猫が太る原因
猫が太る原因は、大きくわけて4つだと言われています。
1.避妊手術によって猫が太る
猫は避妊手術によって太ることがよく知られています。ホルモンバランスが変わってしまうことが原因で、避妊手術後はメス・オスに限らず太りやすくなるのだそうです。今まで通りの餌を与えていると、急に太ることもありますので注意が必要になります。
2.食べすぎで猫が太る
猫はいわゆる”置き餌”を好みます。置き餌は、常に餌が置いてある状態で、猫はちょこちょこ食いをすることになります。猫自体はこのちょこちょこ食いが好きで、1度に大量の餌を与えてもらうよりも、常に餌が置いてあることで好きな量を好きな時に食べられる環境を好みます。
しかし、この置き餌によるちょこちょこ食いは猫が太る原因になってしまいますので、オススメは出来ません。もしも、ちょこちょこ食べるのであれば、しっかり1日の量を測り、それ以上の量は与えないようにすることが大切です。
3.運動不足で猫が太る
運動不足によって猫が太ることもあります。猫は広さよりも高さが重要だと言われており、ペットを飼う=広い家が良いと思われがちです。しかし猫の場合キャットタワーがあり家具の上などの高い所にも登れる環境の2LDKの部屋と、高さが全くないただ広いだけの3LDKでは、高い所にも登れる環境の2LDKの部屋が良いと言われています。
猫は高い場所に登れないことで運動不足になりやすく、ストレスも感じやすくなってしまい太る事があります。
4.病気で猫が太る
猫が太る原因の1つとして、病気になっていることが考えられます。例えば、甲状腺機能低下症の病気で太ることもあります。
他にも、お腹だけ太る場合は、猫回虫によりお腹が膨れている、メス猫の場合は子宮蓄膿症などの病気により、子宮に膿が溜まってしまうことでお腹が膨れる、ということも考えられます。
関節の病気にかかっている猫の場合は、運動量が減ることで太ることもあります。猫が太る原因のひとつとして、様々な病気の可能性があることも忘れてはいけません。
猫が太ることから考えられる病気
猫が太ることでかかりやすくなると言われている病気もあります。
- 心臓や呼吸器疾患
など。ちなみに、猫の体重が20キロ以上あると、呼吸器不全で亡くなるケースもあり、猫が太る事は、心臓や呼吸器に負担がかかることは間違いはありません。
そのほかにも、重い体で手足で体を支えるため、猫がヘルニアを患いやすくなってしまったり、糖尿病になってしまったりと、猫が太ると様々な病気が考えられるのです。
猫が太るとまん丸でコロンとしたその姿がとても可愛らしく、逆に「太らせたい!」と思ってしまう飼い主さんも。しかし、猫が太ることでこんなにたくさんの病気にかかる可能性があるのです。
猫が太るのを防ぐには
先ほど猫が太る病気をご紹介しましたが、大切な愛猫ですからいくつになっても健康で長生きしてほしいですよね。ここでは猫が太るのを防ぐ方法をご紹介したいと思います。猫が太ることへの対策は、大きくわけて4つあります。
餌を変える
避妊手術を行った猫や、太り気味の猫の場合、餌を普通の物から肥満対策の物や、ダイエットフードへと変更することをオススメします。いきなり餌を変えてしまうと、猫が嫌がり餌を食べなくなってしまう可能性もありますので、初めての餌を与える時には、今までの餌に5分の1程度を混ぜることから始めましょう。
あまり焦らずに時間をかけて徐々に新しい餌に慣れさせていくと、猫も嫌がることなく食べてくれることが多いと言われています。
置き餌をしない
先ほども言ったように、1日に必要な量を測らないで適当な量を置き餌にする場合は、猫が太る大きな原因です。また、ホコリやゴミなどが餌に混ざることもあり、非常に不衛生だと言えます。猫が太ることを防ぐだけでなく、衛生面も考えましょう。缶詰やパウチは置き餌には向きませんので注意しましょう。
運動をさせる
猫は運動不足になってしまうと太りやすくなる傾向があり、十分に運動をさせる環境を作ってあげる必要があります。広さよりも高さが必要なので、キャットタワーを設置したり高さのある家具の上に登ることが出来るようにしておいてあげると良いですね。
健康診断に行く
餌の食べすぎや運動不足だと思っていても、もしかしたら病気が原因かもしれません。猫の病気にいち早く気が付くためには、定期健診や健康診断を受けることがとても大切です。どんな病気でも早期に発見することにより、治療の幅が広がるのは事実です。
まとめ
今回は猫が太る原因についてまとめました。猫が太ると、餌の食べすぎや運動不足が真っ先に思いつきますが、実は病気によって太りやすくなることもあります。最悪な事態を防ぐためにも、猫が太る原因を探る際には、是非猫の健康診断に連れて行くことをオススメします。