猫が寝るときのエリザベスカラーはどうする?
エリザベスカラーは寝るときも着けておくのが基本
手術後の患部を舐めさせないために必要なエリザベスカラーは「寝るときも着けておくのが基本」です。また、獣医師が装着を指示したのであれば、外しても大丈夫という次の指示がでるまで日常的に付けておきましょう。
どうしても嫌がる場合は寝るときだけ装着する
エリザベスカラーは、寝るときも含めて日常的に付けておくのが基本ですが、やはりエリザベスカラーを嫌がる猫や、装着することで暴れる猫もいます。 この場合は、寝るときの短時間のみエリザベスカラーを装着して、徐々に慣れさせるという対処法をとりましょう。
まず、エリザベスカラーに慣れるために、エリザベスカラーの装着は「寝るときだけ」の短時間にして、起きているときは外してあげます。もちろん、エリザベスカラーを外している間は患部を舐めたりしないように、飼い主さんがしっかり様子を見てあげることが大切です。はじめのうちは寝るときだけ装着するようにして、少しずつ慣れさせて あげましょう。
寝るとき以外では食事の時間などは外しても良い
食事の時間は、猫が食事に集中するため手術後の患部を舐める可能性は低いと言えますね。そして、食事後の水を飲んだり、一休みしたりするくらいまでは、エリザベスカラーを外しても大丈夫なのですが…。このときも猫が患部を舐めないように、飼い主さんが見てあげることが必要です。
このため、寝るとき以外では食事の時間など患部を舐める可能性は低いときは、外しても良いと言えますが…。飼い主さんが忙しくて見てあげられないときや寝るときなどは、エリザベスカラーを着けておくのが基本と言えます。
猫がエリザベスカラーを嫌がるときの対処法
エリザベスカラーは寝るときも着けておくのが基本ですが、そもそも猫たちの多くが首に巻くエリザベスカラーを嫌がって、取ってしまうことや時には暴れて対処に困ってしまうことも少なくありません。ここでは猫がエリザベスカラーを嫌がるときの対処法についてご紹介していきます。是非ご覧くださいね。
猫が寝るときも邪魔にならない適切な大きさ
猫がエリザベスカラーを嫌がった際に、エリザベスカラーが簡単に外れてしまうという場合は、「猫のサイズにエリザベスカラーが合っていない」ということがあります。
大きすぎるものだと猫が寝るときに邪魔になってしまうだけでなく、嫌がった際に簡単に取れてしまうことも少なくありません。逆に、小さすぎるものであれば猫の体は柔らかいので、簡単に手足や口が患部に届いてしまうため、エリザベスカラーを装着する意味がなくなってしまうこともあります。
このため、猫が寝るときも邪魔にならない、適切な大きさのエリザベスカラーは重要と言えるんですね。また、大きすぎるエリザベスカラーであればカットしてみるなど、工夫することで猫のサイズに合わせてリメイクすることも可能です。
猫が寝るときに外れないようにガムテープで固定
患部の状態によっては、猫が嫌がってエリザベスカラーを外してしまうと困る…という場合もありますね。特に、飼い主さんが寝るときは猫の様子を見てあげられないため、飼い主さんが寝静まったあとで猫がエリザベスカラーを外していたと言うこともあります。
この場合、飼い主さんが寝るときは簡単に外れてしまわないように、ガムテープで固定して隙間やズレができないようにしてみるという対処法もあります。
猫が寝るときに快適な柔らかい素材のものが良い
エリザベスカラーは基本的に硬い素材が多いですが、猫の場合は着け心地の悪さに違和感を覚えて嫌がって外してしまうことも珍しくありません。これをできるだけ改善するには、猫が寝るときに快適な柔らかい素材のものが良いと言えます。
最近では「首のまわりがクッション素材のもの」や、「輪っか状のクッションタイプ」のものが多く販売されており、猫が寝るときでも快適な柔らかい素材のものを選んであげることができます。猫が寝るときに快適な柔らかい素材であれば、日常的に身に着けても猫たちがストレスなく生活できますね。
エリザベスカラー 布製
プラスチェック製のエリザベスカラーより、クッションタイプで柔らかく、着け心地もよさそうですね。また、サイズの調整が可能なので安心です。
快適な生活環境を作る
エリザベスカラーを着けると、ご飯が食べづらくなることや寝るときにいつもの寝床に入れなくなることのほか、以前のトイレにも入りづらくなります。このため、猫がエリザベスカラーを装着している間は猫が不便のないように、飼い主さんが生活環境を整えてあげることが大切です。
例えば、食事の際にエリザベスカラーが床に当たらないように、食器は台の上に乗せてあげて水飲みやご飯が快適にできるように工夫してあげるほか、硬い寝床であると寝るときにエリザベスカラーが首を圧迫することがあるので、クッションなどを敷いて柔らかい寝床に変えて、快適な生活環境を作ってあげることが大切です。
エリザベスカラーが難しいときには術後服もおすすめ!
エリザベスカラーをどうしても嫌がってしまう…でも、手術後の患部を保護する必要があるときは術後服でエリザベスカラーの代用も可能と言われています。
術後服は寝るときにも邪魔にならず、エリザベスカラーほど嫌がらない猫が多いと言われています。また、数日で慣れてくれるためエリザベスカラーではなく、患部を覆う術後服を着せることで術後のケアを行うという飼い主さんもいらっしゃいます。このため、どうしてもエリザベスカラーを取ってしまう猫には、獣医師に術後服への変更を相談してみましょう。
術後服 (ピンク水玉, SS)
ペットケアアドバイザーがデザインした猫のための術後服。通気性の良いガーゼと伸縮性の高いニット生地を使用しています。術後服を着たままトイレができるので、飼い主さんの負担なく術後のケアができます。
カップ麺エリザベスカラーを手作りして対応!
今、飼い主さんの間で話題になっているのが「カップ麺で作るエリザベスカラー」です。
実は、どん兵衛などの型で作るカップ麺のエリザベスカラーは軽くて快適。見た目も可愛い。しかも、寝るときも邪魔にならないので、猫たちが嫌がらないエリザベスカラーになります。ここで、エリザベスカラーを嫌がってしまう猫に、カップ麺エリザベスカラーを手作りして対応してみましょう。
用意するもの
- カップ麺(どん兵衛などの型)
- マスキングテープ
- カッター
カップ麺で作るエリザベスカラーの作り方
①カップ麺が入っていた容器は匂いや油が染み込んでいるので、よく洗って乾かしておきましょう。
②猫の顔と首のサイズに合わせて、カッターでカップ麺の底をくり抜きます。
このとき、はじめは小さめにくり抜いて、猫の顔や首のサイズに合わせて徐々に調整していくのが重要です。
③サイズを調整した後は、くり抜いた切り口をマスキングテープで保護します。
④出来上がったら猫に装着して完成!
まとめ
いかがでしたか?エリザベスカラーは飼い主さんが忙しくて見てあげられないときや寝るときなどに着けておくことが基本と言えます。
また、手術後に状態によって必要なエリザベスカラーは重そう…というイメージが以前はありましたが、最近では軽量で柔らかい素材も増えているので、猫に合わせて「首のまわりがクッション素材のもの」や、「輪っか状のクッションタイプ」が選んであげられます。
そして、エリザベスカラーを嫌がって着けられない猫には、術後服もおすすめなので状況に合わせて患部を保護してあげましょう。無事に手術後の患部が治るまでは猫にとっても、飼い主さんにとっても無理のないように保護してあげることが一番ですね。