ミンスキン|特徴と性格/飼い方

ミンスキン|特徴と性格/飼い方

ミンスキンはアメリカで作出された新しい猫種で、マンチカンとスフィンクスの特徴を併せ持つ個性的な姿をしています。日本でまだあまり知られていないミンスキン。今回はその特徴などについて詳しくご紹介します。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

ミンスキンの特徴

ダックスフントのような短い足と薄い被毛がミンスキンの大きな特徴です。短い足でとことこ走る姿はとても愛らしく、遊び好きでよく動き回る姿はラジコンカーのようだとも表現されます。スフィンクスから受け継いだ特徴でもある大きな耳と目も印象的です。

ミンスキンは被毛の特徴によって3種類に分けられる

ミンスキンは被毛が無いという印象を持たれるかもしれませんが、ミンスキンの被毛は生え方によって3種類に分類されています。種類は以下の通りです。

  • ヘアレス(被毛が無い)
  • ファーポイント(顔、耳、尻、尾、手先足先などのポイント部にだけ被毛あり)
  • フリーコーテド(全身に被毛がある)

フリーコーテドでは手触りがよい短い毛が生えていて、まるでカシミアのような手触りの良さだそうです。ヘアレスとファーポイントでは特に、触れると肌の暖かさが直接伝わってきます。そして、ファーポイントはミンスキンだけが持つ特徴的な被毛タイプです。ミンスキンの繁殖ではこの3種類の被毛の猫が生まれるものの、ショーにおいて賞をもらえるのはファーポイントのミンスキンだけとのことです。

ミンスキンの性格

元気で社交的なミンスキン

ミンスキンの性格は社交的で活発。とても元気に動き回りますが、性格は穏やかで愛情にあふれ、人間や他の動物とも仲良くできるそうです。このあたりの性格はマンチカンによく似ているのでしょう。

ミンスキンは賢くて運動が大好き

ミンスキンは足が短いので高い所へのジャンプは得意ではありませんが、賢いので何とか行きたい場所に行く方法を見つけて登っていくそうです。運動が大好きなので段差の丁度良いキャットタワーを用意してあげるとよいでしょう。

ミンスキンの生まれた歴史とルーツ

アメリカで生まれたミンスキン

ミンスキンはアメリカ・マサチューセッツ州ボストンに住む『ボール・マクサリー(Paul McSorley)』という人物によって作出された猫種です。1998年に作出が開始され、2000年の7月に目標としていた特徴を全て備えた最初のミンスキンが誕生しました。5年後の2005年には50頭のミンスキンが確認されて世界最大の血統登録機関であるTICA(The International Cat Association)にExperimental breed(実験的な品種)として登録されました。
2008年にはPreliminary New Breed(準備段階の新しい品種)として認められました。現在のところミンスキンを公認している団体はTICAだけとのことです。

マンチカンとスフィンクスから生まれたミンスキン

作出には『マンチカン』と『スフィンクス』が用いられました。ミンスキンはマンチカンの特徴である短い足、スフィンクスの特徴である薄い被毛や大きな目と耳を受け継いでいます。

同じようにマンチカンとスフィンクスの交配により生まれた新しい猫種に『バンビーノ』です。バンビーノとミンスキンはよく似ていますが、ミンスキンはさらに『デボンレックス』と『バーミーズ』とも交配されていて、被毛などに違った特徴が現れています。

ミンスキンの名前の由来

ミンスキンという名前の由来はミニチュアの『ミニ』と皮膚を表す『スキン』を組み合わせたものです。足が短く特徴的な皮膚を持つ姿にぴったりのとても分かりやすい名前ですね。

ミンスキンの飼い方や値段

お金と電卓

ミンスキンは皮膚に気をつかって!清潔に保つ習慣が大切

被毛が少ない、またはほとんどないため、皮膚で作られた皮脂がたまってしまい皮膚がべとついてしまうことがあります。放っておくと細菌やカビの仲間が繁殖して膿皮症や皮膚炎などの原因になることもあります。他の多くの猫とは違い、定期的にシャンプーで洗って皮膚を清潔にし、適度に皮脂を取り除き保湿してあげる必要があるようです。皺が多い猫の場合、1日1回程度皺の間を濡れタオルなどで拭いてあげるとよいでしょう。

紫外線や虫刺され、寒さに注意

被毛が薄い猫は、普通の猫より日焼けの心配があります。窓に紫外線防止フィルムを貼るなどの工夫をして、直射日光が当たらないところに寝床やエサ場などを用意してあげましょう。また、蚊などの虫刺されにも注意が必要です。冬の寒さにも対策をしてあげる必要があります。ヘアレスやファーポイントのミンスキンでは特に防寒対策が必要です。

ミンスキンの値段

少しずつ日本にもミンスキンが入ってきているようですが、まだブリーダーさんがほとんどいないため、海外から輸入することになる可能性もあるでしょう。取引数が少ないためミンスキンの販売価格は正確にはわかりません。

同じようにマンチカンとスフィンクスの交配により生み出された猫にバンビーノがいます。バンビーノの仔猫をアメリカからの輸入した場合、40万ほどかかると聞いたことあるので参考にするとよいでしょう。

まとめ

ミンスキンは日本ではまだまだ飼育している人はとても少ない猫です。しかし一度飼ってみると、人懐っこく明るい性格で周囲を魅了する存在になるそうです。短い足で元気に歩き回る小さな姿は、見ていて微笑ましいものでしょう。

体を覆う被毛が少ないので、寒い時期は膝に乗ってくることも多いでしょう。毛布やペットヒーター、服などで寒くないようにしてあげましょう。

投稿者

40代 女性 しげる

ミンスキンは、被毛がないのですね。
毎日1回、しわのところを蒸しタオルでふいてあげないといけません。虫刺されにも気をつけてあげないといけませんね。日差しにも注意が必要です、直接日光を浴びてしまうので火傷みたいにならないように、気をつけてあげましょう。もちろん、ブラッシングは必要ありません。多頭飼いにも向いていますね。性格は、フレンドリーらしいです。

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