猫に与える虫下しの市販薬はどんなものがある?
猫は、他の動物と接触をしたり、外を歩き回ったり、寄生虫がいる食べ物を摂取してしまった場合、寄生虫に感染する可能性があり、感染をしたら寄生虫を駆除しなくてはいけません。
寄生虫は、市販の虫下しの薬を飲ませることによって駆除することができます。猫のうんちに白い虫や卵が混じっていたり、寄生虫による異変が見られた時は市販の薬を用いたり、動物病院で薬をもらったりして対処しましょう。
効果的な虫下しの薬は、寄生虫の種類によって変わってきます。回虫・こう虫に感染した場合は、ピペゲンやゲンダイ、回虫駆除に特化した薬ならばピペラックスシロップ、猫回虫や瓜実条虫などに感染した場合はプロフェンダースポットといったように、様々な薬が出ているのです。
いま例に挙げた薬は、どれも市販で売られているものなので、具体的にどのような薬なのか、次の項目で解説していきます。
代表的な虫下しの市販薬
それでは代表的な虫下しの市販の薬について見ていきましょう。薬の説明とともに症例なども解説していくので「うちの猫は一度も寄生虫に感染したことがない」という方も、今後の参考のためにぜひチェックしておいてください。
子猫であろうと、成猫や老猫であろうと、愛猫が寄生虫にかかるリスクは常にあるので、猫を飼っている方は覚えておいて損はないです。
ピペゲン、ゲンダイ
ピペゲンやゲンダイは、猫の回虫やこう虫に効果的な市販の薬です。ピペゲンは錠剤タイプの薬で、ゲンダイは粉末タイプの薬となっています。
猫の嘔吐物や排泄物の中に、白くて細長い紐のような動く虫を発見した場合は虫下しが必要だという症状のサインなので、ピペゲンやゲンダイを服用させてあげてください。
ただし、2日以上続けて薬を与えることは避け、2日間薬を飲ませたら10日間は薬をお休みし、再度2日間薬を飲ませるといった形で、投薬するのがポイントです。
ピペラックスシロップ
ピペラックスシロップは、回虫に特化した市販の虫下しの薬です。こう虫には効かない薬なので、回虫に感染した時のみ服用するようにしましょう。
ちなみにピペラックスシロップは、名前の通り、シロップタイプの薬なので、粉末の薬が苦手な猫でも飲みやすいといったメリットがあります。
プロフェンダースポット
プロフェンダースポットは、猫回虫、猫鉤虫、瓜実条虫、猫条虫および多包条虫に感染した時に有効な市販の薬です。瓜実条虫とはノミが媒介する寄生虫のことで、瓜実条虫の幼虫を持っているノミを猫が誤飲してしまうと、感染します。
瓜実条虫の潜伏期間は猫によって様々で、猫の体調の変化がない場合もありますが、お尻の周りに白いゴマのような粒がついていたり、1㎝ぐらいの長さで幅が1㎜程度の白い虫のようなものが付着していることで気づくこともあります。
ただし、猫が肛門付近にかゆみを覚えて、お尻を引きずるような動作をしたり、猫によっては下痢や嘔吐といった症状が見られることもあるので、そのような場合はプロフェンダースポットを使って、瓜実条虫の虫下しを行いましょう。
犬や人の虫下しの薬との違い
市販の虫下しの薬について調べていると、犬用の虫下しの薬や人間用の虫下しの薬など、様々なタイプの薬を見つけることができます。
もし、猫が虫下しをしなくてはいけなくなったら、必ず人間用ではなく、犬猫用の薬を与えるようにしてください。
人間の虫下しの薬は、犬猫用とは違い、猫にとって強すぎる可能性がありますし、そもそも猫と人間ではからだの構造が全く異なるので、成分の内容も異なります。
猫に人間用の虫下しの薬を与えてしまうと、副作用を起こす危険性もあるため、絶対にやめましょう。
それ以外の薬の効果
虫下しに効果的な様々な市販薬を紹介しましたが、実は他にもまだまだおすすめの薬は存在します。
虫下しが必要になった場合は、ぜひ以下の薬の投薬も検討してみてください。もし、どのような薬を使用すべきか迷った場合は、かかりつけの動物病院で相談することをおすすめします。
レボリューション
レボリューションは、フィラリアや回虫、ミミヒゼンダニ、ノミに効果的な虫下しの薬です。
回虫だけでなく、瓜実条虫の感染の原因となるノミの駆除にも役立つので、ノミがついてしまった時はレボリューションの服用がおすすめです。
ただし、レボリューションは市販薬ではなく、動物病院で処方箋を書いてもらうことによって得られる薬なので、レボリューションを投薬したい場合は、まず動物病院に行って相談しましょう。
ドロンタール、Feli-D
ドロンタールは、回虫・瓜実条虫などに効果的な市販の虫下しの薬です。錠剤タイプの薬となっているので、錠剤が平気な猫にはおすすめの薬といえます。
しかも、猫が飲みやすいように細長い形の錠剤となっているので、服薬させる時もスムーズに飲ませられます。
ちなみに、ドロンタールでいうと「Feli-D」というジェネリック版の薬も出ています。Feli-Dはドロンタールよりも比較的安い価格で手に入るため、コストを抑えたい方にもおすすめです。
まとめ
猫の虫下しの薬は、市販でも手に入れることができますし、動物病院に行けばレボリューションといった強力な薬を手に入れることもできます。
特に、外に出ることが多い猫や野良猫と接触することが多い猫は、寄生虫に感染しやすいため、万が一のことも考えて、予防や感染した時の対策を練っておきましょう。
30代 女性 ひなた
ピペゲンは、飲ませやすかったですしよく効きました!飲ませ方の注意は説明書をよく読むことをお勧めします。病気をすでに持っている場合も気を付けなければいけないこともありますので、獣医師に処方してもらいましょう。
我が家の猫ちゃんに寄生虫がいてた時期はお正月でしたので、獣医師に診てもらえず市販薬にしました。
いまは、よく効く薬が売っていますね。安全性も高いようなので嬉しいです。