猫のシニア期はいつから?猫の老化サイン4つ

猫のシニア期はいつから?猫の老化サイン4つ

長生きする猫が増え、シニア期を過ごす猫も増えてきました。健康で過ごせれば良いのですが、体が老化してくると、様々な問題が現れる場合があります。猫の老化サインに早めに気づき、健康維持できるようにしていきましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

シニア期は11歳頃から

シニア男性と猫

猫の寿命を人間に例えると、11歳は60歳です。つまり、猫のシニア期は11歳からと言うことができるでしょう。7歳からの中年期になると、普段あまり使っていない身体機能の低下が見られますが、本格的に衰えてくるのは11歳と思っておきましょう。

11歳になると様々な、老化のサインが見えてきます。ただ見かけがあまり変わらないので、気が付きにくい場合があります。それでも、詳しく見ていけば以前とは違うことに気がつくでしょう。

もちろん11歳になっても元気な猫はいますし、老化の度合いは個体差が出ます。これは、人間も同じですね。

1. 歯が黄ばむ

口を開けた猫

猫のシニア期の分かりやすいサインとしては、歯が黄ばんでくることでしょう。尖っていた先端が丸くなったり、茶色っぽくなったりすることもあります。

あまり見かけに老化サインが出ていなくても、口の中を見れば一目瞭然です。口に触れられるのは猫が嫌がるかもしれませんが、少し歯茎をめくってチェックしてみましょう。老化で口臭が出てくることもあります。

2. 毛がパサパサに

毛がパサパサの猫

毛がパサパサになるのも老化サインです。ツヤがなくなって毛が割れてくる、猫の被毛がこんな感じになっていたら老化サインです。

原因としては、栄養状態の変化が挙げられますが、それ以外にも猫が毛づくろいをあまりしなくなることが挙げられます。

歳を取ると毛づくろいや爪とぎなど、自分の体の手入れが面倒になって、あまりしなくなってしまうのです。そんな時は飼い主さんが猫に変わり、お手入れしてあげると良いでしょう。

3. 寝てばかり

寝てばかりの猫

睡眠時間が長くなるのも、老化サイン。晩年の猫はほぼ一日中寝ていることが多くなります。老化が進むと、様々な病気を発症しやすくなりますので注意が必要です。

今までは帰宅するとお出迎えしてくれていたのにずっと寝ている、いつもだったら起きている時間に起きてこない、こんな様子が見られたら老化が進んでいるのでしょう。健康管理に注意してあげましょう。

4. 運動能力が低下する

座る猫

老化が進むと、運動能力が低下します。走らなくなった、ジャンプしなくなったなど、動きが鈍くなってきますのでしっかりと見ておきましょう。

トイレや水飲みさえも億劫になる場合がありますので、なるべく寝床の近くに、トイレや水飲み場を設置してあげましょう。

遠いとトイレを我慢して粗相したり、水分摂取量が少なくなってしまったりします。猫の健康にマイナスとなってしまいますので、老化サインが出た猫が快適に過ごせるような環境を、整えてあげてください。

まとめ

ププ

猫の老化サインには様々なものがあります。11歳を超えて今までと何かが違うと思ったら、それは老化サインでしょう。

老化した猫が快適に過ごせるような環境作りと共に、健康を維持して行けるよう、飼い主さんが気遣ってあげてください。

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