収穫です。熟した穂を取り、そのまま根元にまけば終了です。

猫たちの、猫じゃらしと猫草に対する反応は?

もともと好きですから、猫たちは大喜びです。穂を見せればすぐにじゃれつきますし、夏は毎日「葉っぱを食べに行く」といって出入り口に座り込みます。そして、寒くなって枯れてしまうと、草のあった辺りをしばらく探しています。そこまで喜ばれたのが嬉しくて、以後、エノコログサの種蒔きは恒例となりました。

左白黒猫と右赤いベストのキジトラ猫

ただし、他の植木鉢や地面に落ちれば翌年そこから生えてきて、文字通り雑草になってしまいます。根がそれほど張らないので、比較的簡単に抜けますが、それでも草取りの手間は発生します。穂が茶色になり始めたら、早めに切って処分することをお勧めします。

まとめ

猫と雑草

ある日、思いついて蒔いたエノコログサは、今や庭中に広がっています。その結果、猫たちは大喜び。春から夏限定ではありますが、大好きな猫じゃらしと猫草が手に入るようになりました。種が散る前に切り取ってしまうひと手間さえかければ、あとはほとんどお手入れ知らずのこの雑草。姿もかわいいエノコログサ育てに、1度チャレンジしてみませんか?

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