猫を動物病院に連れていく”判断基準”とは?

猫を動物病院に連れていく”判断基準”とは?

猫は犬よりも動物病院の受診をものすごく嫌がりますよね。猫にとっては本当に恐怖なんですからしょうがないと思います。でも、愛猫を飼育する上で、どうしても病院へ連れて行かなければならない状況に遭遇することもありますよね。ただ、本当に動物病院を受診する必要性があるのかどうかと、迷うケースも少なくないはずです。そんな時の参考になればいいなと思い、実体験を元に飼い主さんにアドバイスをさせていただきます。

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監修:獣医師 平松育子先生

(ふくふく動物病院)

猫に動物病院の受診は必要

基本的に猫は完全室内飼いが望ましいと言われており、最近では、日常的に家を出入りする、というのはほとんど聞かなくなりました。猫にとっては自分の意思で出入りできる家があり、いつでも出入り自由な環境があれば、それはもう嬉しいことだと思います。しかしさまざまな危険を伴います。

病院に行く事は猫にとって1番のストレス

でも、本当に飼い猫のこと思うならば、交通事故や病気、怪我を懸念して完全室内飼いにすべきでしょう。家を自由に出入りしている猫も、完全室内生活のみの猫も共通して言えることは、病院に行くことがストレスになるということ。

動物病院の受診に関しては決して自分の意思では無いので、たとえ外を自由に行き来している猫さんであってもかなりのストレスになることは間違いありません。

外慣れしているから病院も平気、とはなりません。猫にとって、動物病院の受診は最大限のストレスになることは間違いありません。

病院に連れていくか?という的確な判断をするために

飼い猫のいきいきした表情

愛猫のためにも、私たち飼い主の誤った判断のせいで、本当は必要ないのに動物病院を受診させてしまう、もしくは、必要だったのに受診させてあげられなかった、ということが無いように注意を払う必要があり、的確な判断が求められます。

①早期受診が必要なケース(緊急性がある)

  • 激しく嘔吐を繰り返している
  • 丸1日ぐったりしている、食欲がない
  • 痙攣している
  • 外傷の傷口が深く、出血している
  • 呼吸がおかしい

など、明らかに猫自身の様子が異常であることが分かる場合。

②経過観察が必要な場合(医師に確認)

  • 便がいつもと違う
  • いつもと違う異常行動を取っている
  • 激しく鳴く

など、病気ではなさそうでも日常的様子ではない場合。

飼い主さんがすべきこと

病院に居る猫

動物病院に相談

まずは、どの様な状況でも気になる様子があるなら、すぐに動物病院に電話して受診の必要性の有無を確認して下さい。その際は、今目の前で確認できる状況をリアルに医師に伝えることを意識しましょう。必要に応じ、医師からの質問があるはずです。そこで受診が必要と判断されたら、必ず現在の動物病院の混み具合や待ち時間を確認してください。予約制の病院の場合は予約を取りましょう。

現状の写真や動画などを記録する

顕微鏡と猫

緊急性が無く、とりあえず受診は必要ないと判断された場合も、必ず症状や状況を写真、動画、手記におさめてその後の経過が解りやすくしておくことで、次回受診時にスムーズです。

普段からキャリーに慣れさせる

キャリーに入る猫

又、猫にキャリーにスムーズに入ってもらうのも至難の業、というご家庭の場合、普段からキャリーは生活スペースに出しっぱなしにしておき、普段から慣れさせておくことが良いと思います。(震災時の備えとしても有効です。)

まとめ

安心して眠っている猫の写真

普段から猫の様子に注意を払い、まずはちょっとした変化にも飼い主さんが気づけなければなりません。そこに病気を決定づけるヒントが隠れていることも多々あります。

そして、判断に迷ったらまずは動物病院に電話をして、冷静に状況を伝えて指示を仰いで下さい。言葉で伝えるのが困難な状況ならば、撮影した動画を動物病院の医師に見せて判断を仰いでください。

肝心な時に実際の状況をいかに正確に伝えられるかがカギになるでしょう。話すことができない、動物の記録管理の徹底は私たち飼い主にしかできない特権であり、義務であると思います。

又、猫の受診ストレスを少しでも軽減させてあげることを念頭に置いて生活することで、必然的に猫との信頼関係の構築につながるような気がします。

猫は非常に頭の良い動物だと思います。

飼い主さんが自分のことをよくお世話してくれている、よく見ていてくれる、などを敏感に際します。日常のケアで皆さんと大事な家族との絆がさらに深まればいいぁ、と思います。

自宅内の庭でくつろぐ猫の様子
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