猫の適正体重の判断方法
猫の適正な標準体重をご存じでしょうか?個体差や品種によっては、猫の適正体重も変わってきますが、一般的な猫の年齢から適正体重を紹介します。
猫の年齢別から見る平均の適正体重
- 生後0週間 約100g~120g
- 生後1週間 約150g~250g
- 生後1か月 約400g~500g
- 生後3か月 約1.0g~1.5kg
- 生後6か月 約2.5kg~3.0kg
- 生後12か月 約3.0kg~5.0kg
適正体重をBCS(ボディコンディションスコア)で判断する
BCSとは、猫の身体の見た目や、触って適正な体型であるか、肥満かどうかをチェックする方法で、猫の肋骨の具合や肉付きを見て適正な状態か判断をします。
猫の場合、人間のように身長と体重から肥満度を計算するのは難しいとされています。なので、猫にBCSを使ってみるのも適正体重を知る方法の一つになるのです。
BCS1
BCS1は、痩せすぎです。
猫の肋骨や背骨、腰骨が浮き上がって肉眼で見えます。猫を上から見ると、腰が深くくびれて砂時計のように見えます。脇腹のひだには、脂肪がない、筋肉も著しくひだ自体がない体型です。
BCS2
BCS2は、やや痩せ気味です。
猫の肋骨と背骨が少し浮いて見えます。猫を上から見ると、痩せすぎよりはマシですが、腰のくびれはあります。
BCS3
BCS3は、理想的な体重です。
猫の肋骨と背骨が薄い脂肪で覆われていますが、触ると肋骨を感じることができます。上から見たときに、適度なくびれがあります。
BCS4
BCS4は、やや太り気味です。
肋骨と背骨が脂肪に覆われていますが、触ることが難しいです。腹部は丸みを帯び、やや厚い脂肪で、上から見ても、ほぼ腰のくびれがない体型です。
BCS5
BCS5は、肥満です。
猫の肋骨と背骨が厚い脂肪に覆われていて肋骨に触ることはできないです。横から見るとお腹が垂れ下がり、上から見ると樽のような形に見えます。尻尾の付け根も脂肪で判別しにくいそうです。
肥満の猫とは
猫の肥満は、骨格や体格から適正体重より、15%~20%以上が多いそうです。
適正体重が3.0kg~5.0kgであれば、3.5kg~3.6kg以上です。5.0kgなら、5.8kg~6.0kg以上が肥満になるのです。
ただし体格が大きくなる猫に関しては、肥満と言い切るのは難しいです。猫の年齢が適正体重か、体重6.0kg以上を超えていないかなどをチェックしてみましょう。
猫の1Kgは人の10Kgに値する
猫の骨格から、ある程度の体重が目安にもなります。猫が1歳を過ぎても、体重を維持していれば問題はないようです。
人間の体重が10kgに対して、猫は1.0kgと言うことになります。なので5.0kgの猫が200g太ると、人間で言えば50kgが2kg増えたことになるのです。
猫の体重が少し増えただけと思いがちになりますが、猫の身体の大きさから比べると変化は大きいのです。
猫が適正体重より痩せているときの対処法
猫が適正体重より痩せる原因
猫の適正体重の85%以下は、痩せすぎとされています。猫の適正体型は、猫の体重とBCSから判断しましょう。猫が適正体重よりも軽くなる原因は、以下の通りです。
- 食べムラが多い
- ちょこちょこ食い
- 食欲がない
- 食べても痩せている
などがあげられます。
痩せすぎな猫には食事を変える
食べているのに痩せすぎ、食欲がなくて食べないのは、他の症状も出るなど、病気からくる原因でもあります。しかし食べないと胃が動かないのです。
偏食気味や気分によって食べない、食欲がない猫でも、とにかく食べて胃を動かさなければいけません。猫の痩せすぎを適正体重に戻すには、フードを高カロリー、高タンパクにしてあげます。
しかし、与え続けると肥満や栄養バランスの偏りがあるので、与え方に気をつけなければいけません。少量でカロリーと栄養を摂取する方法もあれば、食いつきが良くなる嗜好性があるフードにする方法もあります。
適正体重より痩せている猫には食器を変える
次にフードの与え方です。
食べなかった猫が、お皿を変えると食べたケースも多く見られます。顔が隠れる深いお皿よりも、浅いお皿を好む猫もいます。お皿が嫌いな猫は、手の上で食べたり、外に出して食べたりすることもあります。
食欲が出るまでは、猫が食べてくれる方法で与えてあげた方が良いと思います。
どうしても食べない猫の場合は、獣医師さんに相談してから、スポイトでご飯を食べさせる方法もあります。
適正体重より痩せている猫は健康診断を
猫が6歳を過ぎると健康診断に行き検査するようにしてください。
また猫がご飯を食べないのは、ストレスや病気など色んなケースが考えられます。食べても吐いてしまう猫、食べていても痩せる猫など、それらの原因を突き止めて対処しなければいけません。
猫が適正体重より太っているときの対処法
猫が適正体重より太る原因
猫が適正体型よりも肥満気味かどうかは、猫の体重とBCSから肥満を判断しましょう。猫が肥満になりやすい原因は以下の通りです。
- 食べ過ぎ
- 運動不足
- 病気
などがあげられます。
適正体重より肥満気味の猫は食事を変える
肥満の猫や、肥満予防にフードを適正なものにすることをおすすめします。猫が肥満になるといろんな病気が出てくるので、適正体重に戻すか、維持することを心がけましょう。
ご飯の回数を増やし、一度の量を少なめにする方法や、カロリーをおさえるダイエットフードにする方法があります。もちろんおやつも控えましょう。
適正体重より肥満気味の猫には運動をさせる
そして肥満の猫は運動不足も原因です。必ず1日決まった時間に運動させるようにしましょう。
肥満はリスクが多いので、猫の寿命も縮めてしまい兼ねないので気を付けないといけません。
子猫、成猫、高齢猫の食事は必要な量と栄養は異なります。年齢にあった食事管理をしてあげてください。
まとめ
猫の適正体重について紹介しました。1歳を超えて、体重が大きく変わることもあるので、気をつけなければいけないですね。
ついついご飯をたくさん与えると肥満になるし、暑い時期には猫も食欲が無くなってしまい、食べる量が減り、痩せてしまうので適正体重を維持するように環境を考えていく必要があります。