猫の本を多数執筆!富田園子さんにインタビュー
富田園子さんは、様々な猫に関する書籍を執筆されている、猫好き編集者&ライターさんです。
『ねこ色、ねこ模様。』や『猫を飼う前に読む本』などかわいい表紙が印象的で、本屋さんで見かけた事もある方も多いのではないでしょうか?
今回は富田園子さんに、本を執筆するようになった経緯や猫好きエピソードなどのお話をインタビューさせていただきました!
Q①富田さんの主な活動内容を教えてください
ペットの本や雑誌記事を編集・執筆しています。犬や鳥の仕事もありますが、自分が飼っているのが猫なので、猫の仕事が多いですね。
最近では、卵山玉子さんに「猫あるあるマンガ」を描いてもらい、猫の行動の理由やその心理を解説した『ねこほん 猫のほんねがわかる本』を編集・執筆しました。
私は、動物が何を考えて行動しているのかを知るのが好きで、こうした「動物の心理」をテーマにした内容は大好きです。
『決定版 猫と一緒に生き残る防災BOOK』は、猫の飼い主向けに「飼い猫と一緒に生き残るためのノウハウ」をまとめた一冊です。知らない場所が苦手な猫と一緒に避難するためのノウハウや用意しておいたほうがよいグッズなど、猫の飼い主さんには一読していただきたい内容になっています。自分自身、防災の基本がよくわかっていなかったのですが、これを作ることでいろいろと知ることができました。
『ねこ色、ねこ模様』は、イラストで猫の毛色や模様について解説した本。「キジトラは野性的」「三毛猫はツンデレ」など、毛柄による性格の傾向なども入れ、猫好きさんが「ねえねえ、知ってる?」と雑談に使えるような本をと思って作りました。
▲猫にジャマされながら仕事中。。。
Q②富田さんが猫に関する著書を執筆されるきっかけは何かありましたか?
もともと本の編集プロダクションで働いていたのですが、猫を飼っていたことがきっかけで猫雑誌の担当になりました。飼育経験があってもあまり専門知識はなく、イチから勉強していった感じですが、猫の面白さにどんどんハマり……(笑)。会社では動物以外の本の担当になることもありましたが、自分は猫や動物の専門として経験を積みたいなと思い、独立しました。
独立してからは自由な時間が増えた分、いままで以上に野良猫に目が行くようになり、野良猫を拾って里親探しをしたり、野良猫が増えないように不妊手術をしたりといった活動も始めました。そうして得た知識を詰め込んだのが『野良猫の拾い方』です。野良猫を飼うには行うべき検査や室内飼育への馴れさせ方などのコツがあるので、野良猫を飼うときのテキストにしてもらえたらと思っています。
▲この子も元野良猫。猫たちの何気ないしぐさに笑顔をもらっています。
Q③読者の方に伝えたい事やメッセージをお願いします!
私は野良猫だった子を飼っていて、たくさんの幸せをもらっています。そして、町中の野良猫たちとうちの飼い猫は何も変わらないなと感じるんです。野良猫たちも1匹1匹個性があって、飼ったらきっとかわいいと思うんです。
残念ながら全員を飼ってあげることはできないけれど、猫好きの皆さんには単に猫をかわいがるだけでなく、いまの野良猫たちの現状を知ってもらいたいなと思います。そうして少しでも行動を起こすことで、1匹でも幸せな猫を増やせたら嬉しいです。
▲里親探し中の子猫(右の2匹)と、飼い猫(左)がご挨拶。コイツ、子猫の面倒見がいいんだとか、飼い猫の意外な一面を見られるのも興味深いです。
富田園子さんの書籍を紹介!
▲乳飲み子のときに拾ってお世話した愛猫ちゃー坊。愛嬌たっぷりのサビ猫です。
今回のインタビューでお話しされていた書籍についてご紹介します。
ねこほん 猫のほんねがわかる本
卵山玉子さんイラスト、動物学者の今泉忠明先生とのコラボで執筆された猫の気持ちがわかる本です。カラーの漫画で書かれていて読みながら「あるある~」と思う飼い主さんも多いはず。小さめサイズの本なので猫好きさんへのプレゼントもいいですね!
ねこ色、ねこ模様
猫の色や柄で性格が違う!という事をテーマに可愛いイラストつきで猫のトリビアを紹介しています。お家の猫ちゃんの色や柄と照らし合わせて読んでみても面白いですね!猫好きさんにプレゼントしてもきっと喜ばれるはずです。
決定版 猫と一緒に生き残る防災BOOK
猫を飼っているとふと今災害が起きたら…!?と考えてしまう事もあるはず。いつ来るかわからない災害に備えて知っておくといい事が図やイラスト付きでとても分かりやすく紹介されています。猫を飼ったときの『もし…』に備えて是非チェックしてみてくださいね。
野良猫の拾い方
富田園子さんの実体験から企画が誕生した『野良猫の拾い方』。猫との出会いは突然やってきます。もし道端で弱った子猫がいたらどうしますか?すぐにしてあげなければいけない事や、お世話の方法などがカラーのイラストや写真付きで紹介されています。
まとめ
いかがでしたか?今回は富田園子さんにインタビューをさせて頂きました。猫は人間の人生を豊かにしてくれるだけではなく、飼い主の人生も変えてくれるんだ。と今回インタビューをさせて頂き感じました。
殺処分の数は減ってはきていますが、まだ0ではありません。一人ひとりが現状を知る事、勇気を出しで行動する事で救われる命がきっと増えるはずですね。
富田さんの書籍では、かわいいイラストや漫画で、猫の魅力や飼う時に必要な事がわかりやすく書かれています。是非この機会に富田さんの書籍をチェックしてみてはいかがでしょう!
富田さん、今回は貴重なご意見誠にありがとうございました!
富田園子(とみた・そのこ)
猫を愛してやまないライター、編集者。日本動物科学研究所会員。愛猫はすべて元野良猫。
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