猫は蕎麦を食べても大丈夫?
猫に蕎麦を食べさせてはいけない!
猫にお蕎麦を食べさせてはいけません。理由は、蕎麦を与える場合、蕎麦の成分が問題ではなく蕎麦アレルギーを発症するリスクが高いことが問題なのです。
猫の蕎麦アレルギー
- 目の腫れ
- 発疹、脱毛などの皮膚症状、
- 呼吸困難
- 下痢
- 嘔吐
- 痙攣など
蕎麦アレルギーは人間だけでもなく、猫にも発症します。蕎麦アレルギーとは、アレルゲンである蕎麦を口にすることによりアナフィラキシーショックなどの重篤な症状を引き起こすことです。
猫も同じく蕎麦アレルギーを持つ猫が蕎麦を食べると、目の腫れや口のまわりや耳の中に赤い発疹や脱毛などの皮膚症状、呼吸困難、下痢、嘔吐、痙攣などを引き起こすこともあります。
最悪の場合は意識障害を起し血圧が下がることでのショックで死に至る場合もあります。
子猫は特に蕎麦アレルギーに注意
蕎麦アレルギーを始め、様々なアレルギーは子猫(生後6か月~2歳の間)に発症しやすい傾向にあります。
アレルギーとは猫の身体の中の免疫システムが過剰に反応することによりおこります。
子猫の場合は特にその反応が出やすく、元々体力もあまりない子猫は成猫よりも重篤な症状に陥りやすいです。子猫のうちの蕎麦などの誤飲に注意をするようにしましょう。
猫が蕎麦を食べた時の対処法
もし、猫が誤って蕎麦を食べてしまった場合はアレルギー症状が出ないかしばらく様子をみましょう。まずは愛猫が蕎麦アレルギーを持っているのか見極めるのが重要です。
蕎麦アレルギーによる症状がおきた場合
猫が蕎麦を口にしてからすぐに反応が出る子もいますし、猫が蕎麦を食べて数時間後に反応が現れる子もいます。症状もみるみるまに赤い発疹が発生したり、呼吸困難と意識障害を伴う重篤な症状に陥る場合もあれば、少しの発疹だけですぐに赤みが引きケロッとしている子もいます。
猫が蕎麦を食べて重篤な症状が出た場合は緊急性を要します。出きるだけ早く動物病院を受診しましょう。
猫が蕎麦を食べてアレルギー反応が出なかった場合
猫が蕎麦を食べたけどアレルギー反応が出なかった場合でも、それはたまたま出なかっただけかもしれません。
少量の蕎麦しか食べなかった場合や、体調が良かった場合はアレルギーを持っていても症状がほぼ出ないこともありますし、症状が出ていてもあまりにも小さな変化なので飼い主が気づかなかった場合もあります。
一回蕎麦を食べてアレルギー反応が出なかったからといって油断はせずに、アレルギーの危険がある食べ物は極力与えないようにしましょう。
猫は蕎麦を使った食材を食べても大丈夫?
蕎麦自体はダメでも蕎麦を使った食べ物、例えば蕎麦粉、蕎麦茶を与えるのはどうなのでしょうか?
蕎麦粉、蕎麦茶も食べさせるのは良くない
蕎麦粉も蕎麦茶も、もちろん蕎麦アレルギーの危険性が潜んでいるので食べさせてはいけません。蕎麦アレルギーを持っている猫ちゃんは特に、口にしなくても触れるだけでアレルギーを発症する場合もあります。
蕎麦粉を与えなくても使用するときは猫ちゃんのいないところで使用し、蕎麦茶を飲むときは猫ちゃんに盗みのみされないように注意するとより安心ですね。
蕎麦がだめなら、うどんは与えてもいいの?
うどんは蕎麦アレルギーの成分を含んではいないので与えても問題はないですが、塩分が含まれているのが問題です。塩分の摂りすぎは猫の身体にも悪影響を及ぼしますし、様々な病気の原因にもなります。
うどんを与える時はしっかり茹でてから水洗いをし、できる限りの塩抜きを十分に行ってから与えるようにしましょう。
西洋の猫はパスタを食べるらしい
蕎麦と同じ麺類としてパスタはどうなのかとお考えの方、実は西洋では猫の好物は魚ではなくパスタと言われています。
本当に猫がパスタを好きなのかは定かではありませんが野良猫に家庭の残り物、つまり西洋の主食であるパスタをよく与えていたことによりパスタが猫の好物と言われるようになりました。
と、言うわけで猫にパスタをあたえても問題はありません。
蕎麦以外の麺を与える時は味付けをしない
うどんやパスタを与えてもいいですが、出汁やパスタソースは使用しないようにしましょう。
出汁には多量の塩分が含まれていますし、パスタソースも味が濃いため猫向けの食べ物とは言えません。与えるときは塩分に気を付けて与えましょう。
小麦粉に対してアレルギーを持っている猫もいます。また、そばの中に小麦粉が混ざっている場合もあり得ます。小麦粉アレルギーがある場合はうどんやパスタもあげることはできません。
まとめ
- 猫に蕎麦を食べさせてはいけない理由は「蕎麦アレルギー」がある可能性があるから
- 猫が蕎麦アレルギーの場合皮膚症状、呼吸困難、下痢、嘔吐、痙攣などを引き起こす
- 蕎麦アレルギーにより亡くなる事もある
- 食べてしまった場合は様子を見て病院へ連れていく
猫と蕎麦の関係をご紹介しました。蕎麦以外にもアレルゲンとなりうる食材はたくさんあります。アレルギーを発症すると、重篤な症状に陥り最悪の場合取り返しのつかないことになりかねません。
危険な食べ物は与えないようにすることで猫の命を守ることにも繋がります。猫との楽しく幸せな生活を送るためにも猫ちゃんにとって危険な食べ物は十分把握するようにしましょう。