キャットストレススコアで判明。箱があるお部屋にいると猫はストレスを感じにくい事が判明

キャットストレススコアで判明。箱があるお部屋にいると猫はストレスを感じにくい事が判明

ねこちゃんは箱が大好きです。これは、「せまくて」「周囲が囲われている」場所を好む、という猫の習性によるものです。この記事では、「箱のおかげで猫ちゃんのストレスが減少した」という研究を紹介します。

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猫とダンボールに関する研究結果

ダンボールから顔を出している猫

箱がある部屋、無い部屋に居た猫で分かった事

  • 「隠れられる箱が用意されていない」猫と比較して、「箱が用意されている」猫はストレス度合いが低かった
  • さらに、ストレス状態からの回復期間も短かった。

調査方法

上記のような結果が得られたこの研究、いったいどうやって調べたのでしょうか?

猫の行動的ストレス評価尺度を使用

動物を対象にした研究では、『あなたは今、ストレスを受けていますか?』と直接聞くことはできません。

また、ワンちゃんと違い、気まぐれでツンデレな猫ちゃんは、採血などの生理的なデータを取ることも難しいといわれています。

そこで今回の研究では、キャットストレススコア (Cat Stress Score: 以下CSS) を使用しました。

CSSは、「耳」「目」「ヒゲ」や「瞳孔」など、さまざまな「身体的部位の動き」を観察することで、その猫ちゃんのストレス状態を評価するものです。

例えば耳で言えば、「耳が正面を向いている」状態ならばリラックスしており、「後ろ向きに伏せられている」状態ならば緊張している、と判断されます。

それぞれの項目が、7段階の数値で評価されます。

「箱が用意されていた群」の猫は、このCSSの数値が低く、すなわちストレス状態が低かったようです。

茶色の猫がダンボールに入っている

実験の対象になった猫は、シェルターにいる猫

この研究では、実際のお家にいる猫ちゃんでは実験ができません。
なぜかというと、「そもそもストレスを感じていない」からです。

そこでこの研究は、「シェルターに引き取られた猫ちゃん」19匹を対象に、実験を行いました。環境の変化に敏感な猫ちゃんにとって、シェルターに引き取られることは、強いストレスを感じる出来事です。

本研究では「シェルターに引き取られた猫ちゃん」を「隠れられる箱を用意する群」と「しない群」に分け、ストレス度合いを比較したということになります。

こういうと、『隠れられる箱が用意されなかった猫ちゃんが可哀そう、、』と思う方がいらっしゃるかもしれません。
ご安心を。

どちらの群の猫ちゃんも、2週間後にはストレス状態が落ち着くことが分かっています。

そして、この落ち着くのにかかった期間が、「箱を用意された群」の猫ちゃんの方が短かったようです。

白黒の猫がダンボールに入っている

この研究は何に役立つのか?

買ってきたおもちゃよりも、おもちゃが入っていた箱に夢中になっちゃう、、。
なんてことは、猫の飼い主さんなら一度は経験があると思います。

そのくらい、猫ちゃんは箱を好みます。

例えば、みなさんがこれから新しくねこちゃんを迎え入れることになった時、ぜひ、隠れられるちょうどいいサイズの箱も用意してあげてください。

それによって、猫ちゃんが早くお家に慣れるはずです。

茶色の猫がダンボールで寝ている

参考文献

Will a hiding box provide stress reduction for shelter cats? (2014) C.M.Vinke, L.M.Godijn, W.J.R.van der Leij, Applied Animal Behaviour Science, Volume 160, November 2014, Pages 86-93

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