猫にコーラを飲ませてはいけない!中毒症状を引き起こす可能性も

猫にコーラを飲ませてはいけない!中毒症状を引き起こす可能性も

甘くて炭酸がさっぱりとしたコーラですが、猫に与えることはおすすめできません。ここでは、猫にコーラを与えてはいけない理由を詳しくご紹介します。

猫にコーラを飲ませるのはNG!

猫にコーラを飲ませるのはNG

猫にコーラを与えることはおすすめできません。コーラには大量の砂糖、炭酸、カフェインが含まれており、猫にとって有害になります。

猫がコーラを飲むと、嘔吐や痙攣、ふらつきなどを起こし、最悪の場合、死に至ることもあります。誤って猫にコーラを与えないよう、十分な注意が必要です。

また、基本的にコーラに限らず、猫が誤って人間の飲み物を飲んでしまうと、悪影響が出る危険性があるので、飲み物の置き場所には気をつけましょう。

ここからは、猫にコーラを与えてはいけない具体的な理由をご紹介します。

猫にコーラを飲ませてはいけない理由

猫にコーラを飲ませてはいけない理由

猫にとって、コーラはさまざまな害をもたらし、命を危険にさらす可能性があります。なぜ、コーラが猫の死を招く危険性があるのか?ここでは、与えてはいけない3つの理由を紹介します。

  • 中毒症状
  • 炭酸
  • 糖分の過剰摂取

中毒症状を引き起こす可能性がある

猫がコーラに含まれる成分を摂取すると、中毒症状を起こすことがあります。

中毒症状とは、食べ物などが体内に入ったとき、下痢や嘔吐などの機能障害を起こした状態をいいます。猫は人間より体が小さいので、少量でも中毒症状を起こす可能性があり、与えるものには常に注意が必要です。

コーラには、猫が中毒を起こす可能性のある成分が2つ含まれています。

カフェイン

カフェインには覚醒作用があり、血管を拡張させる作用があります。カフェインを摂取すると、動悸や不整脈などの中毒症状を起こすことがあるので、間違えて与えないように注意しましょう。

カフェインはコーラのほか、コーヒーや紅茶などにも含まれています。

テオブロミン

コーラに含まれるテオブロミンは、猫が摂取すると気管支拡張作用と利尿作用が出ます。猫は残念ながらテオブロミンを排出する機能がなく、敏感に反応してしまいます。

過剰摂取で死に至ることもある猫にとって、非常に危険な成分です。テオブロミンの摂取による具体的な中毒症状としては、下痢、嘔吐、興奮状態、脱水症状などが挙げられます。

よく、猫にチョコレートを与えてはいけないといわれていますが、その理由はコーラと同じくテオブロミンが含まれているためです。

コーラに含まれるカフェインやテオブロミンを摂取すると、中毒症状を起こして命に関わる危険性があるので与えないように注意しましょう。

炭酸が胃に溜まるので危険

コーラに含まれている炭酸が猫にとって害になることがあります。

猫はゲップすることが苦手な動物で、そのため体内のガスをうまく排出できません。排出されなかった炭酸が胃の中にたまると、鼓腸症(こちょうしょう)になることがあります。

鼓脹症とは、炭酸などのガスがたまり、胃が拡張してしまう病気です。胃の出入り口や血管が閉ざされ、最悪の場合、胃がねじれてしまいます。

鼓脹症は命に関わる病気なので、猫にコーラなどの炭酸飲料を与えるのはおすすめできません。

糖分過剰摂取で肥満の原因になる

コーラに含まれる大量の砂糖は、肥満の原因になります。

肥満は内臓を圧迫したり、足腰の関節を傷めたりするため、寿命が短くなることもあるので注意が必要です。また、猫は一度太ってしまうと、運動させることが難しく、痩せにくい体質になってしまいます。

なるべく肥満にならないように、糖分の過剰摂取は控えましょう。

猫がコーラを飲んでしまったときの対処法

猫がコーラを飲んでしまったときの対処法

猫が間違えてコーラを飲んでしまったとき、自宅でできることはあまりありません。素人が慌てて吐かせるのはとても危険です。猫がコーラを誤って飲んでしまったら、すぐに動物病院を受診しましょう。

猫がコーラを飲んだ時にどんな症状が出たのかをメモしておいて、動物病院に伝えるのが一番です。症状や飲んだ量を病院に伝えることで、正しい対処をしてもらえます。

まとめ

コーラと猫についてご紹介しました。

  • 猫にコーラを与えるのは危険
  • 炭酸などの成分により、中毒や肥満などの悪影響が出る可能性がある
  • 誤飲した場合は、すぐに動物病院を受診する

多くの人がコーラを美味しいと感じますが、猫には多くの害を与えます。少しでも長く一緒にいるために、健康管理には気を付けたいですよね。

猫用のジュースなども販売されているので、害がないように楽しむことができます。間違って人間の飲み物を飲んでしまわないように、置き場所にも気をつけましょう。