戦時下のウクライナで支援を求める犬や猫、日本にできることは?
ロシアの侵攻によりウクライナで戦争が始まってから、人々だけでなく犬や猫といったペットたちも平和な日常を失ってしまいました。断腸の思いでペットを残して避難せざるを得なかった飼い主さんもいれば、ペットと離れたくない一心で現地に留まり苦しい生活を余儀なくされている飼い主さんもいます。
ウクライナ国内の人々だけではなく犬や猫などの動物の支援にも力を入れている団体も存在します。飼い主さんを失ってしまったペットや、フードや生活用品が不足して困っているペットのために、日本にはどのような支援ができるでしょうか。
猫の飼い主さんに、「ウクライナ国内の猫に対して日本はどのような支援をすればいいと思うか」お尋ねしました。寄せられたアイディアを「物資の支援」「お金で支援」「保護」「その他」に分類してご紹介します。
「物資の支援」に関するコメント
物資の支援に関するコメントでは、「ペットフード」「トイレなどの生活用品」「医療品」など、生活に必要なものが不足しないように現地に送るべきだという意見が多く見られました。また「シェルターの設置」など、猫が安全に暮らせる場所の提供も必要だというアイディアが出ています。
生きていくのに欠かせない物資の他にも、飼い主さんを失った猫のお世話をしてくれるスタッフを確保する必要があるという声もありました。安全な場所で生活しながら、飼い主さんと再会できる方法や新しい家族を見つけられる機会を確立していくことも重要ですね。現地のボランティアの方々との連携も大切になりそうです。
「お金で支援」に関するコメント
日本から遠く離れた国への支援であることを考慮して、「寄付金を集めて経済的な支援をするのが一番良いのではないか」という意見も多く寄せられました。
現地や近隣諸国のペットを支援する団体に寄付金を送って、必要な物資の購入やペットが暮らせる施設の設立に資金を充ててほしいという方が多いようです。現在ペットが生活していく費用だけでなく、里親を探すなどの保護活動にも資金が必要という意見も寄せられました。
「保護」に関するコメント
ウクライナでは、飼い主がいなくなってしまった猫に対する保護も必要とされています。保護活動に関する支援としては「ウクライナ現地での保護」と「保護して日本に避難させる」という、大きく分けて2つのアイディアが出ました。
まずは保護して猫の安全を確保したうえで、里親探しや飼い主さんと再会できるまで日本で預かるなどの支援をするのがよいのではないかという声があがっています。戦争に巻き込まれたウクライナの猫たちが、幸せな日々を取り戻せることを願う飼い主さんがたくさんいらっしゃるようです。
「その他」のコメント
その他にも「飼い主さんとの同伴避難を手助けする」「クラウドファンディングで寄付を募る」などのアイディアが寄せられました。
戦時中に日本にできることは限られているという意見もある一方で、できる限りの支援をしてあげたいという方や、ペットの幸せのためには飼い主さんに対する支援も重要という意見もあがっています。ウクライナのペットや飼い主さんが支援を求めていることを広く知ってもらうために、SNSで情報発信を続けることの必要性に言及する方もいらっしゃいいました。
まとめ
日本から遠く離れたウクライナで起きている戦争ですが、犬や猫などのペットを支援するためのアイディアが数多く寄せられました。現地の保護団体やボランティアの方々と協力して、日本からも物資や寄付金、保護活動などの支援ができるとよいですね。
ウクライナの犬や猫、そしてペットの家族である飼い主さんたちが平和に暮らせる日々が戻ってくることを祈りながら、自分にできることはないだろうかと考え続けることが大切なのでしょう。
「食事と水の確保をしてほしい。命を大切にしてもらいたい」