猫は1回の出産で何匹生まれる?
猫の妊娠が分かると、まず気になることは「1回の出産で何匹生まれるの?」ということが多いのではないでしょうか。ここで、猫の出産は平均で何匹産まれる?最大で何匹産まれる?という疑問にお答えしていきますので、ぜひご覧くださいね。
猫の出産は3~5匹産まれる
猫の出産は平均で何匹産まれる?という気になる疑問にお答えすると、猫は多胎動物であるため、1回の出産で平均的に3~5匹の子猫を出産すると言われています。
ですが猫の出産は「年齢や大きさ、健康状態」にも左右されると言われており、生後7ヶ月未満の出産であった場合や高齢猫である場合は1~3匹ということもあるようです。いろんな危険性などを考えると出産するにはだいたい6歳ぐらいまでがいいのかもしれません。
最大で19匹産まれたこともある?
猫の出産で最大で何匹産まれる?という気になる疑問にお答えすると、猫の1回の出産で過去最大19匹を記録しているのがギネスブックに「1回の出産で産んだ子猫の最多記録」を持つバーミーズとシャム猫の交配種である4歳のタラウッド・アンティゴンという母猫。
1970年8月7日に19匹の子猫を出産したことでギネス記録に残っているため猫の出産で最高何匹産まれる?という疑問には19匹…と言いたいところですが、19匹のうち4匹が死産であり生存しているのは15匹であったため、母子ともに健全であることが可能なのは15匹までなのかも知れません。
また、体の大きな猫の場合は最大8匹以上の出産も可能である場合があり、猫達は出産を重ねるごとに子猫の数が増える傾向があるともされています。
猫は生涯で何匹出産できる?
猫達は避妊手術をしていなければ可能な限り出産を繰り返すことが実質可能ですので、計画的な出産を予定していない場合は避妊手術を行う方が良いとされていますね。
では、もしも避妊手術を行わなかった場合ですが…猫は生涯で何匹出産できるのでしょうか?気になって調べてみました。また、猫は一年に何回出産するのかという気になる猫達の出産について見ていきましょう!
生涯で出産できる子猫の数
生涯で出産できる子猫の数では、猫が生涯で出産できる回数は10回~15回が可能とされているため、生涯で出産できる子猫の数は約36匹~50匹前後と言われています。
また、ギネス記録に残る「猫の最多産記録」ではアメリカテキサス州に住むタビー猫のダスティが、生涯において420匹の子猫を出産したと記録されています。
猫の個体によっては、生涯で出産できると言われる子猫の数を遥かに上回るということですね。
避妊手術について
もしも避妊手術を行わなかった場合、猫が生涯で出産できる子猫の数の約36匹~50匹前後を飼い主の方が責任を持って面倒を見てあげる、もしくはきちんと里親を探してあげる必要があります。
このため、飼い主は子猫の命に責任を持てるのか、避妊手術はいつ行うべきかなど先のことも考えた上で計画的な出産を行うことが大切です。
猫の出産は何匹くらいまでが安産?
