猫の声がかすれる原因
鳴きすぎだから
人間と同じように、猫もあまりにも頻繁に鳴きすぎたり、大声を出し続けたりすると、声がかすれることがあります。
鳴きすぎる原因は様々でしょうが、あまりにも大声で長時間鳴き続けると、喉に炎症を起こしてしまいます。そのため猫の声がかすれるというわけです。
この場合は、猫にあまり喉を使わせないようにして様子を見れば自然と治っていきますので、まずは鳴いている原因を突き止めて対策を行うようにしましょう。
サイレントニャー
皆様はサイレントニャーというのをご存じでしょうか?ニャーの口を開けているにもかかわらず、声が一切聞こえないという症状のことです。
このサイレントニャーは、子猫が母猫に甘えるときに出す声で、人間には聞こえない高い音で鳴いているため、人間には声が聞こえないのに、口は開いているというふうに見えるのです。
このサイレントニャーですが、猫によっては人間がかすかに聞こえる程度の声を出すこともあるため、小さくて聞こえにくいくぐもった声、人によってはかすれてる声に聞こえることもあるようです。
声変わりだから
正直、人のような声変わりといわれるものは猫にはありません。が、場合によっては子猫の時よりも成長し声質がかわることはあるかと思います。
ただ、声がわりは全ての猫がするわけではありませんし、声が急にかすれる場合、何らかの病気の可能性もありますので、心配ならば念のため、動物病院で検査を受けるようにしましょうね。
猫の声がかすれるときに考えられる病気
咽頭炎
猫の声がかすれる原因となるのは、やはり喉に何らかの異常が発生しているためと考えられます。その中でも代表的なのがこちらの咽頭炎です。
これは猫の喉が炎症を起こすことで発症するものです。
原因は様々ですが、有害物質を吸い込んだり、何かを飲み込んだりすることで、喉が傷ついてしまい喉に直接的なダメージを受けると考えられています。そのほかにも、手術の際のどに管を入れる場合があるのですが、それが原因で炎症を起こしてしまう場合もあります。
気管虚脱
気管虚脱は、気管がつぶれてしまい、空気がうまくながれなくなる病気です。これは猫の声がかすれる病気の中でも特に厄介です。発症すると呼吸がしづらくなり、また、ひどくなると呼吸も苦しくなるためガーガーといった呼吸音を発するようになります。
声も出しにくくなるため、結果的に鳴き声がかすれるような症状へと結びつく場合もあります。
この病気は治らないと言われてきましたが、最近では手術をすることで助かる猫もたくさん出てきています。そのため、気管虚脱になったからといってあきらめずに、大きな病院や手術が得意な獣医師に相談をしてみましょう。
猫伝染性鼻気管炎
いわゆる猫風邪とよばれているものです。猫の声がかすれる病気として知られています。これは、新しい環境で猫を迎えたり、季節の変わり目や免疫がおちてる時などに発症しやすくなります。くしゃみや鼻水など主に呼吸器に関する症状を伴います。
この病気は自然治癒が難しく、放っておくと他の病気や重症化してしまう場合もあります。そのため、猫の声がかすれる原因が思い当たらなかったり、くしゃみや鼻水などの他の症状もあるのであれば、一度病気を疑ってみるようにしてくださいね。
そのほかにも、喉に腫瘍やポリープができてもかすれてしまうことが考えられます。なので、おかしいなと思ったら勝手に判断せず、獣医さんに相談しましょう。
まとめ
愛猫の鳴き声がかすれている状態だと、飼い主としては不安になってしまいますよね。実際に鳴き声がかすれているときは、何らかの病気が原因となっている可能性もありますので、決して油断をしてはいけません。
猫の声がかすれる場合、病気の可能性を考慮して病院へ相談をしてみましょう。早期発見が愛猫の命を救うことにつながります。
また、声がかすれることへの予防法は、ストレスのない生活環境を提供してあげることです。大切な愛猫のために、ふだんから快適な環境を作ってあげましょうね。