猫の歯が生え変わるサイン
猫の歯にも、人間と同じように乳歯と永久歯があります。個体差はありますが、生後3ヶ月~6ヶ月頃には乳歯から永久歯へと生え変わります。猫の歯が生え変わるサインには、主に以下のようなものがあります。
猫の歯が生え変わるサイン①甘噛みが増える
猫の歯が生え変わるサインのひとつとして、おもちゃを強く噛んだり、飼い主さんに対しての甘噛みが増える場合があります。人間の赤ちゃんが歯の生え変わり時期に歯茎がむず痒くなるのと同じような状態なので、思う存分噛んで遊べるおもちゃを用意してあげましょう。
猫の歯が生え変わるサイン②口臭が強くなる
猫の歯の生え変わりは、人間と違い、永久歯が生えてきてから乳歯が抜けます。つまり、生え変わり時期には乳歯と永久歯がどちらも生えているような状態になるため、通常よりも食べかすが歯の間に残りやすく、口臭が強くなる場合があります。
あまりに口臭が強く、気になる場合は動物病院で相談してみましょう。抜けた猫の歯(乳歯)は殆どの場合猫が飲み込んでしまうため、猫の歯の生え変わりに気付かないことも多いようです。抜けた乳歯を発見できた場合は、記念に専用ケースに保管しておくのもいいかもしれませんね。
猫の歯の種類と名称
猫の歯の種類とそれらの名称についてご紹介します。猫の歯は乳歯が26本、永久歯が30本あります。本来、完全肉食動物である猫の歯は、獲物を捕らえ、脊髄(せきずい)や肉をかみ切るための役割を担っています。猫の歯の種類と、それぞれの名称についてご紹介します。
猫の歯の種類と名称①門歯(切歯)
猫の門歯(もんし)とは、一番前にある小さくギザギザした歯のことで、人間では切歯(せっし)と呼ばれることもある歯のことを指します。この門歯は、上下6本ずつ計12本あります。食事を噛みちぎったり、グルーミングの際は毛玉をほぐす役割などを担っている歯です。
猫の歯の種類と名称②犬歯
猫の歯なのに犬歯と呼ぶのは違和感があるかもしれませんが、猫の場合でも門歯の隣にある一番大きく尖った歯を犬歯(けんし)と呼びます。人間の場合は、糸切り歯などと呼ばれることもありますね。
この歯は、上下2本ずつ計4本あり、本来完全肉食動物である猫にとって非常に重要な歯です。捕らえた獲物にとどめを刺したり、脊髄を切断する役割を担っています。
猫の歯の種類と名称③前臼歯(小臼歯)
猫の前臼歯(ぜんきゅうし)とは、犬歯に続く上6本、下4本の計10本の歯を指します。これらは、食べ物をかみ砕き飲み込める大きさにする役割を担っています。
猫の歯の種類と名称④後臼歯(大臼歯)
猫の後臼歯(こうきゅうし)とは、小臼歯に続く上2本、下2本計4本の小さな歯を指します。猫の後臼歯に生え変わりはなく、子猫にはありません。この後臼歯も前臼歯と同じように、食べ物をかみ砕く役割を担っています。
猫の歯のケアの仕方
猫の歯は、人間と違って虫歯になることはありません。しかし、3歳を越える猫の80%が歯周病だとされています。猫の歯に付着した食べかすや被毛などが歯垢になり、歯垢を放置すると歯石化し、歯周病を引き起こす原因となるのです。
ここで重要なのは、猫の歯についた歯垢の歯石化を防ぐことです。しかし、猫の場合、この歯垢が歯石化するまでの時間が短く、人間が約3週間で歯垢が歯石化するのに対し、猫は約1週間で歯石化してしまいます。
一度歯石化してしまうと、自宅ケアでは取り除くことができず、動物病院での処置が必要になります。症状が悪化した場合、食欲低下や細菌感染などを引き起こす可能性もありますので、日頃からしっかりと猫の歯をケアしておきましょう!
猫の歯のケアの仕方①猫の歯みがき
子猫の頃から、口を触られることに慣れさせておくと歯みがきをスムーズに行うことができます。猫の歯みがきにも様々な種類がありますが、人間と同じようなブラシタイプに猫が好む味付けがされた歯みがき粉を付けて行う歯みがきができるのが理想的ですね。
しかし、大人しく歯を磨かせてくれる猫はなかなか少ないようです。歯ブラシを嫌がる場合は、歯みがきシートや歯石ケアスプレーなどを利用するのもいいですね。どんな方法であれ、何もしないよりも歯周病を防げる可能性はぐんと上がります。愛猫にあった歯みがきの方法を見つけてあげてくださいね。
獣医さんが猫の歯みがき方法を紹介している動画がアップされています。是非参考にしてくださいね!
怒った猫に!?〜1分間歯みがきチャレンジ〜
猫の歯のケアの仕方②デンタルケアフード
どうしても口の中を触らせてくれない、怒って噛みついてしまう場合などはデンタルケアフードを利用しましょう。猫のデンタルケアフードにも、総合栄養食やおやつなど様々な種類があります。
こちらは、ロイヤルカナンの歯垢、歯石が気になる猫用の総合栄養食です。
こちらのグリニーズは、VOHC(米国獣医口腔衛生協議会)にも認められた日本で唯一の猫歯ブラシ専用のスナックです。主原料は全て天然素材で、成猫用総合栄養食の基準もクリアしているようです。ローストチキン味、グリルチキン・西洋マタタビ風味など6種類のラインナップで、飽きやすい猫ちゃんでも続けやすいですね。
グリニーズの他にも、ロープタイプなどの歯みがきスナックも多数販売されています。おやつタイプの歯みがきであれば、飼い主さんにとっても、愛猫にとっても負担がなく楽しく歯のケアをすることができます。歯みがきスナックを試したことがないという方は、是非検討してみてくださいね。
まとめ
猫の歯の生え変わりのサインとケアの仕方についてご紹介しました。我が家の愛猫も、グリニーズを愛用しています。本当に飽きっぽい子で、おやつもフードもいくつかのローテーションで食べさせているのですが、グリニーズは飽きずに食べ続けてくれています。
ただし、このような歯みがきスナックは、成猫用である場合が多いのでメーカー表示を確認してください。1歳までの子猫の場合は、歯みがきの練習をメインに行うといいかもしれませんね。