猫の出産は何匹までが安産であると言えるのでしょうか?体に対してお腹が大きくて出産する子猫の数が多い場合は飼い主の方も不安に思うことも多いかと思います。
ここで、猫の出産は何匹くらいまでが安産?について注意点も含めてご紹介します。
猫はほとんどが安産!でも育児放棄に注意しよう
猫は多胎動物のため1回の出産で平均的に3~5匹または8匹以上の子猫を産む場合もありますが、多くは大きなトラブルもなく産まれてくることが多いのではないでしょうか。。
子猫がたくさん産まれて来ると飼い主の方は「子猫のお世話を手伝ってあげた方が良いのでは?」と感じるかも知れませんが、母猫は子猫が産まれた時点で滞りなくお世話を始めるため、手伝いが要らない場合が多いと言えます。このため、飼い主の方は側で見守ってあげるという気持ちでいてあげることが一番です。
猫の育児放棄
ですが万が一、母猫が面倒を見ない時つまり「育児放棄」をしてしまったら飼い主の方が母猫に代わり子猫の面倒を見てあげなくてはいけません。そんな母猫が育児放棄をする理由は以下にあります。
- 初めての出産でどうすればいいのか分からなかった
- 人が育児を手伝ったため
- 生まれた子が弱そうだった(子猫の命を諦めた時)
- 人の匂いが付いたから
このような理由から母猫が育児放棄をすることがあるため、飼い主の方は子猫と母猫の様子を見守ってあげましょう。母猫に育ててもらうことが一番ですが、必要であれば飼い主の方が育ててあげなくてはいけません。
猫の出産は15分~30分間隔で産まれて来る
猫の出産は15分~30分間隔で産まれて来るため、順調であれば基本的には3時間ほどで出産が終わります。猫達は基本的に安産ですが、稀に母体に比べて子猫が成長し過ぎてしまったなどの理由で難産になることもあります。
このため、出産時の出血が大量だったり胎児の頭が出ているのにも関わらず5分以上経っても分娩が進まない時は至急動物病院に連れて行く必要があるということです。
また、陣痛が始まっているのに一向に子猫が出て来ない場合も病院さんに連絡しましょう。最初に産まれて来る子猫が逆子であることもあります。逆子の場合は、子猫が下半身から出て来ますが、逆子がお腹のどこかで引っかかってしまうと母猫が一生懸命、力んでも子猫が出て来ないことが多いです。飼い主の方は異常を感じた時点ですぐにかかりつけの獣医師に相談しましょう。
このほか子猫が逆子である場合、もしくは体の一部だけが見えている場合飼い主の方が無理やり子猫を引っ張り出そうとしてはいけません。
まずは、落ち着いて状況判断をしましょう。「子猫の命を助けることができそうか、母猫の状態はどうか、飼い主の方が自分で対処することができそうか」。この3つを冷静に判断する必要があります。
飼い主の方が状況を見て3つとも問題ないようであれば、タイミングを見計らいながら以下のように正しく対処してあげてください。
①ガーゼか柔らかいタオルで子猫を包む
②親猫のお腹に向かって子猫のお尻を優しく掴んで「くの字」にする
③陣痛に合わせてゆっくり引き出す
もしも、飼い主の方が難しいと感じた場合は、無理をせずに動物病院に連れて行くことが大切な判断です。基本的には素人判断せず病院さんに行くことを考えてください。
猫達は安産ではありますがもし可能であれば出産がわかった時点で病院さんと連絡をとっておきましょう。もしもの場合に対応がスムーズかと思います。またレントゲンやエコーが可能になれば、事前に何頭お腹にいるのかを把握することができます。それはとても大事なことですので、できるだけ病院さんに事前に診察に行っておくことも大切だと思います。
猫の繁殖期
実は猫の繁殖期は、冬から春の時期と春から夏の時期の一年に2回訪れます。しかし、母乳を与えている時期でも発情はあるので、場合によっては年に3回の出産もありえます。そして猫達は、交尾を行うことで排卵が誘発されるため、1回の出産でお父さん猫が違うということもあるようです。
まとめ
いかがでしたか?猫達は哺乳類ですが、多胎動物なので、出産で3~5匹あるいは場合によって8匹以上の子猫を産むこともあります。
出産の際には万が一に備えて、動物病院に連絡しておくことも必要ですが、猫達は比較的安産と言われるため飼い主の方は、猫の出産を落ち着いて見守るという気持ちで構えているのが一番なのかも知れません。
猫は警戒心の強い生き物でもあるため飼い主の方が、子猫に触ることによって「育児放棄」をすることもあります。このため本当に、人の手が必要かどうかを落ち着いて見極めてあげたほうが良いと言えますね。
母猫の健康を保ちながら子猫が元気に育ってくれるのが一番ですので飼い主の方は必要に応じて子育てをサポートしてあげましょう!