愛猫と赤ちゃんの現在
妊娠がわかった当時、喜びを感じた反面、大きな不安を感じました。が、現在はあんなに悩んでいたのはなんだったのかと思うくらい、本人達は仲良く元気に暮らしています。毎日一緒に遊んで一緒に寝て、本当に兄妹のようで親としては微笑ましいです。しかし、妊娠中は少なからず愛猫と過ごすうえで気をつかいました。本日は妊娠がわかったばかりの不安な新米ママさんに、私の実際に遭遇した問題と解決法をお伝えします。
妊娠中の不安あれこれ
お腹の上に猫が乗ってくる!赤ちゃんは大丈夫?
我が家の猫は凄い甘えんぼうです。それこそ、家の中はもちろんトイレにもお風呂にも付いてくるくらいのストーカー猫です。ですから、寝るときももちろん一緒です。しかも困ったことに私の愛猫が寝る場所は、私のお腹の上なのです。SNSや猫友達の話を聞く限り、愛猫がお腹の上で寝るという方は多いようです。猫が勢いよくお腹に乗ってきたらどうしよう?すっごく不安でした。
でも猫って何かを感じるのですかね?我が家の場合は、妊娠した日から猫がお腹に乗ることがあまりなくなりました。調べてみるとやはり私の愛猫のように何かを察したようにお腹に勢いよく乗らなくなったり急に大人しくなる猫は多いようです。
一説によると、飼い主が妊娠により普段とは何か違う雰囲気(無意識に緊張したり、お腹を守ろうとしたり、人によっては少し情緒不安定になったり)を纏っているため猫も警戒をしている為、大人しくなるという仮説もあるようですが、猫は野生の勘でお腹にいる新たな小さな命がわかるためお腹を労ってくれる、というとても素敵な意見まで。何が本当かはわかりませんが、とにかく乗らなくなる子は多いようです。
だからと言って全く猫が乗らなくなる訳ではありませんし、お腹に猫が飛び乗ってきて赤ちゃんにもしもの事があったら大変ですよね。我が家の猫も、頻繁には乗らなくなりましたがやはり乗ることもあります。そこで対策として次の事を実践しました。
- 寝る部屋に猫を入れない
- 運動をさせて疲れさせる
- 横向きに寝る
何?その対策。と言われそうですが、原始的、かつ効果的な方法です。順番に解説しますね。
寝る部屋に猫を入れない
自分が起きている時は猫ちゃんが暴れて危険を感じたら猫を止めたり、自分がその場から離れるなどして対策はできますが寝ている時はそうもいきません。可能ならば妊娠期間中は、寝室に猫を入れない方が無難です。でも我が家の場合は夜、寝室から締め出したところ凄い遠吠えのような声を上げて抗議され寝れなかったのでやめました。
運動をさせて疲れさせる
原始的な方法ではありますが、やはりたくさん遊んであげた日は猫も疲れて夜はグッスリ眠ります。可能であるならば、猫じゃらしなどでしっかり遊んであげてください。ただし、妊婦さんなので激しく動いたりするのはやめて下さい。
横向きに寝る
猫が寝る時にお腹の上に乗ってくる、という飼い主さん。ぶっちゃけると、静かにお腹の上に乗られるのは問題ないと病院の先生に私は言われました(私の場合はなので、不安なら検診の時に聞いて下さい)。ただしあまり良くはないとのことでしたので、先生に提案されたのが横向きに寝ること。横向きに寝ることによって猫がお腹の真上に寝ることはなくなり、頑張っても脇腹辺りに乗って寝ることになるのでお腹をダイレクトに踏まれることはなくなるとのこと。
この方法を試したところ、我が家の猫はお腹の上に乗るのではなくお腹の横に密着して寝るようになりました。結果猫の体温でお腹も温まり一石二鳥でした。
妊娠中のトイレのお世話は要注意?
愛猫のトイレのお世話は飼い主にとっては切っても切れない大切なことです。トイレを清潔に保つことは猫にストレスを与えない為にもとても重要なことですし、愛猫家さんなら当たり前のようにしていることです。でも妊婦さんの場合、猫の糞便を処理するのはちょっと気を付けなければいけません。
【トキソプラズマ症】
この名前を初めて聞いたという方も多いかもしれません。トキソプラズマとは猫の1/3が持っていると言われる寄生虫で、人にも感染します。猫を飼っている人なら、大多数の人が感染したことがあり免疫を知らず知らずのうちに持っているそうですが、もしまだ感染したことがない妊婦さんがトキソプラズマに感染した場合お腹の中の胎児に影響がでる可能性があります。
- 流産
- 低出生体重
- 水頭症
- 頭蓋内石灰化
- 精神運動機能障害
これらを併発する可能性がありますので、妊婦さんは充分に気を付けなければいけません。とは言ってもトキソプラズマが人間に感染する可能性は低く、胎児が感染する可能性も極めて低いです。それでもやっぱり対策はしておくべきでしょう。
まず、トイレのお世話をする時は糞便に触れないようにいつも以上に気を付けること。手洗いはこまめにし清潔にすること。猫と直接口を触れないこと(どれだけ可愛くてもキスはしないで下さい)。またトキソプラズマにすでに感染したことがあるか、抗体や免疫を持っているかは病院で調べることもできますので気になる方は調べてみて下さい。
猫が素っ気なくなった!?
