猫が痩せる原因と時に気を付けるべき病気

猫が痩せる原因と時に気を付けるべき病気

飼い猫が太ってしまい困る飼い主さんは多いですが、猫が痩せる事に困る飼い主さんは少ないように思います。太っていた猫が痩せる事は問題はありませんが、急激に体重が減る事は好ましい状況ではありません。今回は猫が痩せる事について述べていきます。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫が痩せる原因

横になっている猫

病気

多くの場合、猫が痩せる原因は病気によるものが多いです。
特に、口内トラブルによる病気は、食欲低下を引き起こします。
したがって、猫が食欲がなく且つ急激に痩せてしまった場合は何らかの病気に罹患していると判断出来ます。

夏バテ

猫が痩せる原因には、夏の暑さに耐えかねて、食欲を無くしてしまう場合もあります。
夏バテによって体重低下が止まらない場合は、水分をきちんと摂るように気をつけましょう。
口から食べ物を入れる事は出来なくても、水分を摂る事で脱水を防ぐ事が可能です。猫は、2~3日食べなければ肝リピドーシスという状態になるので、あまり食べない場合は夏バテだからと様子を見ないで動物病院を受診しましょう。

ストレス

猫にとって生活環境の変化は、強いストレスを感じる最大の要因となります。
例えば、引越しや模様替えといった行為は猫の気持ちを強く刺激してしまうので、食欲低下を引き起こす要因となるのです。

猫が痩せる時に見られる症状

聴診器をあてられている猫

病気の場合

猫が痩せる原因が病気の場合に見られる症状は、脱毛や口の中に物を入れると痛がるという特徴があります。

また、骨が浮き出るくらいに痩せてしまっている場合はたとえ食べていても元気があっても病気を疑うべき症状です。

病気の種類によっては、餌を食べている状態であるにも関わらず痩せている場合や、餌を全く食べられない状態もあります。

その時起きている猫の症状を細かくチェックした後に、動物病院へ連絡して下さい。

ストレスの場合

食欲不振の他に、下痢や攻撃的な性格に変貌してしまうケースが多いです。

しかし、一見すると病気かストレスかを判断するのは飼い主には難しい問題であると考えられます。

下痢が止まらなかったり、嘔吐が始まればストレスではなく他の病気に罹患している可能性が高いです。
下痢が悪化せず、だんだん回復していくようであれば、自宅で様子を見る経過観察をしてもらって構いません。

猫が痩せるときに考えられる病気

ぐったりしている猫

食欲があるのに痩せる

猫が食欲はあるのに痩せる原因は、甲状腺機能亢進症という病気に罹患している可能性が高いです。

体の活力を上げるためのホルモンが過剰に分泌されてしまう病気です。
典型的な症状の特徴は、食欲がありすぎる、動きすぎる、イライラしたり落ち着きがないという症状があります。
中高齢の猫に発症しやすく、一見猫が元気なので病気の発見が遅れてしまう点が特徴です。

糖尿病に罹患している猫も食欲はあっても、体重低下が止まらないという症状が見受けられます。この場合は多飲多尿を伴います。
いずれの病気の場合でも、一度動物病院への受診が望ましいです。

高齢の猫が痩せる

高齢の猫が痩せる場合、加齢によって腎不全を起こしている可能性が高いです。
猫は加齢と共に腎臓が弱くなってしまうので、予防が難しい病気です。

痩せる上に吐くor餌を食べない

猫が痩せる上に食べたものを口から吐き出し、食べたそうにするのに餌を食べないという症状は口内炎などの口内トラブルが起きている可能性があります。

この場合、猫ちゃんは食欲が無いのではなく口の中が痛いのでご飯を食べることが出来ない状態です。

絶食状態が続くと、栄養失調に陥ってしまうので、注意が必要となります。

猫が痩せるときの対処法

横になっている白い猫

猫が痩せる時の対処法は、基本的には獣医さんにまず診てもらって下さい。
また、絶食状態が続くと肝臓を傷めてしまい黄疸が出始めたり、栄養失調状態となり、命の危険が伴います。
食欲が無くても脱水を防ぐために、水分はきちんと摂るように工夫して下さい。

まとめ

こちらをみている白い猫

猫が痩せる時に考えられる病気は複数ありますが、どの病気であっても必ず医師の治療と指導が必要となります。

必ず、自己判断で経過観察をせずに獣医さんに診せてあげて下さい。

また、脱水を防ぐためにも水分補給は欠かさずに行うようにしましょう。

投稿者

40代 女性 いずみ

我が家の猫ちゃんが、去年の夏に激ヤセしました!
ご飯をあまり食べてくれなくなり、心配になって動物病院にいき獣医師に診ていただきました。結局は、検査には引っ掛からずにすみ夏ばてだということがわかりました。水分が足りていないといわれましたので、水を飲ませるように好きなコップに水をいれてあげるなど工夫をしました。不足していたカリウムを少し点滴してくださいましたら、数日後には元気が出てきて、ご飯を少しずつ食べるようになり遊ぶようにもなりました。暑さに慣れだすと体調を壊すことはなくなり、元気に過ごせました。
涙が出るほどホッとしました。
投稿者

40代 女性 匿名

我が家の愛猫はまもなく16歳を迎える高齢のメス猫です。2週間前くらいから急に餌を食べなくなりみるみる痩せて、水すら飲まなくなりました。他に3匹の猫達がいて、何かを食べていると、食べたそうに近寄っては来ますが匂いを嗅ぐとえづいてしまいます。現在通院で点滴で水分、ビタミン等を補ってもらっていますが改善の兆しがありません。血液検査とエコーで目立った異常は見付かっていません。吐き気止めも点滴に入れて頂いていますが、全く変わりがないのです。この先改善するのか不安ですし、何が原因なのか分からないのが歯がゆいです。

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