キャットタワー選びで失敗するとどうなる?
キャットタワーは、猫のストレス解消や運動不足解消にとても役立ちますが、購入にあたってはメリットだけでなく、デメリットについてもきちんと確認して慎重に選んでください。
キャットタワー選びを失敗すると、色々と困りごとが出てきて、猫にも飼い主にも負担が増える可能性があります。
猫に合った安全性の高いキャットタワーを購入するためにも、まずはキャットタワー選びで失敗してしまったらどうなるのかを見てみましょう。
猫がキャットタワーから落ちてケガをする
キャットタワーでは、猫が勢いよくジャンプしたり駆け上ったりします。着地面が滑りやすい素材でできていると、猫がキャットタワーから落ちたり足を滑らせたりしてしまう危険性があります。
シニア猫や太っている猫の場合は、キャットタワーの段差が高すぎると登れずにケガにつながる可能性もあるので、その点も注意が必要です。
キャットタワーは、猫の年齢や体格、病気の有無なども考慮して選びましょう。
すぐに壊れて買い直しが必要になる
安さやデザインも大事な要素ですが、それらを重視しすぎるあまりに、耐久性が低いキャットタワーを選んでしまわないようにしましょう。
タワー中心のポールが細い物や土台の大きさと重みがない物だと、倒れる可能性が高くなり、さらに金具やネジで止めるタイプのハンモックがついている物だと、緩んで取れてしまうこともあります。
また、ポールに爪とぎ用の縄が巻かれていない物は、あっという間にボロボロになるかもしれませんので、耐久性や実用性にも目を向けて選びましょう。
猫の好みや普段の行動に合わず使ってくれない
ふわふわした生地や木材など、キャットタワーの素材には色々ありますよね。高さや形も商品によって違います。
猫は好き嫌いがはっきりしているため、自分の好みにや普段の行動・動線に合わないと使ってくれません。買いたてのキャットタワーの場合、ニオイが気に入らないということもあり得ます。
キャットタワー設置からしばらく経っても使う様子がない、置く場所を変えたのに一向に使ってくれないなど、最終的にオブジェ化してしまう可能性もあります。
猫の好みに合うものを選べれば、気に入ってずっと使ってくれるので、難しい所ではありますが、愛猫の好みや行動をよく観察してみましょう。
日々の掃除やメンテナンスが大変
飼い主側の困りごとで多いのが「掃除やメンテナンスの大変さ」です。キャットタワーの材質によっては、猫がよく通る所がすぐに汚れたり毛が絡まって取りづらくなったりすることがあります。
パーツが取り外しできないタイプのキャットタワーの場合は、壊れた部分のメンテナンスが難しいことで頭を悩ませる方も多いです。「掃除やメンテナンスがしやすいかどうか」の目線でキャットタワーを選んでみるのも良いかもしれません。
キャットタワーの購入で失敗しない選び方
キャットタワーは決して安い買い物ではないですよね。何度も買い直しをしないためにも、購入で失敗しないために、抑えておきたいポイントを3つご紹介します。
3つの基本ポイントを抑えて、安全かつ猫が楽しめるキャットタワーを購入しましょう。
ポイント1:猫の年齢や体の大きさに合わせたキャットタワーを選ぶ
まず、キャットタワーを使う猫の年齢と体の大きさを考えて選ぶことが重要です。
【子猫(〜1歳ごろ)】
体が発達しきっていないため、高さが低めなキャットタワーがおすすめ。ポンポンなどのおもちゃがついていると楽しく遊んでくれますよ。
【成猫(1歳〜8歳ごろ)】
ジャンプや上り下りが活発になるので、ある程度高さがあり頑丈なキャットタワーがおすすめ。爪とぎポールもあると良いでしょう。
【シニア猫(8歳〜)】
体の衰えが顕著になってくるシニア期は、上り下りしやすいスロープがついているものや段差が低いキャットタワーがおすすめ。足腰が弱い猫や肥満の猫にもこのタイプなら負担を減らせます。
【大型猫】
体が大きい子には、キューブボックスがついているものや棚板が広いキャットタワーがおすすめ。対荷重が気になる場合は、土台が厚く大きなものを選びましょう。
