猫が痙攣を起こす原因
痙攣を起こす原因には、一体どんなものがあるのでしょうか?
てんかん発作
良く言われるのは「てんかん」による痙攣発作です。てんかんは、脳に流れる微弱な電流の流れに異常が生じる事で起こります。全身が痙攣する全般発作と体の一部分に起こる部分発作があります。
痙攣とともに体が突っ張るひきつけが起こる事も。投薬で治療する場合がほとんどです。うまくいけば痙攣が起こらなくなるのはもちろん、薬を飲まなくても済むようになる事もあります。
てんかんで痙攣している猫
熱中症による熱痙攣
熱痙攣は軽度の熱中症の事を言いますが、水分の過剰摂取で血中の塩分濃度が薄くなり、塩分不足が原因で筋肉の痙攣が起こります。早期に受診して治療を行えば命に別状はありません。
毒を摂取した
猫には毒となる植物や食品、薬物を食べてしまったり、金属を摂取する事で中毒症状を起こし、痙攣が発生する事もあります。観葉植物や花などは、人間にとっては癒しとなっても、猫にとっては毒となるものが多く存在します。なるべくならば家の中には置かない事をオススメします。
我が家も以前は切り花をよく飾っていましたが、猫が来てからは葉や花びらを食べてしまうので一切飾らないようになりました。花束を頂いた時はトイレなど、猫を隔離出来る場所に飾るようにしています。
猫が中毒を起こすもの
- タマネギ
- イカ
また、猫が食べてはいけない食品もあります。タマネギやイカなどは有名ですね。基本的に人間の食べ物は猫には与えないようにすると良いでしょう。どうしても与えたい場合には、事前に猫にとって害がない食品なのかを確認してからにしましょう。
薬品も猫の手に届かない場所に仕舞っておきましょう。頭の良い子は戸棚などを開けてしまう事もあります。ベビーロックなどを設置しておくと安心です。
意外な所で体温計に使用されている水銀や、海外のおもちゃの塗料などで、金属中毒になってしまう事もあります。鉛や水銀、銅や鉄など、重金属を使った製品に愛猫が接触しないよう注意が必要です。
病気
猫の痙攣は様々な病気の症状としても表れます。痙攣が起きる病気は、
- 高血圧症
- 低血糖症
- 低カルシウム血症
- 急性肝炎
- 副甲状腺機能低下症
- 髄膜脳炎
- 水頭症
夢を見ている
愛猫が気持ち良さそうに寝ているな〜、と思ったら、突然手足をピクピク痙攣させる事ありませんか?しかも白目を向き、なんだかうなされているような・・・、こんな時は猫が夢を見ています。
眠りの浅い時間に目が覚めている間の出来事を夢として見ているのですね。それに伴い、手足が動いたり、寝言を言ったりします。
ですから、基本的には寝ている間にピクピクしているのは心配ありません。下手に起こさず、そのままにしてあげてください。白目を向く猫の寝顔はきっと小さな子供がショックを受けて泣いてしまう位怖いですが、睡眠の邪魔をされた方が猫にとっては迷惑です。
ただ日常的に痙攣を起こす事がある猫や、痙攣の程度が重度の場合は注意が必要です。
猫が痙攣を起こした時の対処法
猫が痙攣をおこしている時は触らない
愛猫が痙攣を起こすととても心配になりますが、まずは冷静になって、周りにキケンな物があれば避け、落下しやすい場所であれば落ちないように見守りましょう。口や体には触らない方が良いでしょう。下手をすると意識がもうろうとしていて噛まれてしまう事があります。
痙攣をおこしている動画を撮影する
また、携帯電話のビデオで痙攣の様子を撮影しておきましょう。受診時に獣医師に見せる事で、診断の役に立ちます。発作が起きた時間と収まった時間も記録しておくようにしましょう。
猫が痙攣を起こしたら早めに病院に受診する
通常であれば痙攣は数分で収まりますが、もし10分以上続いたり、痙攣が何度も起こったりするようでしたら緊急を要しますので、深夜であっても病院へ連れていきましょう。それ以外の場合でも、痙攣を起こした後はなるべく早く受診しましょう。
猫の痙攣は、その原因により程度は様々です。体の一部分の場合もありますし、全身が痙攣する事もあります。また、数分で治まる場合もあれば、何回も繰り返す事もあります。
痙攣の前兆が発生する事もあります。粗相をしたり、顔がヒクヒクしたり、口をパクパクするなどです。見過ごしがちですが、何かいつもと様子が違うと感じたら、注意して愛猫を見ておくようにしましょう。
まとめ
猫の痙攣には様々な原因がありますね!激しい痙攣は驚きますし、愛猫の苦しそうな様子には辛くなります。ですが、全身に痙攣が起きている場合は意識がない事が多いです。そのため、愛猫は苦しいという感覚は感じていません。
愛猫が痙攣を起こした場合は飼い主さんの冷静な対処が大切です。心配になる気持ちは重々分かりますが愛猫のため、是非落ち着いて対応してあげてくださいね。