猫がそうめんを食べても大丈夫!
そうめんを猫が食べても大丈夫かということについては、いくつか注意事項はあるものの、基本的には大丈夫です。そうめんに含まれる成分(乾麺の状態)では、炭水化物、脂質、たんぱく質、食物繊維、ミネラルなどで特に猫にとって有害となる成分は含まれていないようです。
ではそうめんは猫の身体にとても良いかというとそういうわけでもなく、ミネラルは水で洗い流す時に失われてしまいますし、三大栄養素である炭水化物、脂質、たんぱく質がエネルギーに変わるには、ビタミンB群などのまた別の栄養が必要になってきます。
ですから猫にそうめんをあげるのには害はないですが、欲しがった時に多少分けてあげるもので、メインで上げる食べ物ではないと捉えましょう。
猫にそうめんを与え方
猫にそうめんをあげる時は、体重4kgの猫を例にすると、2~3cm(1本20cm程度)をよく水で洗い流してから与えるようにしましょう。というのもそうめんは小麦と塩、水をこねて作られたもので塩分が多めに含まれているからです。猫は汗をかくことをほとんどしない生き物であり、必要とする塩分量は人間の3分の1程度だとされています。そのため、人間には少量でも猫には塩分過多になってしまうことがあるのです。塩分の取り過ぎは猫のなりやすい病気である結石などの原因にもなります。そうめんの塩分は水で洗うと9割以上流れてしまうとされていて、100g中、0、2%ほどは残っていますが、これは許容範囲となります。
このように猫にそうめんをあげる時は塩分がありますから、乾麺のままでなく、必ず茹でて洗い流して与える必要があるのです。猫にそうめんを与える際の要点をまとめると、食べやすい長さにし、量も1本など少量で、よく水で洗い流してあげるということになります。また、猫は熱い物は食べられませんのできちんと冷ましてからあげることも大切です。
猫にそうめんを与える時の注意点
- 猫に薬味やつゆを与えないこと
- 猫に人間用のそうめんを分けるのではなく、茹でて水洗いしたものだけを与える
- 大量のそうめんは猫の体に負担になる
- 猫が小麦アレルギーを発症する可能性がある
- 重篤な場合は猫が死に至る可能性がある
猫にそうめんをあげる際の注意点というものもいくつかあります。例えばそうめんには、薬味や、つゆなどがつきものですが、これらは猫によくないものですので、絶対に食べさせないようにしてください。他にも海苔などが喉にくっつく、人間用の薬味としてネギを切っていたりしたら猫がつまんでしまうなどの事故(猫にとってネギ類は猛毒)もあり得ますので、ねこにそうめんをあげる時は、茹でて水洗いしただけのものを与えるようにし、人間用のそうめんを分ける際もネギ類などの誤飲に気をつけてください。
また、そうめんそのものには猫に有害となる成分は含まれていませんが、食物繊維が白米の4倍近くも含まれていることから、量を食べすぎると下痢などの問題を引き起こす可能性もあるので注意しましょう。他にも体調や猫の年齢によってもそうめんが胃の負担となり、消化不良になったりすることもあります。
さらに注意したいのが、猫も人間と同様に小麦アレルギーを発症する場合があるということです。猫が小麦アレルギーになると、鼻炎、下痢、肉球を噛むなどの行動をすることがあります。このようにそうめんは、成分は猫にとって有害な食べ物ではありませんが、アレルギーや個体や年齢による反応の差がありますので、あげた後の猫の様子もよく見ておいた方が安心でしょう。
冷麦やうどんは猫に食べさせて大丈夫?
そうめんとよく似たもので混同しがちなのが冷麦です。この冷麦については猫に食べさせてよいのかというと、そうめんと同様の作り方の注意点を守ればOKとなります。また、うどんも同様に食べさせることが可能となります。
冷麦やうどんはJAS規格というもので太さが定められそれで区別されていますが、成分には大きな違いはありません。違うのは若干カロリーに差があることぐらいです。
このようにそうめんを食べることが大丈夫な猫なら冷麦やうどんを食べても問題はないでしょう。ただそうめん同様にあげた後は猫の様子をよく見てあげてください。
まとめ
いかがでしたか?そうめんは成分的には、塩分を注意する以外は猫に食べさせても特に問題はないようです。ただ、猫にそうめんを食べさせる際の量や薬味やつゆなどの誤飲、そして小麦アレルギーなどの反応については気をつけてあげることが必要でしょう。