ポイント2:メンテナンスしやすく壊れにくい材質のものを選ぶ
キャットタワーでは、猫が激しくジャンプすることで壊されやすいので、できるだけ耐久性のある材質を選びましょう。ポールの本数が多く太めのタワーや木製のタワー、棚板や土台部分の支えがしっかりしたタワーを選びましょう。
爪とぎであっという間にボロボロになってしまうこともあるので、ポールに麻縄が巻いてある物もおすすめです。
ポイント3:猫が転落しないように滑りにくい素材のものを選ぶ
猫は鋭い爪を生かして上るのが得意な反面、段差を下りるのは不得意です。棚板が滑りやすい生地やふわふわした生地で作られたキャットタワーの場合は、上り下りの時に足が滑って落ちてしまう可能性があります。
棚板はできるだけ滑りにくい生地のものを選ぶか、滑り止めの棚板用マットを敷くとケガを防止できるのでおすすめです。
キャットタワー選びを失敗して使ってくれない時の対処法
「良さそうなキャットタワーを買ったのに愛猫が使ってくれない!」という時、愛猫が使ってくれるように飼い主の方で取り組める対処法をお伝えします。
- キャットタワーのぐらつきが気になる
- 猫の反応が悪い
- 怖がっているor警戒している
- 上り下りしにくそう
このような悩みを持っていたら試してみてください。
キャットタワーの置き場所を変更する
キャットタワーは、できるだけ障害物が少ない広い所に置くのが良いですが、ぐらつきやすいキャットタワーを購入してしまった場合は、壁沿いに設置すると安定感が増します。
また、猫は「暖かく外がよく見える場所」が好きなので、窓際に置くとお気に入りの場所になりやすいのでおすすめです。
オモチャやおやつで猫の上り下りを誘導する
キャットタワーを初めて使う猫だと、もしかしたら警戒していたり使い方が分からずに戸惑っていたりするかもしれません。
そういう時は、お気に入りのおもちゃや猫が好きなおやつで誘導して警戒心を減らしつつ、棚板の位置など使いづらい部分がないかをチェックしてみましょう。
ニオイがなじんできたり使い方が分かってきたりすると、徐々に使うようになってくれます。
棚板の位置を猫が上り下りしやすい形に組み替える
実際に使ってみて棚板の位置が合わない時は、猫が上り下りしやすい形に組み替えてしまうのも一つの手です。
パーツを取り付けられるキャットタワーであれば、棚板を購入して増やすこともできます。棚板だけでなく、階段状のステップなども売られているので、猫が使いづらそうにしていると感じたら、チェックしてみてください。
猫の好みや間取りに合わせてキャットタワーを自作する
既製品のキャットタワーだと間取りに合う配置ができない、安全性で不安だという場合は、DIY用のパーツを買ってキャットタワーを自作する方法もあります。
木の箱を壁に取り付けたり、棚板になりそうな大きさの板と金具をホームセンターで購入して壁付けしたりと、省スペースな設計にするのも可能です。
お手入れや直し方が簡単になるように作ることもできるので、メンテナンスや掃除にかける労力やストレスはかなり減るでしょう。
まとめ
キャットタワーを選ぶ際は、デザインや安さだけでなく、安全面や実用性もしっかりチェックしてから購入すると、失敗が少ないです。
キャットタワー選びに失敗してしまうと、猫がケガをしてしまうリスクやすぐに壊れるリスクがある他、猫の好みに合わず使ってくれなかったりお手入れが大変だったりと、猫にも飼い主にも負担がかかります。
選び方で重視したいポイントは「猫の年齢や体格に合わせること」「できるだけ壊れにくく滑りにくい材質のものを選ぶこと」です。
もしも、キャットタワー購入後に猫が使ってくれない時は、置き場所が気に入らない、初めてで警戒している、棚板の位置が使いづらいなどの原因が考えられます。
見晴らしが良い窓の近くに移動する、お気に入りのおもちゃや好きなおやつで警戒心を解く、棚板の位置替え、タワーの自作など様々な対処法があるので試してみてくださいね。
キャットタワー購入の不安を解消して、猫が楽しく過ごせる空間を作りましょう。