シェルターで出会った8歳のまんまる猫
2015年、アメリカのおへそ、真ん中に位置するカンザス州。『オズの魔法使い』の舞台としても有名な乾燥地帯の州です。
ある日、カンザス州に住むラリーさんは地元のシェルターを訪れました。そこにいたのはちょっと太めのオス猫で、体重は7.2キロ。年齢はすでに8歳だったといいます。
シェルターの人は「年齢からすると、持病があるかもしれない」と言いましたが、ラリーさんはそのまんまるな体形に一目ぼれ!!
すでに大人猫だったオスカーを家族に迎えることを決めました。
オスカーくんも、ラリーさんとはとても相性が良かったようです。
とってもくつろいでねんねしていますね。
まんまる猫オスカーはとってもおおらかだった
コスプレの才能発揮
アメリカ風、『クリスマス中止のお知らせ』風のクリスマスカード。
(この季節、気が重いのは日本だけではなかったのか……)
(※白いのは粉砂糖だそうです、念のため)
そんなオスカー君、ラリーさんの家で意外な性格を見せ始めます。
お洋服を着せても気にしないおおらかな猫ちゃんだったのです。猫ちゃんでお洋服が平気な子はそう多くはないですよね。当然、季節のグリーティングカードはオスカー君とのコスプレ写真に!
「オスカーは、とても甘えん坊。大好物は人の注目で、2番目がゴハン、3番目がキャットニップのおもちゃ」とラリーさんは言います。
「雨漏り……それでも君はカワイイ」
驚いたのは、天井から雨漏りしたときにも、あまりにも変わらない態度だったこと。
思わずレインコートを着せてパチリ。
どれもラリーさんとの仲の良さが伝わってくる写真ですね♪
なかなか引き取り手の見つからない大人の猫ちゃんたち。それでも、運命の糸はどこかにつながっています。
大人猫を家族に!
「オスカーは、引き取ったときにはすでに爪の除去手術(これは私が理想とすることではないですが)と、トイレのしつけが済んでいました。しつけがされている猫を引き取れるのは、シェルターから大人猫をもらう良い理由だと思います。大人猫は、かつて愛する飼い主と暮らしていた子もいます。そして、それを失ったのです。どうか、そういう子を引き取って、愛し、癒してあげてください」
とラリーさんは言います。
日本でも高齢化に伴って、元の飼い主と一緒に暮らせなくなる例が増えていますね。どうしても仕方のない事情で飼い主を失う大人の猫ちゃんたちが、1匹でも多く新しい飼い主さんと出会えることを願ってやみません。
大人猫はどんな人に向いているか
大人猫は、初心者にとっては子猫を迎えるよりも良いことがあります。
まず、性格が定まっているので、飼い主との相性が圧倒的に選びやすいと言えます。また、ラリーさんも言うとおり、すでにしつけが済んでいる子が多いこともメリットと言えるでしょう。
迎える側が最後まで見てあげられるか不安な場合も、大人猫だったら最後まで責任を持てるので、という方もいらっしゃいます。
大人猫を迎える注意点
もちろん、メリットばかりではありません。性格が固まっているということは、一方で新しい習慣を受け入れるのに時間がかかる、という面もあります。けれど、そこはトライアルなどもありますから、過度に不安がらずに!
また、高齢猫では持病を持っている場合も多くあります。そういった猫は、初心者の方には向かないと言えますので、落ち着いて検討することも大切になりますね。
それでは、みなさまハッピーな猫ライフを!
そしてオスカーちゃん、末永くお幸せに!