猫にワインを飲ませてはいけない理由
- 猫はワインなどのお酒を分解できないから
- 猫にとってワインの原料であるブドウは中毒を起こす可能性があるから
猫にお酒を飲ませるのは危険です。絶対に行ってはいけません。当然ワインもお酒ですからアルコールが入っている限り与えることはいけません。
またワインに使われているぶどうは最近報告されているブドウ中毒の原因ともなりますので絶対に行ってはいけません。それではアルコールとぶどうの危険性からまずはご紹介します。
ワインなどのアルコールは猫にとって危険
猫は人間と違いワインなどのアルコールを分解する酵素を持ち合わせていません。人間と違い一度摂取されたアルコールは無害化されることなく長時間体内に留まり悪影響を及ぼします。
- 意識障害をおこす
- 昏睡状態
- 心肺機能の低下
- 嘔吐
- 呼吸障害
猫がワインなどのお酒を飲むとこのような症状を引き起こし最悪の場合死に至ります。
またワインなどのアルコールによる意識障害により高いところから誤って落下して怪我をしたり、昏睡状態に陥り中毒症状をおこしそのまま息を引き取ってしまったというケースも存在します。
そんな最悪な事態を引き起こさないためにも、面白がって無理やり飲ませるなんてもってのほか、誤飲を防ぐ為にもワインなどのお酒を飲むときには注意をしましょう。
ワインの原料である「ブドウ」による中毒
- 犬のぶどうの致死量:1Kgあたり80g
- 下痢、嘔吐、腎不全など
ブドウ中毒をご存知の愛猫家はおそらくまだ少ないでしょう。ぶどう中毒は最近、アメリカの臨床実験により判明しました。1Kgあたり80gのぶどうを摂取した犬が下痢、嘔吐、腎不全などの中毒症状を起こしたという報告がされました。
ブドウのどの成分がどのように作用して起こるのかはまだ解明されていませんが、犬だけではなく猫にもブドウ中毒は認められています。
猫にとってどれくらいの量が致死量になるのかはまだ定かではありませんが、生のブドウはもちろん、レーズンやブドウジュースを口にすることは危険とされています。
ぶどうが原料の食品は与えない
当然、ブドウから作られているワインも猫にとって危険なものに変わりはありません。絶対に与えないように注意しましょう。
猫が誤ってワインを飲んでしまった時の対処法
- 猫がお酒を飲んだ時の致死量:1Kgあたり5.6ml
- 猫がワインを飲んだらすぐに病院へ
猫のお酒の致死量は体重1Kgあたり5.6mlだと言われています。ちょっと舐めてしまっただけなら眠くなる、少し嘔吐するくらいで済むかもしれませんが絶対に安全とは言い切れません。
ワインに含まれるブドウによる中毒症状も心配ですし、アルコールによる中毒症状も多量に摂取しなくても少しのアルコールで反応が出る子もいます。
猫がワインを飲んでも吐かせない
少しでも症状がおかしいと思った場合はすぐに対処したいところですが、無理矢理吐かせようとするのは絶対にやめてください。
猫の口に指を入れて無理矢理吐かせようとすると器官を傷つけたり、嘔吐物を喉に詰まらせる原因にもなりかねません。焦らずまずは落ち着いて早急に動物病院を受診するか電話で獣医さんの指示を仰ぎましょう。
猫と晩酌!猫用ワインが存在します
猫にワインは禁物ですし絶対与えてはいけませんが、猫用ワインなら話は別です。「猫はブドウが駄目なんでしょう!?そんな危険なもの与えちゃダメでしょう!」そんな声が聞こえてきそうですがご安心下さい。
下記で紹介している猫用ワインは原材料にブドウは含まれておらず、ワインのようなレッドを出すために猫に無害なキャットニップとビーツが使われています。
キャットニップはまたたびのような効果のあるハーブで適量なら無害ですし、ビーツは猫に無害な野菜です。猫と一緒に晩酌をしたいときはぜひこの猫用ワインで乾杯してみてはいかがでしょう?
他の猫用ワインも販売されていますが原材料にブドウ果汁が含まれているものも存在しますので購入の際は原材料をよく確かめてから購入するようにしてください。
https://www.apollopeak.com
↑アポロピーク(Apollo Peak)というアメリカの会社ですがこちらの猫用ワインが安全です。ブドウ果汁は含まれていません。日本からでもネットで購入可能なので気になった方はぜひお試しください。
黒猫とワインのお話【ツェラー・シュヴァルツ・カッツ】
黒猫は幸せのシンボル、様々な商品のラベルに記載されていますが黒猫がシンボルのワインと言えば黒猫のワイン「ツェラー・シュヴァルツ・カッツ」が有名です。ドイツワインですがその黒猫のラベルも可愛く味もとてもおいしいのでギフトに人気です。
もちろん猫に与えるのは絶対ダメですが猫好きのお友達にプレゼントしたら喜んでくれること間違いなしです。猫好きの方は是非チェックしてください。
G.A. シュミット ツェラー・シュワルツ・カッツ・プリカッツ Q.b.A. 750ml [ドイツ/白ワイン/甘口/ミディアムボディ/1本]
様々な種類が販売されているのでお気に入りの一本を探してみてください。
まとめ
本日は猫とワインについて詳しくご紹介しました。猫がワイン飲むのは大変危険です。ワイン以外の他のお酒もアルコールが入っている限り飲ませてはいけません。
少しくらいならあげてもいいんじゃない?なんて思っている方、猫ちゃんの命や健康と引き換えにしてまで飲ませる必要性があるのかどうかしっかりと考えてください。
楽しいキャットライフを送るためにもワインは絶対に与えないようにしましょう。
40代 女性 さつき
姉の結婚式で親戚に頂いたのですが、とても嬉しかったです。猫ちゃんを飼っている友人にも分けてあげました。猫ちゃんたちは、はじめは飲みませんでしたが、気にはなるようで好きな器に入れてあげると飲み始めました。けっこう、美味しかったようですよ。気に入ったら、Amazonで買ってあげようと思います。