妊娠六ヶ月を過ぎた頃の話です。お腹も大きくなり、胎動も感じるようになり、いよいよママになるのかという事実を噛み締めているときでした。家に帰宅したとき、いつも玄関まで出迎えてくれるはずの猫が来てくれません。それどころか名前を呼んでも、どこにいるのか探しても探しても見つからずまさか脱走!?と焦っていると、押し入れの奥でジッとこちらを伺う愛猫を発見。言葉は喋れなくても、すっごく怒っているのがわかりました。
どうやら、妊娠中のつわり、検診、諸々のイベントで忙しくしていたため、知らず知らずのうちに愛猫にかまってあげる時間が激減したため、イジケてしまったようです。この問題は軽く見られがちですが、自分が一番で過ごしていた猫にとって赤ちゃんは自分の立場を揺るがす敵のようなもの。しかも飼い主は、妊娠中のアレコレで思うように構ってくれないことに腹をたて家出をする猫ちゃんも。
猛烈に反省し愛猫に謝り、それからはとにかく意識して愛猫と遊んであげました。たくさん遊んで、たくさん撫でてたくさん褒めてあげると、すぐに甘えた猫に戻ってくれたので妊娠発覚からずっと我慢してくれていたのかも知れません。子供が産まれてからも、愛猫をできる限り構ってあげることで赤ちゃんをライバル視しなくなり、今では子供のいいお兄ちゃん、お姉ちゃんとなってくれています。
自分が入院中、猫のお世話を誰に任せるか?
冷静に考えればすぐに考えに及ぶのですが、我が家の場合基本は私が猫の身の回りのお世話をしていました。もちろん出産後、一週間ほどの入院はわかっていたので予定日間近になったら、猫のご飯や猫のトイレなどのお世話について主人に伝えてお願いするつもりでした。
しかし、出産とは何があるかわかりませんね。それまで何の問題もなく過ごしていたのに、何故か出産予定日一ヶ月も前に破水。しかも出先だったため、そのまま病院に直行し出産→入院となりました。そうです、猫のお世話の事をまだ主人に何もレクチャーしていないどころか、猫のご飯や猫砂などのストックもない。おまけに、緊急帝王切開のため入院する期間が伸びてしまい産後も私の傷口が治るまで安静にということで一ヶ月実家に急遽帰ることになりました。
実質一ヶ月以上、自宅を開けることになってしまい主人も猫のトイレの世話(システムトイレだったため下のペットシートの代えがわからないとか)、ご飯のあげる量、爪切り、ブラッシングをいきなり何のレクチャーもなくやる羽目になったので、私も気が気じゃないし主人も大変だし、猫も寂しがって夜中に遠吠えをするし、ストレスで愛猫の食欲は落ちるしで本当に大変でした。なんとか無事に一ヶ月を乗り切ることが出来ましたが、こんな事になるとは本当に盲点でした。出産とは何があるかわからないので、早目の事前準備は大切だと反省しました。
妊婦のみなさまは私のようなことにならないよう、事前の準備と普段から緊急時の対策は考えておいて下さいませ。
まとめ
私が経験した妊娠発覚から出産までに困ったことでした。困り事や問題などは人それぞれ、状況などによっても違うとは思いますが、こんな事例もあるよと参考程度に覚えて頂ければと思います。現在は赤ちゃんと猫は元気に走り回ってます。皆様も不安でしょうが、短い今しかないマタニティー期間を少しでも楽しんでくださいね。
40代 女性 わかめ
トイレの掃除は特に気を付けましょう。トキソプラズマに注意が必要です。うちの猫ちゃんは飼うと決めた時に、トキソプラズマの有無の検査を受けまして、マイナスでした。ですので、安心して飼っていました。それと、アレルギーがでないように気を付けなければいけませんね。よく、掃除をしましょう。
30代 女性 いく
お腹の件は、私の場合横向きに寝ても乗れてしまうので(^-^;、次回産科で聞いてみようと思います。
あと、緊急入院への備え!怠らないようにしたいです。ありがとうございました。