猫の口から牙がはみ出る原因は?
猫の口から牙がはみ出る原因を、見ていきましょう。
- 牙が長い
- 不正咬合
- 生え変わり
- 老化
- ケガ
- 歯周病
1 牙が長い
元々牙が長くて、ちょっとはみ出てしまっているのかもしれません。比較的オス猫に良く見られるようです。この場合は特に問題がある訳ではありませんので、そのままにしておいて大丈夫でしょう。
まれに、まるで吸血鬼のように、牙ががっつりと伸びる猫もいるのだとか。ですがそのようなことは猫ではあり得ることで、特に異常ではないそうです。もし心配な場合は、かかりつけ医の診察を受けるのが、一番です。
2 不正咬合
遺伝や、乳歯が抜けずにそのまま残ってしまう乳歯遺残などが原因で、噛み合わせがおかしくなっている可能性があります。噛み合わせが正常でないと生活に支障をきたしてしまいますので、適切な治療が必要になります。
3 生え変わり
子猫は生後3週〜2か月くらいまでに、乳歯が永久歯に生え変わります。このとき、抜けそうになった乳歯が、はみ出て見えることがあるでしょう。
4 老化
猫が老化してくると、人と同じで歯が抜けることがあります。抜けそうになっている状態の牙が、はみ出して見えるのでしょう。
5 ケガ
何かしらの原因で猫がケガを負い、歯が抜けそうになっていることも考えられます。早めに治療してあげましょう。
6 歯周病
猫の口内トラブルで多いのが、歯周病です。3歳以上の猫の約8割が、歯周病にかかっていると言われています。歯周病になると歯茎が赤く腫れ、グジュグジュになってきますから、歯茎の化膿とともに歯もグラグラになり、牙が飛び出て見えるのでしょう。
歯周病は放っておいても治らずどんどんと悪化していきますので、必ず治療してあげてください。毎日の歯磨きが、歯周病予防に有効です。
愛猫の牙、折れた!という場合は?
猫の牙は顔の前面にあるため、ぶつけたときに折れやすい歯です。そして、固い物を噛んだときにもポッキリと折れてしまうことがあります。
もし愛猫の牙が折れてしまっても、基本的にはそのままで大丈夫です。ただ、愛猫が気にしていたり、何かいつもと様子が違かったりする場合は、動物病院を受診してください。
猫の牙が折れても大丈夫というのは、猫は人間のように、歯でご飯を噛み砕いている訳ではないからです。もちろん、牙は猫にとって獲物や外敵と戦うときの重要な武器なので、外で暮らす猫にとっては折れてしまうと痛手となりますが、完全室内飼いの猫であれば、特別困ることはありません。
ですから、万が一愛猫の牙が折れてしまっても慌てずに、愛猫の様子を見てください。
もしいつもと変わらない様子であれば、そのままにしておいてあげましょう。ただ、折れた牙の断面が、ギザギザで痛い場合があります。
そのときは、動物病院で削ってもらうこともできますが、全身麻酔が必要になりますので、良く考えた上で慎重に、行う必要があります。かかりつけ医に相談して、判断しましょう。
まとめ
立派に生えた猫の牙。我が家の猫もたまに、閉じた口からちょっとだけ、牙の先端が顔をのぞかせているときがあります。
それが何だか、可愛らしいのですよね。牙がはみ出る原因はいくつかありましたが、ケガや病気が原因の場合は心配ですね。愛猫の可愛い牙、健康に保てるように飼い主さんが気をつけてあげてくださいね!